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家で里山を再現するのが「里庭」

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「里庭」についてまとめています。 写真をたくさんご紹介します。 庭づくりの本質、真実について綴ります。
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家で里山を再現するのが里庭14「薪ストーブ絶対にやてはいけないこと。知れば安全快適、知らなかったではすまないお話」

薪ストーブ。なんとも暖かそうな名称。体全身を真綿で包み込むような薪ストーブの暖かさは文句なし。炎の舞台で舞う神秘的な影と光。時の流れ忘れて見入ってしまう魅力があります。 薪の調達は大丈夫ですか? 薪ストーブ=薪ですが・・・ご自分で調達できますか?実際にご使用されている方はご存知だと思いますが、燃料とする薪はかなりの量を使用します。 ホームセンターなどで薪を購入できますが、薪ストーブの使用にはお勧めはできません。一束が700円前後。薪ストーの大きさにもよりますが、700円で

家で里山を再現するのが里庭15「ウコッケイの子供達元気に育っています」

参考にしてください。 人工孵化「手動転卵、一日4回)孵化日数=21日〜23日 ・自動転卵よりも手動で行った方が孵化率が高くなりました。 孵卵器内の湿度65% ・アヒルやガチョウなどの水鳥ですと湿度は80%程度が良いと思います。 ・孵化した当日は餌は与えません。 育雛器は必要です。 ・孵化した翌日から孵卵器から育雛器に移動します。 ・初めて餌を与えます。この時、餌はヒヨコの頭にふりかかるようにして与えると食欲がアップします。(ヒヨコの餌は特別なものは必要ありません。成鳥と同じ

家で里山を再現するのが里庭16「これが私が農薬を使わない理由の一つです」

都市が故郷となるカワセミたち 生まれ育ったのは横浜の里山。小学校へは5キロほど歩いて登校。牛車が通ったわだちの田舎道をテクテク。地域にもよるが港町横浜も昭和30年代はちょっと街から離れるとこのような場所があっちこっちにありました。田植えが終わった田んぼの中に大きなドジョウやタニシたちの姿にワクワクしました。 昭和40年代の半ばになると子供心に社会の様子が変わったことを肌で感じ取れる出来事が始まりました。農道が舗装道路に。伐採した大きな木を里に引き摺り出していたでっかい馬が入

家で里山を再現するのが里庭13「プードルとオオカミ。野菜と野草の話」

プードルとオオカミ あなたのといつも一緒に過ごしているプードルさんがオオカミたちと一緒に大自然の中で獲物を自分で捕らえて皮膚病などにもかからず健康に生きていかれると思いますか?全身の毛の抜け代わりが少ないプードルやマルチーズ、ヨークシャテリアなどの犬種は定期的なトリミングなどのカットで体毛の長さをコントロールすることで毛玉などを予防し健康的に過ごすことができる犬種です。犬たちは先祖さまである「オオカミ」から長い歴史の中で改良を重ねて誕生した命です。私たちが作り上げてきた命は私

家で里山を再現するのが里庭12「豊かな自然ってやな奴との共存ですよねえ・・・」

里庭の手作りのベンチにに腰掛けて眺める庭。特に珍しい植物の花が咲き誇っている訳でもありませんが、時間の許す限りこの空気感の中にいられます。 西の陽だまりでフキノトウが花を咲かせ、南の光を浴びて梅の花がモモにバトンタッチ。四季を演出する主役たちは潔く身を引きの世界を切り開いていくように感じます。大自然では無いけど、私はこの豊かでゆったりとした風景の流れが大好きです。 みんな仲間なんだけど・・・・お友達には・・・ 里庭にはいろいろな種類の昆虫や野鳥など生き物や植物達が暮らして

家で里山を再現するのが里庭11(ウコッケイ,アローカナ。岡崎。チャボ。自家製卵は1ヶ月平均200個。個性あふれる鳥たちはみんなキジの仲間

5月〜8月はニホンキジの抱卵や子連れのお母さんキジに出会います。ご存知ニホンキジは日本の国鳥としてよく知られている日本だけに暮らしている特産種の野鳥です。国鳥に指定されたのは昭和22年。国鳥指定の理由は母鳥の母性愛(野焼きの火が迫っても巣を離れずに命をかけて卵を守る母鳥)とオス鳥の勇敢さが指定の経過だったそうです。 ヘビもかなわないニホンキジ 山の調査依頼をいただき、明るい樹林地に入ったときでした。枯れ木が倒れ明るくなったスポットにニホンキジのオスが倒木の上で飛び跳ねてま

家で里山を再現するのが里庭10 「テーマはチョウたちが暮らす里庭づくり」です

ちょっと硬い〜話ですが 私が起業したのは58歳の時でしたので14年前の事です。行っていた業務は「野生動物や家畜の飼育、調教のアドバイス。樹林の保全や管理の方法と設計。動植物の調査や生息地の保全方法。急傾斜地の安全対策。樹木診断と治療。果樹剪定剪定の実践指導とアドバイス。動物園、観光公園など緑地の保全管理計画の設計。造園土木業務作業の研修と監督」が主な業務です。調査などの依頼や研修、講演は全国で、海外調査も行ってきました。起業以前から大学や企業、行政など皆さんに授業や研修業務

家で里山を再現するのが里庭9 「庭木のお手入れは植物たちとの会話の第一歩です。ポイントを覚えて里庭ライフを楽しんでください」

公園のような広大な敷地で樹木を育てるのであればご自由気ままにどうぞともなりますが、個人のお庭ではそのようなわけにもいきません。里庭は狭いながらもみんなで楽しくのびのびと生きてこう〜がもっとうの暮らしと共存の庭で〜す。 植木のご紹介 私どもの里庭の一部を紹介しましょう。幅2メートル長さ6メートルの長方形の土地です。 広くないこの中にアルプス乙女(美味しいリンゴです)。どんぐりの実が沢山実るコナラ。ハッサク(美味しい実が収穫できます)やジャンボレモン(見事なレモンです)、ハナ

家で里山を再現するのが里庭8「こうすれば育っちゃう無農薬野菜」

雑木林で落ち葉、家畜たちのフンなどは果樹や畑の作物たちを育てる自然のエネルギーとして使っていた記憶を鮮明に覚えています。当時(60程年前)はホームセンターな気の利いたお店などありませんでした。 野菜の苗も肥料も全て自家製でした。 毎日暮らしから出るナマモノ(野菜クズ、魚介類などのアラや貝殻など)は畑の栄養源になっていました。当時を振り返れば循環型の暮らしの中には無駄なものはほとんどなかったように思います。 三浦半島に移住を決意したのは住宅地では動物たちとの暮らし(ヤギや

家で里山を再現するのが里庭7(家族になったヤギたち)

ヒツジは苦手。ヤギはいい奴だったなあ〜 小学校からの下校時。田んぼを見下ろすなだらかな土手にヤギとヒツジが間隔を空けてロープで繋がれて草を喰んでいました。ヤギは通りかかる学童たりからも人気者でしたが、ヒツジに近づく人はいませんでした。自分も。ヤギの体の毛は太陽に反射してキラキラ光る綿飴のようでした。撫でるとツヤツヤ。さらにあったかい〜。後にヤギがカシミヤだと知って妙に納得した覚えがあります。 おとなしいヤギに対してヒツジは何が気に食わないのか、近づく人間に対してだれかまわ

家で里山を再現するのが里庭6「何年経っても綺麗な水溜りの作り方」

お庭まるごとビオトープにしちゃうのが里庭です。 ビオトープはその地域や場所に暮らしている昆虫や野鳥などの生き物たちが生活していける環境や空間といった感じでしょうか。 今回は水辺をご紹介します。 水辺は作りたいけど=水道代が・・私がつくっている池は全て雨水が溜まるだけですから一切の水道代はかかりません。溜水でも一年中透明度をキープしている夢のような池で魚たち(金魚、メダカ)が元気に過ごしています。早春にはカエルたちがやってきて大賑わいです。 信じられないでしょうが本当です

家で里山を再現するのが里庭5「管理費0円の庭の魅力」

人も植物も野鳥も昆虫・・・ 無農薬で果樹の実を毎年当たり前のように収穫するためには母となる木の健康であること。そのためにはポイントを掴んだ剪定、育てている方向、対象とする果樹に適した肥料などですが、里庭果樹にはもう一つ需要なことがあります。受粉作業です。植物は花が咲き、受粉して始めて実がつきます。果樹園さんなどはこの受粉作業にミツバチなどを活用していますが、個人宅でミツバチのリースというわけにいきません。そこで大活躍してくれるのが野鳥や昆虫たちです。里庭は生き物たちによって

家で里山を再現するのが里庭4「お庭まるごと果樹園🆗」

果樹 里山の概要と特徴について「里庭1〜3」で紹介して来ました。ここからは里庭についてのご紹介となります。 里庭は限られたスペースの庭に目標とする動植物の生態環境を作りなが共にシェアしながら暮らす暮らしの庭です。 1・果樹 限られたスペースで何種類もの果樹を育てて収穫を楽しむにはちょっとしたコツと技術をマスターすればどなたにでもでもできます。       狭くてもヘッチャラです 里庭の果樹はどれも2メートル以上の高さはありませんが、どの果樹も沢山の実を付けてくれま

家で里山を再現するのが里庭3「利用の多様性→管理の多様性→環境の多様性→生物の多様性」が里山のカラクリ

里山の生物多様性を守ってきたのは実は私たちでした。 みなさんが知ってる生き物たちが出てきます。 日本の自然って地域や場所によって大きな違いがあると思いますが、ご批判を承知の上で極端な言い方で国内の森や林などの環境を大きく分けると「奥山の自然」と「里山の自然」かも知れません。細かく分類すれさらに深く紹介できるのですが・・・。 では、里山の自然はどうでしょうか。畑や田んぼ。雑木林や竹林、ため池や小川などの環境の集まった環境です。毎年、地域などの皆さんや農家の皆さんが定期的に