続フィードバックの技術:ネガティブフィードバックのポイント

以前の記事では、フィードバックについて基本的な概念や伝え方を説明しました。

実は、私自身、直近メンバーに対してしっかりとフィードバックをする必要があり、改めて自分のために「フィードバック」について、特にネガティブフィードバックの際に発生しやすい誤解や、受け手のモチベーション低下を防ぐ方法についてまとめます。

ネガティブフィードバックのポイント

行動に焦点を当てたフィードバック

特にネガティブなフィードバックは、その人を対象に行うのではなく、行動に対して行ういましょう。これは人格批判と捉えられないように、また行動変化によって改善されることを示し、具体的な成果に結びつけるためです。そのためフィードバック自体は具体的で実行可能な形で説明する必要があります。

情報量を絞り込む

また、ネガティブなフィードバックでは、あまり多くのことを同時に説明せず、情報の量を制限するとよいでしょう。多すぎる情報は受け手を圧倒し、感情に影響を及ぼし、行動に移すことを難しくします。

具体的なフィードバックをしないほうが良い場合もある

フィードバックの相手によっては、具体的なフィードバックをしないほうが良い場合もあります。たとえば、相手の能力がまだまだ成長段階であったり、またはモチベーションが低い時は、より具体的なフィードバックが効果的ですが、既に能力が高い受け手に対しては、考える余地を残すフィードバックが適切です。自己反省と自己改善の機会を提供することで、高い能力を持つ個人の成長を促すことができます。

成長意欲の高い領域へフィードバックする

当然ですが、受け手が興味や意欲を持っている領域に対してフィードバックを行うことで、より行動が改善される効果が期待できます。

まとめ

ネガティブなフィードバックを行う際ののテクニックを整理しました。

  • 行動に焦点をあてる

  • 情報量を絞り込む

  • 相手に合わせてフィードバックの具体性を調整する

  • 成長意欲の高い領域にフィードバックする

前回の記事の基本原則を踏まえつつ、今回の記事によってさらに深掘りしました。この記事でみなさんのフィードバックについての理解がより深まればと幸いです。

参考:人と組織の行動科学(伊藤 洋駆)

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