WillCanMustの、Mustを分解する
やるべきタスクは、やりがいを感じるもの/やりがいをあまり感じないものに分けられると思います。WillCanMustのフレームワークを深掘りしながら詳しく書き留めます。
1. 自分以外の誰でもできる重要案件
Mustは社内外から求められている優先順位の高い重要タスクです。しかし本人も周りも「求められることだけをやっている」というネガティヴな印象を持ってしまうことがあります。
トップダウンか、ボトムアップか。依頼されたタスクか、自身が起案したタスクか。それらの議論は「顧客視点」で考えた場合全く意味を為さないでしょう。どのように生み出されたデザインなのかは論点ではありません。
WillCanMustは全て重要度が高いというのが私の解釈です。Willは将来叶えたい理想・Canは自分にしか出来ない事として語られるため、Mustより特別な印象を受けますが、全て同等の重要度です。
そして3つの要素各々の中に、異なる工数・異なる不確実性が含まれています。Mustにも当然ながら不確実性の高い案件があります。不確実性が高い場合は難易度も高くなります。
2. Must案件を分解する
1 工数が小さく不確実性が高い
2 工数が大きく不確実性が高い
3 工数が小さく不確実性が低い
4 工数が大きく不確実性が低い
3と4への対策が必要です。1・2と比較し、3・4はディレクションコストが低いためです。例えば外部デザイナーの方に依頼します。軽微な情報共有とコミュニケーションにて成果物に辿り着けるでしょう。
1と2については不確実性と重要度が高いため、優秀なデザイナーの力が必要です。他者に依頼する際にはディレクションコストが高くなります。コミュニケーションの量と質・労力・スピードが必要になります。
3. 成長を目的とした判断
私の判断軸は「メンバーの成長」です。
その選択は成長に繋がるのかを問います。3と4は重要度と優先順位が高い一方で、成長ややりがいを感じる度合いが低い傾向にあります。その場合は適切な依頼先を探すことが望ましいでしょう。
1・2を遂行したいデザイナーが居ても勿論構いません。判断軸は「成長を感じられるか」これが最も重要です。そのタスクを遂行することで成長できる、そのようなフェーズであれば業務マッチしているといえます。
4. 社員も「はたらくに彩りを」
弊社は今年11月に新タグライン「はたらくに“彩り”を。」を策定しました。
時間や場所に制約されない働き方の多様化。人生のどのフェーズにおいても自分が希望する働き方を選択できる社会の実現。一人ひとりの「はたらく」はオリジナルカラーであり、社会は可能性の彩りで溢れるでしょう。
全社共通のバリューを行動指針とし、デザイナーとしてどのような働き方を実現したいのか。どのようにデザインに関わりデザインを生み出していきたいのか。自分に問い続けます。
まとめ
日々の業務では、各自あらゆる粒度のタスク・プロジェクトに関わっています。それらは大小問わず全て重要な業務です。一つひとつのタスクが積み重なり成果が生まれ、Willに近付いていきます。
デザイン自体が細かい拘りの積み重なりで成立しています。
一つの小さな見えない拘りを、100…1000と積み上げていくことで理想の世界観に近付いていく。それが唯一の手段であり、どこを切り取っても常に「神は細部に宿る」を体現しているべきだと思います。
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