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2021年とこれから。

noteを始めてから、一年の振り返りを書くようにしているので、今年も2021年の活動をまとめてみたい。

自分の場合、内と外という考え方を重視していて「内を変えたければ外を変える、外を変えたければ内を変える」よう心がけています。

昨年はひたすら外向きに活動したので、今年は内から変えようと決意し、対外的な活動よりも自分自身の生活や、会社内での活動にウェートを割いた一年でした。

生活を変える

昨年からリモートワークによって引きこもり生活が続いていたので、運動不足によりコロナ太りをしてしまい、2021年3月からFEELCYCLEに通い始めました。

ワクチン2回目の接種が終わるまでの期間や、12月のイベントラッシュ時を合わせ、計3カ月間ほど通えない時期もありましたが、結果として体重は-10キロ、ウエストに至っては-20cm絞ることができました。

FEELCYCLEのサービスデザインが素晴らしいという点はもちろんですが、自分の弱さを理解し、継続するための方法論を自分なりに見つけた点が効果が出たポイントだと思っています。

結論からいうと、FitbitとTwitterの筋トレアカウントが良かった!

また、我が家に猫ちゃんがやってきましたノルウェージャン・フォレストキャットという品種で、名前はソルトです。ソルちゃんを迎い入れるにあたり、部屋を走り回る上で障害物になるであろうモノを一気に断捨離しました。

この断捨離によって、モノが多い生活よりも、必要最低限の大切なモノに囲まれた生活の方が満足度が高くなることを実感しました。

断捨離やりすぎた。。。

カルチャーを変える

昨年に引き続き、グループ内のテクノロジストのコミュニティづくりにチャレンジしていきました。

クリエイティブテクノロジストというのは、クリエイティブとテクノロジーを並列に使いこなすことで、新たな価値を提供する、まだ歴史の浅い職種ですが、残念ながら「クリエイティブとテクノロジー両方の価値やカルチャーを理解できる人は業界内に極めて少ない」という課題があります。

従来からのクリエイティブ畑の方からするとクリエイティブ部分しか評価できず、同様にテクノロジー畑の人は開発部分しか評価できないのです。クリエイティブやテクノロジーという既存組織の中では、それぞれ半分の価値しか認められず、それがクリエイティブテクノロジストが業界内で育ちにくく、個性を発揮しにくくさせています。クリエイティブテクノロジスト全員が大谷翔平のように、攻守で世界一レベルであれば話が早いのですが、そんな人、ほとんどいないですよね?

とはいえ、そういう前提であるならば、環境を受け入れて自分たちを効率よく磨き上げるしかありません。そこで、テクノロジストがお互いを高められるバーチャル組織を立ち上げ、ナレッジをシェアする活動を進めています。

新しいテクノロジーに触れる場をつくり、自身や仲間のノウハウを効率的に拡張していくことを目的としており、2022年はワークショップに留まらず、プロトタイピングの推進役としての機能を持つよう、活動範囲を広げていく予定です。

また、DX(Digital Transformation)やCX(Customer Experience Transformation)という言葉をメディアで見聞きしない日は無いように、広告という枠組みを超えてクリエイティブの領域が日々めまぐるしく広がっています。

一方、業界内のワークフローに目を向けると、依然としてウォーターフォールで進んでいるケースが見られます。

CMやグラフィックのように、ある程度フォーマットが決まっているジャンルであれば、ウォーターフォールが有効に機能しますが、新たな領域に取り組む場合、残念ながらウォーターフォールでは思ったように機能しません。ウォーターフォールの進め方で、単にツールを導入するかのようにテクノロジーを組み入れても思ったようにワークしないのです。

詳細は以下の記事にもまとめましたが、このテーマについても本腰を入れて取り組んでいくつもりです。

探求と発表の場を育てる

コロナが落ち着いた10月。久しぶりにリアルでテクノロジー系のワークショップが開催されることを知り、リサーチのため、MADD.workshopに参加しました。

MADD.はMovie for Art, Design and Data(MADD.)をコンセプトとして、新しい映像表現にチャレンジする場を提供している団体です。

MADD. Awardとそれに伴うイベントを通して、映像作家、デザイナー、アーティスト、技術者を育成することを目的としています。

2021年は、SIGGRAPH Asia 2021 Art Gallery Special ProgramとしてMADD.作品を上映。大型映像(東京都現代美術館)、360度映像(コニカミノルタプラネタリアTOKYO)という、クリエイターが普段接することが難しい貴重な環境を提供しています。

ワークショップに参加して感じたのは、世代を超えた参加者が、各々掲げた目標に向かってひたむきに作ろうとする熱量です。「今のクリエイティブは上流ばかりみてクラフトを蔑ろにしていないか? 現場に足りないのは、探求と発表の場なのではないか?」と改めて実感。さっそく会社に提案し、MADD. screening 2021への協賛が決定しました。

MADD.のような次世代クリエイティブの現場を下支えする活動から、才能の育成や新たなユーザー体験を見いだすべく、2022年以降、微力ながら、次世代クリエイティブのコミュニティ支援、サービスデザインを加速化していきます。

手を動かしながら考える

DerivativeのBen Voigtさんからお声がけいただき、MUTEK.JP × Derivative共催によるTouchDesignerワークショップの講師を担当させていただきました。

「翻訳APIを活用し、オンラインMTGで使える自動翻訳ツールを作成する」というテーマでワークショップを実施した。

ワークショップでは、以下のようなデモを作る過程を解説しました。

「なぜ自動翻訳ツール?」「なんのためにプロトタイピングなんてするの?」と思われる方もいるかと想像できますが、詳しくは以下のnoteに書いておりますので、ここでは詳細は省きます。

なお、ワークショップで実施した解説やソースコードは以下にアップしてありますので、自分でシステムを組んでみたいという方は、ぜひチェックしてみてください。

※自動翻訳のテーマなのに日本語のみの記事になっていますが、キャプチャーが多く、時間が割けずスミマセン。

変化を楽しむ

サイバー南無南無を主催する河野さんからお話をいただき、一年半ぶりにテクノ法要の機会をいただきました。今年のニコニコ超会議ではタイミングが合わず関われなかったのですが、2021年最後のタイミングで、リアル会場で実施でき、とても素敵な時間となりました。

会場はTUNNEL TOKYO。大規模LEDビジョンが特徴のコミュニティスペースです。プロジェクターは滑らかな色彩が得意な一方、黒の扱いが苦手。LEDビジョンは黒をハッキリと表示できる点と、色がバキっとでることから、今回の映像はTUNNEL TOKYOの環境に合わせてグラデーションを少な目にして、黒を最大限活かした単色ベースの映像にしました。

また、今回のイベントではモデレーターに西村 真里子さん(HEART CATCH 代表取締役)。パネリストとして、河野 円さん(サイバー南無南無)、朝倉 行宣さん(照恩寺・テクノ法要)、川村が参加し、トークセッションが行われました。テクノ法要のイベントでは前に出て話をするのは初めてでしたが、各々の視点が非常に興味深く、アッという間に終わってしまいました。

ステキな機会に感謝!

左から、河野円さん、川村、朝倉行宣さん、唐溪悦子さん、西村真里子さん

※朝倉さんとは、以前、対談の機会をいただいており、以下の記事もあります。

テクノ法要というイベントの面白さは、集う人が非常にポジティブな点にあります。世代や立場関係なく、変化を前向きにとらえている方が多い。

テクノ法要は「伝統とは時代に合わせてアップデートしていくもの」というメッセージ性のある取り組みですが、このような変化を楽しむ姿勢は、変革を生む上で一番大切なマインドなのではないでしょうか。


以上、2021年は意識して内から正していくような生活をしていましたが、来年は再び外へ向けて活動していこうと思います。


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