図書館は生涯を通じた最強の趣味になりうる
本を読む量が年々増えている。
学生の頃も全く読んでいたわけではなかったが、大学生~社会人になってかなり読む量が増えてきた。
年間一桁の本を読み切ることが出来ればという時代から、いまでは同時並行で何冊かを、そして何らかの本を1週間に最低1冊は読み切るのがあたりまえになっている。
それは1冊1冊の理解度が高まっていることもあり、より読む速度が加速することが理由の一つ。
これは過去から蓄積してきた読書が今現在までしっかりとつながっているということに他ならない。
そして1冊1冊の深みについても、より感じるようになった。
過去読んだの本をふと読みなおしてみると、新しい発見が常に溢れている。
「あれ、こんなこと書かれていたんだ」ということや、「だからこの行動をとったのだな」という、今まで気が付くことが出来なかったちょっとしたセリフや行動、そして描写の意味が理解できるようになっている。
それは今までの読書量と人生経験量が増えたことのたまもの。
やはり読書量だけでなく質的な面でも、過去と比べると比較にならないレベルで高まっている気がする。
読書量が飛躍的に増えたひとつのきっかけは、センター試験の国語の点数が絶望的に低かったこと。
当時は予備校などで学ぶ対策方法としてテクニックに走っても全く効果がなく、時々読みやすい相性の良い問題が来た時には高得点であったものの、基本的には平均点以下の数字。
その対策として考えた安直な方法が「読書量を増やして、読んだことがある文章・本が問題として出ること」であった。
考え方が安直すぎる上に確率的にほぼ0に等しいことであったにもかかわらず、しばらくの間実行してみることに。
その結果読む量は過去と比べるとかなり増えたものの点数は伸びず、おまけに本番の試験では全く点数が伸びず撃沈。
もちろん今考えると、扱える言葉の蓄積量が絶望的に低かったこと、理解度が全く伴わなかったことが要因で点数が低かったということが分かる。
そして唯一残ったのは「本を読み続ける」という習慣のみ。
その習慣が効果を発揮し、現在まで大きな影響を与えているのだろうなと思う。
図書館のメリットは多岐にわたる。
自分の部屋に本を大量に置く必要がないため、自分の部屋などの空間についてはシンプルに出来るという事。
規模の大きい街の図書館では、読みたい本のほとんどはカバーされていることから、欲求不満になりにくいこと。
さらに本屋さんに置かれている最新の本ですら、すぐ読みたいということを気にしなければ、入手することは簡単にできる。
というのも最近では予約・検索システムが充実しており、簡単に取り寄せることが可能だから。
そして人気のある本やトレンドについても、世間が注目している本についても傾向を把握することが出来る。
新聞や雑誌といった、自分の好みに合う最新情報も入手が簡単。
あとは空調やソファー、机や空間的開放感、静かさといった、あらゆる面での環境が優れている。
なので、単純に涼みに行くことや集中して勉強をするということで活用するのも効果的。
集まっている人は、知的好奇心が高い人が比較的多いということも素晴らしいことの一つ。
そして何よりも使用するコストがほぼ無料のようなもの(厳密にいうと住民税など)であるから、どれだけ過剰に使ってもお金がすっからかんになりえない。
今の私にとっての理想の老後のひとつは「毎日を図書館で過ごす」こと。
好きな時間に好きなだけ本を読むことが出来る。
多くの世界を広く・深く知ることが出来る。
おそらく通っていれば、読書好きの知り合いも増えて、世代をこえた交流になるに違いない。
そこからつながる人間関係をベースに、新たな価値観をお互いにシェアすることもできるかもしれない。
それがさらなる世界の拡大につながっていく。
やはり図書館はかけがえのない存在。
ありがとうございました。
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