自由に想像出来る余地を残す芸術 絵画と写真について
写真や絵画が好きだ。
学生の頃は音楽以外の芸術はあまりよくわかっていなかったが、社会人になってからこちらの方向の興味が一気に広がった。
絵画については、大学生の終わりの頃に内定先の企業の美術館にて、展覧会がやっていたことがきっかけ。
さらにそこでいいなと思った絵がフランスのオルセー美術館で偶然再会することになり、感動したことからさらに絵のとりこに。
そこで出会った多くの印象派の絵についてとても素敵な表現が気に入ることになり、今でも展覧会があれば色々な場所に出かける。
描いた人が何を表現したかったのか、そして何がそこまで魅力的にさせるのか、色々な絵に出会って考えたりもしつつ、純粋に表現を楽しみつつ。
都内はもちろんチャンスがあったら足を少し伸ばしてでも出かける。
もっと海外に自由に行けるようになったら、世界中の美術館を訪問してみたい今日このころ。
写真については、友人がいいカメラを持っていてそれで撮影をさせてもらったのがきっかけ。
写真ひとつで思った以上に色々なことが表現できること、一眼だからこそ焦点を利用したさまざまな工夫、光をどのようにすればよいか、色々なことを工夫して成り立っていることを知ってからとりこになった。
そこから写真の上手い人の写真集や、カメラを使った表現の仕方、色々と情報を得るようになって、ますます表現力の豊かさに驚くことに。
旅先やレースなどでも、必ずカメラを持って出かける。
その場でどのような表現が出来るのかを自分なりに探してみる。
もちろんiPhoneなどのカメラ機能が素晴らしくなっているのも有効活用しつつ、ここぞという場面では少し重い自分のカメラを使って色々は風景を映している。
そして場面の切り取り方からも色々な物語を生み出すことが出来、この面白さは無限大だと思っている。
絵画と写真、色々と楽しむことが出来る範囲がとても広い、素敵な芸術。
いずれも魅力的だなと感じること、2つの共通することは何なのか。
色々と共通点はあるが、私が考えるこの2つの魅力は、作品を見る人の想像力で作品がどこまでも拡大することだと思っている。
一つの絵画、一つの写真に対して、見る人の世界や解釈が反映されていく。
この芸術は一方的に印象を与えるように見えて、実は見ている人と共同で作品を作っているということ。
モノとして置いてあるものは一つかもしれないが、実際は見る人の数だけ作品があるといっても過言ではない。
さらに枠の外部分で何が起きているかということは、各個人が自由に想像することが出来る。
だからこそ、枠以外の部分を自分で自由に想像しながらその世界を楽しむのもいいかもしれない。
何気なく枠の中身のみを見ていたら、そのことには気がつきにくいかもしれない。
でも、その枠の部分があるからこそ、そこから解き放たれた空間を想像することでさらに絵画や写真は面白くなる。
自己満足として写真撮影するのも、絵を描くのも良い。
一方で自分の作品を誰かに見てもらうことで自由に想像を膨らませてもらうのも良い。
偉大な芸術家や写真家の人は、色々なことを想像しながら楽しみながら作品を作っているように感じる。
そして時間も場所も異なる空間にいるけど、同じ空間を共有できる。
まさに絵画・写真がタイムマシンとしての機能を残しているといっても過言ではない。
これが絵画・写真という芸術の醍醐味。
過去の作品を作った方々と色々な会話や対話がなされている事、とても素敵だと思う。
もっと多くの作品に出会って、それぞれと色々と対話をしてみたい。
そして自分自身も見て頂ける人の想像力を働かせるような作品を生み出してみたい。
ありがとうございました。
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