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巧妙なマーケティング戦略を見破る「賢い消費者」が増えると

街中で見かける広告の数々。

キラキラと目立つ形で、企業名が宣伝されている。

動画を見るたびに途中で現れるマーケティング広告。

時には普通のドラマかと思ったら、大掛かりな広告。

様々なホームページや検索窓にも、商品の宣伝が立ち並ぶ。

チラシを配ったり、試供品を渡す人達が、駅の近くに沢山溢れている。

綺麗な女性や令和のイケメンを起用することで、ターゲット層はホイホイされていく。

テレビを少しでも触れると、そこかしこに広告がある。

美味しいモノを紹介する番組は、番組そのものが大きな広告。

電車の中も、バスの中も、ありとあらゆる空間が広告で埋まっている。

街中で着ている服が、宣伝のように機能することもある。

そこかしこどこを見ても、マーケティング戦略が見え隠れする。

世の中は広告だらけだ。



様々な企業が、マーケティングを駆使してモノやサービスを販売している。

そして各自の検索や行動によって個別最適された興味が抽出されて、サイトのあちこちが輝いている。

マーケティングは、心理的な作戦として、購買意欲が元々ない顧客に対しても効果的にアプローチすることが可能。

それらに乗せられて、気がついたらどんどんものや体験を買ってしまい、気がついたら使わないものまで溢れている人が多い。

このことに対して、気が付かない人はそのままの状態でさらにどんどんお金を使っていく。

企業の巧みな心理術、その力というのは半端ないもの。

資本主義においては、マーケティングという名の心理的な技術こそが、とても重宝される武器になる。

だからこそ、多くのエリート達がその心理的な技術を学ぶために、MBAの取得を目指したり、より高度なマーケティングの本を追い求める。

次から次へと現れる新しい心理学テクニック。

私たちは目に見えない巧妙なマーケティングが溢れる世の中を生きている。

そして、多くの人はそれを認識する事をしない。

当たり前のようなものとして、無意識のうちに様々なものにお金を落としていく。



もしマーケティングについて、全てを知り尽くした賢い消費者が現れたのなら。

そして、手品のネタバラシのように、トリックを見破って発信する人が増えたのならばどうなるのか。

それは企業側からすると、いわゆる厄介が増えたという状態に感じるかも知れない。

消費者にとってはとてもありがたいことかも知れない。

その結果としてどのようなことが起こるのか。

本当に必要とされるもの以外は売れなくなっていく。

デフレになるのは当たり前。

そもそも絶対的に必要とされるものでない事が溢れているからこそ成り立っているアンバランスな世の中。

景気は悪くなっていくに違いない。

とはいえ、本当にそれは悪いことと言えるのか。



無駄なものがあるお陰で成立している世の中。

それを健全と本当に言えるのかどうか、よくわからない。

ただ、少なくとも言えるのは、それはとてももったいないということ。

有効活用されずに捨てられていくものたち。

何回でも使えるはずが、たった一回きりの使用で捨てられていく。

多くのモノが大切にされない社会。

そのようなことが当たり前に進められているのは、少し前の時代からしたら、とても異常なこと。

価値観の変遷はあるかもしれないが、個人的にはもっとモノが大切にされる世の中であって欲しいもの。

そのためには、マーケティング戦略を見破る賢い消費者がもっともっと増えていって欲しいように感じる。


ありがとうございました。


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