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「逃げられる言葉」を多用したツケが回ってきた

何かが起きたときに、説明しなけらばならない。

ただ、もし本当のことを言ってしまうと、大きな責任を取らなくてはならない。

だからといって嘘をついてしまうとどこかで論理破綻したときにまずいことになる。

説明を全くしないのはさらに追及を受けることになるので、なんとかしなければならない。

だからと言って、全く進まないようなことを言ってしまうのは、批判の対象になる。

しっかりとやっているように形上見えて、その上で非難をかわすための言葉を使うしかない。

そんな時に使われる言葉、言い回しというものが色々ある。

とくにある界隈によってはよく使われていたりする。








適切に判断してまいります。

検討を最大限に加速します。

相応な時期に対処させて頂きます。

最善のタイミングを計っております。

しかるべき時に、実行させて頂きます。

善処を進めてまいります。

最大限に努力してまいります。

慎重にかつ最善な判断する必要があります。

その他多くの曖昧に揺蕩う言葉の数々・・・


進んでいるように見えて、全く進んでいない。

行動として全く現れない。

納期は絶対に設定しない。

断言は絶対にしない。

言葉が守れないということを徹底的に避けること、責任を回避して自己保身をいかにすることが出来るかという言葉が溢れている。

国語のテストなら、問いに答えないことによって間違いなく0点になっているようなものが溢れている。

のらりくらりを永遠にすることが出来る言葉、この言葉を当たり前に使うことによって、決断をいつまでも先延ばしに出来る。

それでも言葉上はある意味しっかりとやっているかのような印象を与える。

そして、ある時本当にとことん追い込まれてはじめて行動をするかもしれないし、しないかもしれない。









これらの言葉を使うことについて、良いも悪いもないのは間違いない。

全てはとらえ方次第なので、最適な時もあれば最悪な時もある。

ただ、間違いなくこれらの言葉が多用される世界では物事は進まないし、時間だけはひたすら過ぎ去る。

相手が厳しく追及をあきらめるまで同じ言葉を使う事、それにより時間切れを狙う事が出来てしまうのはある意味作戦勝ちかもしれない。

ただ、一般的な場でこの言葉を使い続けるとどうなるのか。

間違いなく信用がなくなっていく。

そして、誰も興味がなくなっていく。

そして誰も期待しなくなる。

そして聞いている人の不満が蓄積し、解消されないままどこまでも膨らんでいく。

そしてちょっとした針が刺さることによって、大爆発を起こす。











言葉で逃げることが出来てしまう業界は、ある意味本当の意味では追い込まれていないといえるのかもしれない。

というのも、もし危機感が本当にあるのならば次から次へと決断して進めて、そもそも言葉よりも先に行動してしまう。

そう考えると、ある意味これは平和で危機感のない状態を長い時間続けてしまった結果と言えるのかもしれない。

平和であることはいいかもしれないが、言葉や行動が進まなくても問題ない状態が続いてしまうのはもったいない。

もう少し常に判断が確実に前に進むような言葉選び、それこそAIが最速で解を出すような時代になったら、このようなのらりくらりもなくなってくるのかもしれない。

まだしばらくはふわふわした状態が続くかもしれないが、いずれはそうも言っていられなくなってくる。

激震はこれからさらに進んでいくに違いない。

果たしてどこが落としどころになってくるのか、気になる所。












ありがとうございました。

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