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心の動揺 そして自分は弱い人であると認める強さ

何があっても大丈夫。

どのようなことがあっても、焦ることは無い。

勉強もしてきたし、未来に対しても十分備えている。

世の中の対立することにも、視野を広く持ち続けられているから大丈夫。

そして目の前にあるやるべきことを淡々とこなすだけ。

まだまだ自分には心の余裕含めて、何でも受け入れることが出来る。

たとえ本当に大変なことがあっても、何とか乗り越えられる。

あくまで文字の上ではそう思うことが簡単にできるかもしれない。

あくまでも文字の上では。









そう思うようにしていた。

でも実際は強気なふりをしていただけ。

現実はそう甘くない。


急に想定外のことと共に、大きく動揺することがある。

財布や携帯を無くした。

海外でパスポートとお金を失い、どこにも行けない。

守るべき家族がいるのに、理由もなく会社を突然首になった。


急に大切な人との別れがやってくることもある。

友達や恋人との別れ。

肉親との別れ。

そして最愛の人との別れ。


急に自分の身体の一部を失うことがある。

事故や犯罪に巻き込まれ、手や足、身体が不自由となって当たり前が出来なくなる。

自慢だった顔や体型、身体的なスキルを発揮する能力を永久に失ってしまう。

もうサッカーもテニスもピアノも、身体を動かす楽しいことが何もできない身体になってしまった。


急に今まで通りの予定していたものが歩めなくなる。

就活で完璧だったはずが、まさかの大学留年が決定してしまい、周りと一緒に社会人になれない。

しっかりとお金を貯めて家を買って幸せになると思っていたのに、大暴落に巻き込まれたり夢果たせず。

重い病気であることが分かり、将来がないことを知り、過去の努力が無駄になったことに焦る。


そして実は何も知らなかった何でも当たり前の日々こそが幸せだったと気が付く。

知ってしまったが故の不幸、知らないほうがよかったという後悔。

そして戻ることが出来ない。


そんな時にどうすることが出来るのか。

どうしていればいいのか。











まずは直面している自分が弱いということを認めること。

動揺している自分がいることを認めてあげること。

それが出来る人こそが本当に強い人。

想定外のことが起きて動揺しない人というのは、ほとんどいない。

落ち着いているように見えて、実は焦っている。

そしてそのことに対して過去の発言や選択に対して後悔するのではなく、今この瞬間の最善手、次の手段と未来だけを考えること。

そしてそんなときにこそ、恥ずかしからずに周囲に助けを呼ぶことが出来るかどうか。

何もかも自分ひとりで抱え込まないでいられるか。

本当に助けてくれる人は、声を出せば絶対にかけつけてくれる。

そしてその時になって始めて、本当の愛に気が付く。











人間の器が試されるのは、あらゆるものを失った場面での次の行動。

失って得られるものもあることを知ること。

心が焦る経験も、生きているうちしか経験出来ない貴重なこと。

それすらも愛することが出来るかどうか。

まだまだ自分は未熟かもしれない。

それで何も問題ない。

そのままの状態で完璧なのだから。












ありがとうございました。

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