有名であることは、全てにレバレッジがかかるということ
有名人になること、それに憧れている人も多い。
無名の人であるよりも、名前が知られた人の方が良い。
少し知名度があるだけで、様々な扱いが変わってくる。
知られているというだけで、様々なものが思い通りに動くことがある。
ファンが多いことで、グッズや本、紹介したものなど様々なものがあっという間に売れていく。
他の有名人と一緒になる機会も増える。
無名であるよりもより多くの出会いがあるに違いない。
このようにアテンションエコノミーにおいては、まずは知られていること・認識されていることがとても大切。
一方で、有名であるが故に苦労することも多くある。
プライベートを付き纏われたり、少しの発言や行動すらも監視され続ける。
そして何かちょっとしたミスがあるだけで、社会的に大きな制裁を受けることもある。
有名であること、そのことにはメリットもデメリットもあるが、それぞれどのような特徴があるのか。
そしてそもそも有名であるということはどのような効果をもたらすのか。
個人的に、有名についての特徴の一つ考えられることがある。
有名であること、それは全てにレバレッジが効いていることである。
レバレッジとは何か。
それはテコの原理で考えるとわかりやすい。
それはちょっとした力をかけても、大きなものを動かすことが出来るということ。
だから、本人がかけた労力に対して全ての効果性が常に何倍にも増幅された状態。
それによって、様々な要素において大きな影響を受けていると考えているのが妥当であるように感じる。
有名であることによって、お金が多く手に入ることがある。
マスメディアでひっぱりだこであったり、広告料で多くを手に入れたり。
スポンサーがついたり応援してくれる人がいるだけで、同じ行動をしているだけにも関わらず大きな収入を手にする。
お金を稼ぐことのちょっとした力すらも何倍にも増幅する。
その結果、扱うお金のスケールが半端なく増えていく。
他にも、認知度が高くなることによって、様々な場所で丁寧に扱ってもらえる。
優遇されることで、多くのやりたいことがより簡単に実現できるようになるに違いない。
一方で、誹謗中傷や攻撃についてもレバレッジがかかる。
耐え難いアンチからのコメントや低評価、わけのわからないものが数多く襲いかかってくる。
妬みや僻みはもちろん、時には直接的に危害を加えられるリスクもあるに違いない。
結果としての物理的にも精神的にも疲弊することに対してレバレッジがかかり、時には人の何倍もの苦労や苦痛を背負うことがある。
その結果、耐えられない人は有名である事を手放そうとしたり、生きている事そのものから逃げ出すという人もいる。
そのような厳しい環境に耐えることができているのは、半端ない心と身体の強靭さによるもの。
一般の知られていない人たちの何倍もの大変さを感じているに違いない。
有名であること、そのことに良いも悪いもない。
ただ、本人が気がつかないうちに何倍もレバレッジが効いてしまうこと、物事をコントロールできなくなってしまう事を事前に知るか知らないかがとても大切。
自分の枠内でコントロールできるように自分の中でしっかりと制御するか、もしくはリスクヘッジのために有名度を抑えるというのも選択肢としてはあるに違いない。
自分自身にとって良い面については何倍にもレバレッジを効かせて、悪い面については出来るだけレバレッジを抑えるようにする。
性格によってはとても難しいこともあるかもしれない。
ただ、まずは有名であることは良いこと悪いこと全てにレバレッジが意図せずにかかるということを知る・認識するということ。
それが認識できているか否かということだけで、まずは有名になるかならないかを自身で選択できるということがあることが大切であるように感じる。
ありがとうございました。