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ベストセラー作家が教える、「ネタ切れ」しない生き方

世の中には、一冊だけで終わる作家と、ずっと書き続けられる作家がいます。

著名な作家でも、年表を見ると、ブランクというのがあります。場合によっては、文章を書けなくなって、自殺してしまう作家も結構います。

一方で、創作ペースがずっと落ちずに、ベストセラーを量産する作家もいます。
彼らは、何が違うのでしょうか?

作家という生き方を選んでしまうと、精神的に追い詰められることが結構あります。松本清張や川端康成などを担当した伝説の編集者櫻井秀勲さんに言われたことがあります。
「作家は、書けなくなるか、売れなくなるか、自分で死んじゃうか3つしか道がない。作家引退というのは、あまり聞いたことがない」

この話を聞いた時、全身が凍りました。こういう怖いことは、作家になる前に聞きたかった(汗)。
たしかに、作家として書けなくなる、売れなくなるというのは、悪夢です。
なので、今回は、ネタ切れしない生き方についてお話ししましょう。

一言で言って、ネタ切れするかどうかは、「好奇心がずっとあるかどうか」だと思います。自分が面白いと思うことがいっぱいあると、ずっと創作意欲は枯れないままいくことができます。

客観的に見ると、「人間的に面白い人」と「つまらない人」の違いです。
その人の引き出しの多さの違い、といってもよいかもしれません。

これは、ある編集者が話していたのですが、作家と初めて会ったとき、引き出しが何個あるかを見るようにしているそうです。

引き出しが3つくらいしかない人なのか、それとも10個、20個、30個も引き出しがある人なのか。それによって、「この先生は、作家としてあと何冊書けて、どのくらい生き延びられるのか?」という創作寿命を判断するとのことでした。

では、引き出しが多い人とは、どのような人なのでしょうか?

たとえば、ベストセラー作家の中谷彰宏さんは、あらゆるジャンルに精通している、たいへん魅力的な方です。中谷さんと話をしていたら、3時間でも4時間でも会話のキャッチボールができます。そのくらい、話が尽きないのです。
政治、文化、芸能界、子育てなど、どんな話をしていても、ネタがつきません。さすがだなぁといつも思います。

ネタ不足で、本田健が体験したピンチとは?!

以前、こんなことがありました。
私が海外で行われたパーティーに、お邪魔したときのことです。

カクテルパーティーの会話で、アートの話になり、「印象派のなかでは、誰がお好きですか?」と質問をされて、とても困ってしまいました。

「印象派のなかで」ということは、そもそも印象派の画家が誰なのか知っていなければ、話にならないわけです。

私は当てずっぽうで「モネは、好きです」などと適当に答えたところ、「ああ、私はね……」と話が続き、ギリギリセーフで、その場を切り抜けることができました。しかし、本当にヒヤヒヤしたのを覚えています。
家に帰った後、速攻で印象派について調べましたが、最低でもそれぐらいのことが言えないといけないのです。

作家になる人は、特定の分野にとても詳しい傾向にあります。しかし、私の体験談のように、他の分野にはあまり興味がなかったりもするのです。

そうなると、会話についていけず困ってしまったり、あまり話が続かなかったりします。
これは、すぐにネタ切れする生き方にほかなりません。

どのようなジャンルでも構いませんが、何かに対して造詣が深かったり、さまざまなことに興味があったりすると、引き出しを増やすことにつながります。それは、その人の面白さともリンクしていて、いろんなチャンスを引き寄せることにもなるのです。

引き出しが多く、人としての面白さがあればあるほど、ネタ切れすることはないのです。

とはいえ、ほとんどの人たちは、日々忙しく過ごしているため、ネタを発掘する時間の余裕がない方も多いのではないでしょうか?

今日からできる! ネタ切れしない生き方

そこで大切になってくるのが、プリウスのように走りながら発電することです。走っているエネルギーで、そのまま発電することをしないと、すぐにガス欠になってしまいます。

走っているときの摩擦熱で発電することができたら、永遠に走り続けることができます。それが私がいま、刺激的な生き方ができている理由です。

たとえば、各界のトップの人たちと会って30分話をしながらその知見を聴くと、「将棋の世界ってそうなってるのか」「いまのアートのトレンドは、そんなふうになっているのか」など、いろんなことがわかってきます。

一流の人たちは、他の一流の人たちと付き合う機会が多いのですが、それにはこのような理由があったのです。

なので、私もそういった一流の人たちとの付き合いは、とても大切にしています。非常にいい刺激にもなりますし、それがそのまま新しい書籍や話のネタになることもあるからです。

たとえ一流の人たちと付き合うことはできなくても、講演会などに足を運んで話を聴くだけでもいい刺激になります。YouTubeで好奇心のまま、いろんな動画を見るのでも、きっとたくさんのアイデアが浮かぶはずです。

それから、自分が想像もしていなかったような世界に行ってみることも大切です。特に、自分がふだん話している言葉とは違う言語の国に行き、できれば違う文化の人と会い、交流してみることをおすすめします。

ただ街を歩いていたり、レストランで料理を食べるだけでも、書きたいことがたくさん見つかるのではないかと思います。

あるいは、日本国内にいたとしても、自分とは違う生き方をしているような人たちと話をしてみてください。さまざまな仕事やライフスタイル、意見や考え方に触れることで、あなたの視野はどんどん広がることでしょう。

そういったことができるかどうかが、ネタ切れしない生き方をするうえで、とても大切なことなのです。

本田 健

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この文章を通じて、自分らしさを分かち合いはじめると同時に、あなた自身も豊かになっていく、そんなきっかけが生まれることを願っています。ぜひ本文をお楽しみください!

<目次>
ヒント① 自分らしいテーマの見つけ方
ヒント② 読者が食いつくコンセプトを生み出す方法
ヒント③ 「また読みたい!」「もっと読みたい!」文章に含まれる3つの要素
ヒント④ すらすら読めるわかりやすい文章の書き方
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ヒント⑥ 自分の文章に値段をつける勇気
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