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アーリーからミドルステージへ向かうスタートアップ経営で大事にしていく8つのテーマ

hacomonoはシリーズA資金調達を完了し、製品・セールス・CSやサポートなど全方位的な強化を進めるべく採用強化し、40人近くになったチームが、1年で倍程度(以上)になる計画でいます。

次の成長に向け、この1年で大事にすべきテーマは大小無数にありますが、この2,3週間ほどは様々な書籍を読み、事業計画を作り、頭を整理しながら、経営面での大きなテーマを8つに絞ってみました。

今後、社内外のステークホルダーとの対話を通じてアップデートする前提ではありますが、CEOである自身のまとめを共有させていただきます。

未来を共創するマネジメントチーム

今もっとも大事なことはKPIではなく、共創するマネジメントチームをさらに強くすることだと思っています。

さらに強いチームを作る上でマネジメントチーム内で「現状のチーム」を振り返り、「理想のチーム像」を話し合っておくのは大事なプロセス。

・お互いのチームに関する価値観の共有
・役割のすり合わせ
・悩みを堂々と話し合える関係性

旗を掲げる・透明性を維持する

バーティカルSaaSにおいて、自社の成長だけでなく、業界の社会課題解決だったり、市場性も大きなテーマ。こじんまりした旗ではなく、社会に影響を与えられる旗を掲げられるか?

レガシー産業の圧倒的イノベーションを起こせるか?

我が社にとっての旗とは「MVVC」「中期経営計画」「期ごとの全社OKR」の3本柱です。それらの旗は完成形をポッと出すのではなく、思考や議論の過程に透明性を持たせることも大事だと思っています。

・あらゆるステークホルダーを導く、時には説得する
・課題が増える時期、目の前のことをこなしたがりがち
(メンバーの視野が狭まる時期でもあると考えている)
・前提にあるのはミッション・ビジョン。社会・産業変革。
・チームの視座を上げるのがリーダーの役割

権限委譲

おかげさまでhacomonoには各領域で自分より優秀な人が増えてきて、各チーム立ち上がり出してきた時期。今後も優秀な人・粘ってやりきれると判断した人には権限委譲しつつ、自らは後方支援に回っていくフェーズに入ります。

・権限委譲できる層の採用活動を自ら積極的に行う
・チームビルディングにおける各リーダーの課題・悩みに定期的に向き合う
・相談しやすい人間関係作っておく
・効率性だけでなく、リーダーも人と向き合う覚悟を持てるよう後方支援

100人の壁へ

100人の壁に今から備えをうっておく。

<想像している課題例>
・部門・チームが増えて、ミドルマネジメント業務の増加
 → 経営層がやっていると間違いなくボトルネックになる
 → 情報共有の不足。見えづらさとセクショナリズム。
・チーム間の利益相反する取り組みが増加
・実力不足・カルチャーアンマッチなメンバー出てくる

<進める予定の対策例>
・今ある人事制度のフェーズに応じたアップデート
・MVVC改訂。誰もが自社の大事なことを同じように話せる状態
・中期経営計画・短期経営計画の全社落とし込み、腹落ち感
・マネージャクラスの早期採用。期待値すり合わせしっかり
・採用だけでなく、オンボーディングや育成整備
・ルールは会社全体できちんと落とす。
→ チームの個別最適でやっている部分などもマネージャに会社全体意識に向けてもらう
・組織サーベイ定期実施(今もやっているので継続的に)
・経営層・マネージャ層の360度評価を検討

プロダクトリーダーシップとMOAT

・プロダクトはまだまだ作るべきこと多い。まだ片手落ち感
・導入企業に報いて、業界におけるプロダクトリーダーシップに向かう
・事業戦略・プロダクト戦略において、Moat(モート)といわれる競争戦略をしっかり取り入れる。
→ 例えば、ブランド力・業界コミュニティ・第一想起・顧客数やデータ量を軸とした次の展開で規模の経済性につなげていくetc

2年後、3年後の会社の姿

現状のトラクションが順調だとしても、大事なのは成長の維持と角度。TAM。

・T2D3達成とその後の成長に向けた戦略をCEOとしてしっかり作る
・ARR10億前半から先の成長力に今から向き合う

リーダー自ら業界と顧客に向き合う

ヒロさんから紹介いただき壁打ちしたFOND福山さんとの会話で一番印象に残っている言葉。CEOは業界の重要顧客などとリアルに対話を続けるべき。高い業界解像度・顧客解像度あるチームを率いる上でも、チーム戦術やオペレーションは権限委譲しつつも、業界向き合いに対しては自身が能動的に動き続けていきます。

徹底的に粘る覚悟

過去の経営者の話を聞いて共通で出てくるのは「胆力」や「粘り」。粘る覚悟を経営者・マネージャ全員が持てるかどうか。

・課題や失敗も増える時期、壁があると人は自信を失いがち
・失敗の連続。向き合って改善していくのが当たり前
・カオスな中でも「火中の栗を拾う」自分ごと人間をどれだけ増やせるか?
(これはマネージャから聞いた意見で取り入れたいと思う)
・「●●は難しい」ネガティブなことを言う人が出てくる時期。視座・視野を高めて、ARR100億に向けて計画性とポジティブシンキングなカルチャーをどう作れるか。

「他にもっとこういうことも大事だよ」などあれば、先輩経営者からのアドバイスなどいただけると嬉しいです。

これからも考えている思考プロセスや、経営の途中経過を残していきたいと思います。

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