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アーリーステージのSaaSスタートアップで働くことを考える7個の質問

フィットネスクラブ・ヨガスタジオ・スクールなど月額制リアル店舗のための会員管理・予約・決済システムのSaaSプロダクト「hacomono」を開発する株式会社まちいろの代表、蓮田と申します。

2021年1月、株式会社まちいろは、株式会社hacomonoに商号変更いたします。

現在20〜25名のチームですが、今後さらに新しいメンバーを迎えて、50名→100名のチームに1,2年かけて進める事業計画を組み、近くシリーズAの資金調達も行います。

社名が変っても、創業当時の想いを無くさないために、私が考えるアーリーフェーズのスタートアップキャリア論を残しておきたいと思っています。

皆さん、人生の軸はありますか?

私の軸は「黒子」です。

小さい頃からサッカーをやっていて、小学生時代はドリブラーでテクニシャンタイプでしたが、体も小さく中学はテクニックだけでは通用しない大きな壁が立ちはだかりました。

当時のコーチに「蓮田は黒子になれ。黒子とは人を活かして自分が輝くプレーヤー」とアドバイスされ、その後プレースタイルを黒子のパサーに転換し、人の長所を活かすプレーを覚えたらサッカーが何倍も楽しくなりました。

当時の体験や価値観はその後の社会人人生でも活きてきて、エンジニア→プロダクトマネージャ的なキャリアを長く過ごしましたが、その時もメンバーの個性を活かすチームビルディングが自分の得意な仕事スタイルとなりました。

2013年、株式会社まちいろを起業する時にも、一人ひとりがプロフェッショナルで、その人達の個性を活かした働き方ができる会社、個性の価値交換しあえるチームにしたいと思いました。

そして、我々が開発したソフトウェアで、街中に個性を活かした働き方ができる会社・店舗を増やしたいと「街に明るい未来と彩りを」というビジョンから「まちいろ」という会社名にしました。

どうせ働くなら「やりがい」「ワクワクやドキドキ」「成長」も感じながら働きたい。未来を変えられる仕事がしたい。

スタートアップで働くということは、生活の安定を超えた、こういったモチベーションが欠かせないと思っており、私自身が若い頃から常に大事にしてきた感覚です。

これからアーリーフェーズのスタートアップで働く方に向けて、私が思う判断軸を紹介させていただきます。

1. 就社ではなく就職。職能でキャリアを考えられますか?

スタートアップに期待されるのは「圧倒的な個」であり「プロフェッショナル」、そしてその個を活かしたコミット力です。この会社が伸びるから就社するという価値観ではなく、この事業は伸びるし、自分の職能も伸ばしながら自分も成長したい、そんなマインドの人が向いています。

2. 知的欲求を高めたいですか?

スタートアップは新しい挑戦の連続。それは目先の売上とか、上司からの指示とか、そんな短視眼的なことだけでなく、業界の未来を作るために、新しいことを考えたり取り入れたりする知的生産作業の連続です。知的欲求がある人には楽しい職場ですが、それがない人には苦痛になるかもしれません。

3. 努力を努力として捉えず努力できるジャンルですか?

hacomonoのような業界特化型のバーティカルSaaSにおいては、高い顧客解像度が求められます。社内での会話、そして日報などでもフィットネスクラブやヨガ、エステに関する話や体験談、自らが今日どんなエクササイズをやったかなども当たり前のように会話されます。

スポーツが好き、フィットネス or エステが好き、プログラミング・デザインが好き。このどれかに当てはまらないと、hacomonoで働く場合、無理して努力することになるかもしれません。他のSaaSも何かしらのジャンルに特化しているはずなので似たことがいえると思われます。

4. 自分の人生をよりよくしようと思っていますか?

安定した生活。それも大事な価値観ですが、それを「目的」にしている人には向きません。成長、やりがい、産業の未来(孫世代の未来)を変えることへのモチベーションを持ちつつ、その先に自分自身の人生をよりよくしようという野心を持っているかどうか。

職能を身につけて、市場価値を高める。かつ、アーリーステージのスタートアップならではのSOだったりで、人生における生涯収入を高めるチャンスをつかみたい。このフェーズでジョインすることは、そういった野心も有りだと思います。アメリカでの転職はそういった価値観が一般的だそうです。

5. 異なる個を尊重し、リスペクトできますか?

大きい山を登るには一人では登れず、チームで登る必要があります。

一人でやれる仕事には限界があり、役割分担しながら、個性の異なるメンバー同士で価値を交換できるかどうか。営業だけ強ければ勝てる、プロダクトだけ強ければ勝てる、そういった発想は危険です。

チームや職能ごとに必要な個性もスキルも異なるので、異なる価値観を尊重・リスペクトできるマインドは欠かせません。

6. 壁にぶつかった時、仲間となぐさめ合うのではなく、仲間とどう越えようか考えられますか?

Hard Thingsの連続なスタートアップでは、進むごとに壁が立ちはだかり、それを乗り越えようとするもしくじることも増える。しくじり体験・成功体験の積み重ねの中で進む中で、仲間となぐさめ合うマインドの人には向かないと思います。

7. 事業の方向性が腑に落ちていますか?

未来への仮説を元に産業イノベーションを狙っているスタートアップ。そのミッションの方向性が腑に落ちていなければ、自分に嘘を付きながら仕事することになってしまいます。その会社・プロダクトが変えようとしている未来が自分にとって信じられるかどうか?ここをしっかり吟味してから入社判断をしてください。

参考までに、hacomonoの給与体系を公開いたします

スタートアップへの転職というと、給与水準を大きく落とすのでは?と心配する方も多いかと思うので、参考までにhacomonoの給与体系を公開させていただきます。(もちろん、これより水準高い会社・低い会社どちらもあると思うので参考程度に)

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グレードごとの給与基準は、エンジニア職とそれ以外で違いを設けております。(エンジニアの希少性だったり、学ぶ量・アウトプット量が多くないと本質的に優秀なエンジニアにはなれないという点を考慮しています)
M1がチームのリーダー職となるマネージャ、M2が部長的なVP職のイメージです。昇給・降給基準も細かく設けているので、入社前の段階で社内人事制度は全て共有可能です。

SmartHR社が公開している給与体系よりまだかなり安いので、hacomonoでも今後基準を上げられるよう努力しようと思っています。

採用ピッチも堂々と外部公開できるよう作り込みたいと思います。

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