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昨年同様、まずは上五島の表玄関といわれる「有川港」に入港(2024年春夏クルーズ16日目)


2024年6月11日木曜日9時50分、いつもなら朝早く出港するヨットを見送ることが多い我々だが、今回は逆にヨットの皆さんに見送られての出港となった。目指すは五島列島(上五島)の表玄関と言われる「荒川港」(36マイル)である。
見送る彼らが次に目指すのは「宇久島」だという。一昨日見送った「Sakura Zulu(パイオニア11)」も「宇久島」に向かうと言っていた。偶然かもしれないが、ヨット乗りの中では五島列島を訪れるコースとして、まずは平戸→宇島(32マイル)なのだろうかと思ったりした。
確かにかにあそこのフィッシャリーナ宇久は「ごとう・うくじま海の駅」として登録されているし、桟橋には陸電、水道か来ている。海面は極めて静穏で、空き桟橋が多いので予約はこちらの都合でほぼ100%叶う。収容力が大きい(五島列島で1番、他はすべからく1〜2艇で一杯)ので何日も滞在できる。留め置きして仕事に戻ることだって可能になる。そんなところが、ヨットの皆さんからの人気を集めているのだろう。話が逸れてしまった。
「有川港」には着いたのは11時30分、1時間40分のベタなぎの航程であった。予約は去年と同じ「1号浮き桟橋」、天気は昨年の雨模様と違い快晴の真夏日で明日もそうだという。相変わらず海の水が綺麗だ。潮が引いても街中なのにドブ臭さがない。着いたらすぐに、いつものルーティン作業。配達給油(200L、累積2,300L)は、ボートによるクルージングにはついてまわる。再び満タンに戻せた。

この「有川港」を起点にこれから五島列島を1週間かけて回り、再びの九州には佐世保から入って、長崎を往航のゴールとして予定を組んでいる。

五島列島での配達給油だが、浮き桟橋で直接軽トラローリーから給油を受けられる港はあまり多くはない。東側なら残されているのは「福江港」ぐらいである。それ以外は岸壁、あるいはフェリー桟橋まで艇を回さねばばらない。もちろん次のフェリーが到着するまでの空き時間を使うことになる。

「有川港」を最初に訪れる理由は既述の燃料、次が洗濯である。昨日(2024年6月10日)のブログで寄港地に大型コインランドリーの出店が増えたと書いたが、ここ五島列島ではまだそのようにはなっていない気がする。去年の経験では、五島列島でこの「有川港」以外に港から徒歩10分以内にあるコインランドリーは無かった。「福江港」にあったコインランドリーは泊地から徒歩で30分かかった。炎天下、流石にこれはしんどかった。よって、ヨットマン・ボートマン御用達の唯一のコインランドリーの写真が上写真になる。どうやら、近隣の人のみが使用するらしく100円玉の両替機もない。それを去年学んでいたので、事前にたっぷり100円玉コインを確保しておいた。これで、洗濯物は全部きれいになった。これから先、五島列島を出るまでコインランドリーを探す必要は無くなった。

そして最後が、鮮魚、五島列島の魚はとにかく美味い。スーパーで売られている刺身でも十分に美味いのである。私の在地である香川も美味しいが、明らかにそれに勝る。そして価格は2〜3割ほどやすい。買うときのアドバイスは、サクで買って切り身にする方が自分好みの厚さになるので感激が大きい。

「有川港」には長崎・佐賀県を中心に頑張っている「エレナ」という食品スーパーがあり、ここ以外に「福江」にも出店している。そこのお刺身コーナーが忘れられない。こんなに美味い刺身がスーパーで買えてしまえば居酒屋、寿司屋の存在感は薄くなってしまう。居酒屋、寿司屋がこの地で流行らない理由かもしれない(有川には残念だが、推薦できる居酒屋はない、昨年確認済み)

今夜は早速、地元五島で、いや「エレナ」でとれた鮮魚の五種盛りで一杯やるつもりである。


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