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3週間前。現状とプロデビュー戦を前に初めて直面した特殊な壁。

コロナでも構わず練習してきた。それが今の自信に繋がってる。


10月になった。季節違いのセミがいると、頑張れよとか思ったりする。余計なお世話だろうが。社会全体も徐々にコロナに慣れてきてたところだろうか。鬱憤が溜まる真っ暗なトンネルを少しずつ抜け出してきた感じがある。

10/25にプロデビュー戦が決まった。本当は6月にやる予定だったけれども、コロナで延期になった。自粛期間中も自分で判断して、公園でやるなど100%満足行く環境ではないものの、その間もずっと練習を変わらず続けてきた

だって、リングに立つのは自分で、リング上で自分を助けられるのは自分しかいなくて、負けた時に責めるべきものの自分しかいないじゃないですか。たとえコロナ下で練習してるのを責めてくる人がいたとしても、そいつは俺が負けても知ったこっちゃあない。世間は思ってる以上に我がままなら、俺は俺の死を死にたい。

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去年の11月にプロ転向を決めてから、約1年試合がなかった。途中で精神が不安定になって、目標だったデビュー戦も流れ、正直やりきれない気持ちになっていたのが今年の上半期だ。

それでも変わらず続けてきた。純粋に格闘技が好きで憧れているからだし、格闘技をやっている時間が1番刺激的で全てを忘れられる瞬間だからだ。それに尽きる。誰のためでもなく、自分のため。格闘技のおかげで集まった同志もいるし、格闘技のおかげで離れていった人もいる。うん、そういう事。あとは、ご想像にお任せします。

ここから3週間は、心身のピークを試合にぶつける事だけに集中。

でも逆に、世間がサンガニチで寝ぼけてようと、ほぼ毎日のように試行錯誤しながら練習してきて積み上げてきたからこそ、自分を信じれる。だからこそ、試合前に焦りを消すかのように「追い込み」をする必要もない。あとは、万全に仕上げて調整するだけ。

これまた、日々どれだけ積み重ねているかが分かれ目になってくるところだろう。勝てるという保証はないし、確信もない。勝利への確信があったら、それは過信だろう。ただ、自信はある。自分のやってきたことを信じれるまでにはやってきたから。

未だに走り続けてる最強の師匠。41歳。いや、41歳とかの切り口が余計な色眼鏡か。


少し気合入れすぎて、日本キック界を代表する師匠から、調整するように止められた。師匠は日本人はタイ人に勝てないと言われていた時代に、その牙城を敵の本丸に斬り込んでその幻想を打ち砕くような道を歩んできた人だ。もうなんかカッコよすぎるよな。

限界とか常識とか、出来ない誰かが決めたものとかクソくらえ。みたいな。しかも、41歳で現役バリバリで強いのが恐れ多い。自分は格闘技以上のことを師匠から学んできた事が多いし、大学に入ってそういう人生における道標みたいな人が自分を引き上げてくれた。まあ、それはそれとして。

格闘技の特異性でもある「減量=体重調整」はリングに上がるまでのもう一つの戦い(競技)なんだけど、それとメンタルの疲れが同時に来た。500mlのボトルを両手じゃないと持てないくらいに減量しすぎた過去があって、「おれは試合で最後まで動けるのかな」とかが不安に「襲われ」て試合までが憂鬱になる。だからこそ、ずっと習慣的に節制してきたし、クリアできるけどね。

まあ普段の体重が61で今回の試合が56キロだから、減量は5キロなんだけど56は中学生ぶりくらいだろうか。最近は練習が終わって58とかなので、10日くらい有ればまあ十分かなって感じ。

守破離。型に入れよ、型から出でよ。

体重は別にそこまで懸念してないんだけど、精神的に興奮しすぎて試合に入り込みすぎてパフォーマンスが落ちてしまった。なんだろう。オーバードーズって感じ。

早い段階からモードに入りすぎちゃって、いつのまにか体が悲鳴を上げてガス欠してしまった感じ。体重への不安や試合へのレッドブルを一気に3本飲んだら、アドレナリン出すぎてイカれる的な。だから、一回落ち着いて、最後また闘魂注入だ。今はいったん、落ち着くこと。

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これも含めて、試合時に100%以上のパフォーマンスを出せるように、少し一度練習のギアを緩めてから、最後またギア入れて、尻上がりにやっていけるようにやっていきます。

こういう類の問題に直面したときは、絶対に師匠や”大”先輩の言うことを取り入れるべきだと思ってる。歌舞伎役者の市川猿之助さんがめちゃくちゃ良いことを言っていたんだけど。まさに、守破離の「守」だ。

たまにオリジナリティとか個性とかに固執する人がいるけど、「形無し」と「型破り」を混同している。型破りは型を守った先にあるのであり、先人の肩の上に乗らずしてやりくりするのは、ただの形無しというらしい。形がない、経験が少ない自分に必要なのは今は守破離の中のいわゆる「守」の段階。理屈を追求しながら、先人の肩にのるのがベストだと思う。


尻上がりにパフォーマンスを持ち上げる。今はそれに尽きる。

自戒自戒。9月10日に青木真也の格闘技を生観戦してからは24時間鼻息が荒かったせいで、睡眠の質も悪いし、疲労が抜けなかったけど、ちょっとトーンを落とせた気がする。あと3週間だから今週・来週前半はギア上げて、いつも通りの練習をやろう。

残り10日になったら、怪我しない程度に頭に良い残像が残るような形の練習で仕上げてこうか。いまさら技術力は伸びないから。怪我をしないように。格闘家はやはり無茶する生き物で、意外と試合前のアクシデント的なケガが多いから。

よし、明日からもまた、コツコツとやってこうか!


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