必要以上に追い求める、動く、背負う。だから、辛い。だけど、だからトベる。
耐えて苛め抜いて十分加熱して、爆発させたい。
それなりの銭、それなりの地位、それなりに楽しい仕事、それなりにやりがいがあって、それなりに仲の良い友達がいれば、人生楽しいと思うしそんな辛い思いもしなくて済む。ほぼ不自由がなくストレスフリーだと思う。
でも、そこに満足できない自分がいたり、こんな事がしたいとかこんな職に付きたいとか理想があったり、社会のこれが許せないみたいな怒りがあったり、こういう類のものは、不便なく居心地よく生きていく為には不必要で余計な何かだと思う。
だけど、いやそれがあるから辛い事や苦しめられる事や追われる事が増えるけれども、その分ハイになれたり、明日からもやってやるって奮起出来たり、毎日を生きているんだと実感を並以上に感じれるんじゃないだろうか。
自分の今の心境も全くそんな感じだ。友達は単純にお前の試合が見たいからとか、見れるだけでワクワクするとか、頑張ってる姿が見れるだけで、、と言ってくれる。気休めになる本当は有り難い言葉をかけてくれて、ありがとう。
試合に対してのメンヘラ状態。自分に必要以上の負荷をかけて、自分を狂わせる。
もしかしたら、「ただただリングの上で頑張ります。勝てるよう良いパフォーマンスを出します。」だけで良いのかもしれない。サラリーマン稼業のようになんとなくでも本気でも、定期的にやって来る本番に向けて求められる最低ライン頑張れば良いのかもしれない。
けど、自分はそれは嫌だ。自分はそういうものを見たいとは思わないし、誰かに見せるには申し訳ないと思ってしまう。
試合に向けて作り込む。それはアスリート的な側面だけじゃなくて、自分がやる理由、懸ける想いや、その熱量までも。多分本当はそんな事勝手に背負わなくても良いんだと思うし、そっちの方が楽だとは思う。けど、自分は極限まで自分がハイになって、思い込んで、自分で自分を作り込んで、魂をぶつけて試合がしたい。
淡々と頑張ります。試合します。からの、勝ちました、負けました。レベルアップします、次も頑張ります。ってなんか温度や味を感じないし、一生懸命歌った唄と魂乗った唄だったら後者を聞きたいはず。それに、淡々と自分がやっていったら、頑張った努力を認めてもらえるんじゃないかという甘い考えが先行する気がする。
そんなどこか冷静ではいられない熱からこそ、何か温度を感じてもらえたらうれしい。何か試合の勝敗以上に心に刻まれたり、精神的な起爆剤を生み出せたら最高です。もちろん、勝敗に拘ったうえでの話だという事は承知しています。
そうしたいという理想があるからが半分で、もう半分は本当に怖くてたまらないからだけど、勝手にどんどんモードに入ってく。いい具合に自分が狂っていく、試合に対してメンヘラになっていく感じ。別に自分だけが特別辛いとか、被害者的な妄想はない。むしろ。フィールドやベクトルは違えど、同じような人はいっぱいいるんだと思う。
殺るか、殺らないか。やるか、やらないか。やらなければ、殺られる。だから、ヤル。
どこまでスポーツ化、競技化という近代化がなされたとしても、究極的にやっている事はコロッセオのような真剣での殺し合いと変わらないし、そこが格闘技の刺激な魅力だと思うのです。実際、殴り合う、体を破壊しあうわけだし。
だから、勝手に相手は殺しに来るもんだと思ってめちゃくちゃ1人で怖くなって、向こうがそうなら自分も殺してやらあくらいに高ぶっている。頑張れとか応援してるよって言ってくれる人はいるけれども、リングで相手と対峙するときは自分1人しかいないと思って、勝手に孤独を感じ、勝手に怖くなって、怖さを打ち消すかのように練習をする。
緊張とか不安とかの状態を超えて、最高に孤独で最高に恐怖心を抱いて、毎日過ごしている。おかげでめちゃくちゃ何かに怒ってるし、気合が入ってるし、今までに感じた事のないくらいなにかに自分が乗り移っているに入りきっている。
多分、生命の危険を曝すエクストリームスポーツ(レッドブル系がやってる危ないスポーツ)系のカルチャーに、狂人やクスリがつきものな理由がわかった気がする。
あと38日。ハイになりつつ、現実と向き合う。
あと1ヶ月と少しです。毎日勝手に辛くなって、勝手に試合に向けてハイになってます。念願のプロデビューだからなのか、試合に向けてモードに入っているのか、孤独と恐怖心からなのか分からない。
ただ、相手が試合後に笑顔を見せれないようにしてやりたいです。こんな背負いこんでたくせに何もできなかった、なんて言われないようにしたいです。魂をのせた試合をしたいです。だから、毎日を最大限にやり切るしかないのです。頑張ります、頑張りましょう。
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