ChatGPTがHRTechとマネジメントの未来を変える
近年のAI技術の進化は、HRTechや人事、マネジメント領域全般に大きな変化をもたらしています。中でも、ChatGPTはその最前線に位置しており、今後さらなる進化が期待されています。
この記事では、ChatGPTがどのように人事やマネジメントの未来を変えていくのか、そして具体的なサービスやアプリケーションについて紹介します。
まず、海外HRTechサービスではBeamryというサービスがTalent GPTというサービスをリリースしました(リリースでは、世界初の人事向け生成AIサービスと銘打っています)。具体的には、チャット形式で社内の人員やスキルの検索(社内の従業員の活用を促すタレントモビリティ)ができるようになっています。また、ChatGPTとも連携しており、職務経歴書を簡単に作成できるようになっています。
従業員数に対して占める割合、年収等を教えてくれる
その他のサービスでは、AIがテーマを入力するだけで簡単にテスト付きで受けられる研修を作成してくれるサービスとして、courseaiが注目を集めています。
実際に自分でもOKRやパフォーマンス・マネジメントの研修を作成してみました！1分前後待つとこのような形で研修が作成され、そして一番びっくりしたのは、内容に沿ったテストまで自動生成されている事でした。
自動で質問まで生成されるのが驚き！
実際に作成したコースはこちらから確認できます。
これらのサービスは、ChatGPTを活用してマネジメントや人事領域を大きく変えることができます。具体的には、人事領域では、職務経歴書の作成や編集、目標設定の修正や人事評価、フィードバックのドラフトなどが可能です。
ハイマネージャーでも、まだ全然構想段階ではありますが、HiManagerがChatGPTを取り入れていくことで、より良い体験につなげていきたいと考えています。具体的には、目標のドラフトや修正、1on1のサマリーの作成（音声認識を活用）、フィードバック内容のレコメンド、ドラフト、人事評価のドラフトや、エンゲージメント領域でもサーベイのスコアの分析やテキストの分析、個人の調子やマネジメントの状況を元に適切なレコメンドをしていけたらと考えています。
(2~3年前から構想している、マネジメントのレコメンドができるのではと考えています)
またChatGPTの登場は、兼ねてから流れとして合った、エンプロイーエクスペリエンスの向上やWorktechの概念と重なります。
HRTechは人事のためのサービスではなく、従業員の体験向上のためのサービスへとシフトしており、それはシステムで検索や入力をするのではなく、チャットとのやりとりで関係を築くという体験へと変わっていくでしょう。多くの海外サービスがすでに対応を進めており、ChatGPTをインターフェースとして取り入れています。
そして、国内のサービスも進化を続けており、モチベーションクラウドがβ版をリリースしたり、既にChatGPTの活用を図っています。これらの取り組みによって、従業員が働く環境や企業のマネジメントスタイルが大きく変わることが予想されます。また、ChatGPTのさらなる発展によって、従業員一人ひとりが持つスキルや能力が最大限に引き出されるようになることでしょう。
今後も、HRTechや人事、マネジメント領域の変化を追いかけ、ChatGPTを活用した新たなサービスや取り組みがどのように展開されていくのか、注目していきたいと思います。ChatGPTがもたらす未来への期待が詰まっています。今後の進化に目が離せません。