森 謙吾

プロコーチ。 コーチングを正しく世に広め、真摯にコーチングに向き合うコーチが生きやすい…

森 謙吾

プロコーチ。 コーチングを正しく世に広め、真摯にコーチングに向き合うコーチが生きやすい世界を目指す。

最近の記事

「自主性」「主体性」を損なわないティーチングのしかた

前回のnote「コーチはティーチングしてはいけないのか?」の続きです。 前回のnoteでは、コーチングの価値はクライアントが自主的、主体的に自らの思考、行動、結果に責任を持ち、当事者で居続けることをサポートすることで、このクライアントの“自主性、主体性を損なわないティーチング”であれば、コーチングセッションの中でティーチングをしても問題ないとお伝えしました。 では、コーチングセッションの中でどのように自発性、主体性を保ちながらティーチングをするのか。今回のnoteでは具体

    • コーチはティーチングしてはいけないのか?

      「コーチングセッションの中でティーチングはどこまでOKなんでしょうか?」 「ときどきティーチングをしたくなるときがあって迷ってしまいます」 このような、“ティーチングの扱い”に関する質問を多くいただきます。 結論から言うと、ティーチングは基本的にNGです。 ただし、以下の場合においてクライアントの自主性、主体性を損なわないようにティーチングすることは問題ないと考えます。 ●緊急性が高いとき ●クライアントがその知識、経験、情報を持たず、ティーチングによって自主性、主

      • “本物のプロコーチ”とは

        noteやコーチの赤本の中でもそうですが、私はよく“本物のプロコーチ”という言葉を使います。 “本物”の定義は人によりさまざまですが、私が表現する“本物のプロコーチ”という言葉は、私自身が理想とするプロコーチとしての状態・目指すプロコーチの姿を、一言で表現するために使っている『名詞』です。 noteやコーチの赤本を読み進めていただく上で、必要な方に、より的確に伝わるように、私の言う“本物のプロコーチ”について説明させていただきます。 “本物のプロコーチ”の定義私の考える

        • 「コーチの赤本」は何を目的とした本なのか?

          「コーチの赤本® 〜プロフェッショナル・コーチ 心の態度130則+1」は、プロコーチに必要な2つのものを得るきっかけをつくる本です。 ひとつは、プロコーチに必要な「マインド」を醸成する。 そしてもうひとつは、「コーチが自分と向き合うべきものに気づき、向き合うことで得られるものの尊さを知る」こと。 私自身にとってもコーチの赤本は、クライアントに貢献し続けるプロコーチであり続けるために、自分自身を都度振り返り、律し、迷わず戻るための軸となっています。 「コーチの赤本」を書いた

        「自主性」「主体性」を損なわないティーチングのしかた

          プロコーチ自身が、お金を払ってコーチングを受けることの必要性

          – そのお金は“何”に支払ったものなのか – もしあなたが3ヵ月合計9万円のコーチングフィーを設定したいなら、はたまた、もし6ヵ月更新で合計30万円のセッションを提供していきたいなら、その同期間・同額のクライアント体験をして、そのコーチングでクライアントが望むモノ、そして得られる価値を体感してください。 支払うことで生まれる“意識”の差コーチの方々は、スクール仲間やコーチ仲間と、日々セッションを重ねられていることと思います。そして、そのセッションは無料、または通常単価より

          プロコーチ自身が、お金を払ってコーチングを受けることの必要性

          “クライアントのため”の一貫した強いマインドが作る『プロコーチの在り方』とは

          – “クライアントのため” – 私が伝え続ける、コーチングに必要不可欠な “クライアントのため”の一貫した揺らぐことのない強いマインド。 「“クライアントのため”の一貫した強いマインド」とは何のことなのか例えば「セッション」「コーチング成果」。「for ~◯◯のため~」を入れてみましょう。 「“クライアントのため”のセッション」 「“クライアントのため”のコーチング成果」 セッションの時間は「“クライアントのため”だけの時間」です。コーチングの成果は、「“クライアント

          “クライアントのため”の一貫した強いマインドが作る『プロコーチの在り方』とは

          プロコーチに必要な「受容力」とは、“何ができる”ことなのか?

          – 受容 – 「受容」は、「聴く」こと、「共感する」こと同様、もしくはそれ以上にコーチングにおいて重要なスキルです。「聴く」「共感する」を下支えするものでもあります。 「聴く」こと、「共感する」ことと明確に違うのは、「受容」はアクション(行動)で表現できるものではなく、心組み(マインド)で対応するものだということです。 誰かに教えてもらって身につくものでもなく、セッションの数をこなして身につけるものでもありません。 では「受容力」とはどんな力なのか、何ができれば「プロ

          プロコーチに必要な「受容力」とは、“何ができる”ことなのか?

          プロコーチに必要な「共感力」とは、“何ができる”ことなのか?

          – 共感 – 「共感」についても、「聴く」ことと同様、コーチングにおいて非常に重要なスキルであるということは、誰もが理解していることと思います。 読んで字の如く、「感情を共にする」ことですが、このコーチにとって当たり前の『共感』をここで挙げるのは、たくさんのコーチのセッションを見るなかで、時々『共感』と『賛同』を混同しているコーチを見るからです。 自分自身がコーチング中に、どういった「共感」を行っているのかをしっかりと意識するためにも、『共感力』についてあらためて書きた

          プロコーチに必要な「共感力」とは、“何ができる”ことなのか?

          プロコーチに必要な「聴く力」とは、“何ができる”ことなのか?

          – 聴く – みなさんがすでに何度も聞いてきたキーワードであり、コーチにとって最も重要なスキルであると誰もが理解しているでしょう。 では、「聴く」とは何をすることでしょうか。聴く力ってどんな力ですか?」と尋ねられたら、あなたは何と答えるでしょうか。 「聞く」と「訊く」と「聴く」の違いを、どのように説明しますか。 「聴く」の意味をどれほど理解できているでしょうか。 そして、その意味に見合うほどの「聴く」という行為をできているでしょうか。 聴く力 「聞く」「訊く」「

          プロコーチに必要な「聴く力」とは、“何ができる”ことなのか?

          「自信がない」「自信がないから動けない」は「〇〇が必要」という思い込み

          プロコーチを目指し、なかなか思い通りにビジネス展開が叶っていない方々のお話を聴くなかで、よく「自信がない」という言葉を耳にします。 「経験のない分野のコーチングは自信がない」 「経営者へのエグゼクティブコーチングは自信がない」 「法人コーチングは自信がない」 「コーチングに自信がないからセッションフィーを安く設定してしまう」 などなど。 「自信がないから動き出せない」ということですが、「自信がない」というのは一体どういうことなのでしょうか。 経験のない分野のコーチングを

          「自信がない」「自信がないから動けない」は「〇〇が必要」という思い込み

          プロコーチが、コーチ業で生計を立てるための最低限必要な3つのスキルと必要不可欠な1つのマインド

          プロコーチとして生計を立てるためには「クライアントを獲得すること」、そして「その契約を継続すること」が必要です。返せば、このふたつができていれば、プロコーチとして生きていけます。 では、そのふたつを実現するためには、どんなスキル、そしてどんなマインドが必要なのでしょうか? その答えは10人のプロコーチがいれば、10通りの答えがあります。そのそれぞれの答えは、そのコーチのスタイルや信条を表すものかもしれません。ここでは私の考える、『最低限必要な3つのスキル』と、『必要不可欠

          プロコーチが、コーチ業で生計を立てるための最低限必要な3つのスキルと必要不可欠な1つのマインド

          なぜ有償クライアントがとれないのか? 誰もが悩む「コーチの営業」

          最初の壁となる「有償クライアントの獲得」力のあるプロコーチたちの活躍、貢献で個人・法人問わずコーチングの正しい認知も広まり、今や日本でもアメリカ同様、経営者やアスリート、会社組織やスポーツチームが専属のコーチを持つことがスタンダードとなりつつあります。 アメリカから日本にコーチングが上陸して、およそ20年になろうとしています。そしてこの間、国内でコーチングを普及させるべく、複数のコーチングスクールができ、比例して数多くのコーチが誕生しました。合わせて、プロコーチとしてコーチ

          なぜ有償クライアントがとれないのか? 誰もが悩む「コーチの営業」

          「コーチ」と「プロコーチ」の違いを語ることができないあなたが、プロコーチになれるのか?

          「コーチ」と「プロコーチ」の違いは何か私は教え子に、「コーチ」と「プロコーチ」の違いは何か?と問うことがあります。 この問いに対する回答はさまざまで、私はこの回答に「正解」や「不正解」を求めているわけではありません。私の考えを「正解」として伝えるつもりもありません。 ただひとつ、この会話の中で、私がいつも伝えているのは、「コーチ」と「プロコーチ」の違いとして、あなたが認識している『その違い』において、あなたがプロコーチとして成り立てていないのであれば、その「違い」はもしか

          「コーチ」と「プロコーチ」の違いを語ることができないあなたが、プロコーチになれるのか?