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Google検索結果を可視化してみる #2 【活用編 〜ZOZOTOWN〜】

平成最後のお盆、いかがお過ごしでしょうか。
僕は夏休みを8月末にしたので、空いた電車で通勤して仕事してます。

さて、前回の記事で、Googleの検索結果を構造化・可視化してみる取り組みをご紹介しました。

今回は、可視化したデータをもとにどんな気付きが得られるのか、を書いてみます。
取得したデータですが、日次で1週間取得したのみのため、その間での変化はあまり大きく出ておらず、時系列的な観点での示唆は得られていないことはあらかじめご了承ください。
※もう少し長い期間のデータで検証をするべく準備中です!

前提

使ったレポートを改めて。
※以後、キャプチャは貼っていきますが、PCで実際のワークブックを触ってみていただけると幸いです。

こちら、ZOZOTOWNの持つカテゴリを検索キーワードとして、Googleの検索結果でどのドメインがどれくらいのシェアを持っているか、を表したものです。
上のキャプチャの例だと、各キーワードを「トップス」「ジャケット/アウター」といったカテゴリで括って、それぞれのカテゴリでの5位以内のシェアを表しています。
ここから、カテゴリ別に深掘りをしてみます。

カテゴリ群①:服

まずは主戦場であろう服系のカテゴリから。
対象はトップス、ジャケット/アウター、パンツ、スカートの4つとします。
改めてキャプチャを。

オレンジの大きいところがZOZOTOWNです。
ZOZOTOWNのカテゴリを使用しているので当然かもしれませんが、やはり強いのが一目で分かります。
Wikipediaを除くと、各カテゴリで安定してシェアを確保できているZOZOTOWN、楽天(スカートでは怪しいですが)、SHOPLISTが3強、というイメージでしょうか。

さて、次にカテゴリ間での比較をしてみると、例えば以下のような傾向が見えてきます。

a. (前回の記事でも少し触れましたが)スカートのカテゴリにおいては茶色のベルーナとベルメゾンのシェアが大きくなっています。
基本的に女性がターゲットのため、他のカテゴリと比べると強いサイトが限られる中、老舗で年齢層が高めの方々へも認知度の高いこれらが上位に来た、といったところでしょうか。
※スカートにカテゴライズされるキーワードが2個と少ないので、14個のトップスと比べるとバリエーションが少なく寡占状態に見えがち、というのは当然あります。

b. ドメインのラインナップを見ると、メディア系はほとんど5位以内に入っておらず、コマースばかりです。
「コーデ」などとの掛け合わせキーワードになればメディアも増えるかと思いきや、出てくるのはやはりZOZOTOWNとWEAR。
ここ数年のトレンドではありますが、コマースとメディアの境目も無くなっていく、というのが見方として適切かもしれません。
※ちなみに、WEARが入ってくるカテゴリから察するに、「コーデ」はトップスやパンツよりは、ジャケットやスカートでニーズが高そうです(違和感は無いですね)。

カテゴリ群②:ファッション小物

次は、バッグ、シューズ、財布/小物、アクセサリー、帽子といったファッション小物類。
こちらでも同様に考察をしてみます。

a. こちらでもZOZOTOWNがトップシェアをキープしていますが、①の「服」系カテゴリと比べると、明らかにAmazonのシェアが大きくなっています。

ここから、(思いつきですが)例えば以下のような仮説を出せるのではないでしょうか。
・服と比べるとコーデや解説などで他サイトと差別化を図ることが難しいため、商品数(バリエーション)の勝負になりAmazonが強くなる
・服と比べるとサイズの重要性が相対的に下がり、ファッション特化ではないが総合力の強いAmazonが強くなる

b. a.と重なりますが、ファッション以外のサイトがかなり増えています。
例えば、カカクコムや、ヨドバシカメラ、東急ハンズ、大丸松坂屋といったリアル店舗を持つ企業のオンラインショップなど(シェアは大きくはありませんが)。
ここで表示されているページを深掘りしにいくと、服との商材の違いが見えてくるかもしれませんね(今回は割愛させていただきます)。

カテゴリ群③:その他ライフスタイル雑貨

最後、その他ではありますが、ライフスタイル雑貨として、インテリア、食器/キッチン、雑貨/ホビー/スポーツ、コスメ/香水、音楽/本・雑誌の5つを比較してみます。

このカテゴリに来ると、さすがのZOZOもシェアが小さくなり、Amazonに逆転されるものも見られます。
ここは正直、群として見るにはバラバラなカテゴリではあるので、簡単に。

ZOZOTOWN、Amazon、楽天といった大型コマースがいつつ、各カテゴリで目立つサイトがちらほらと。
インテリアやキッチン用品ではニトリや「北欧、暮らしの道具店」、コスメ系ではアットコスメ、音楽/本ではHMVなど。
このあたりのサイトの戦い方は、いろいろなところで言及されているとは思いますが、参考にできるものがあるはずです。
※雑貨/ホビー/スポーツは細かすぎましたね。。

おわりに

今回は、実際のデータをもとに、こんな気付きが得られるんじゃないか、ということを書いてみました。
もちろん、まだまだ深掘りのやりようはありますが、このように可視化することで、あたりをつけた上で深掘りを進められるため、分析の取っ掛かりとして非常に便利です。

もし、「この業界の可視化を見たい!」などありましたら、お気軽にコメント、ご連絡ください!

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