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LUMIX S9 作例 & インプレッション

LUMIX S9が発表されましたね。レビューお願いされてないけど勝手に書きます。使ってて楽しかったので笑 でも、一応プロモーションだと思ってご覧ください。

純正レンズの作例は他の方にお任せして、私はいつものごとく少しだけ変わった作例をば。オールドレンズとか現行MFレンズとか、そういった作例で、しかもお散歩写真オンリーの作例です。

最後に使って見た感想とか、MFレンズで撮影するファンクション設定などを軽く書いておきます。


MFレンズ作例

Leica Summilux M 50mm f1.4 1st (貴婦人)

Nikkor P・C 8.5cm F2 LTM

Voigtlander ULTRON Vintage Line 35mm F2 Aspherical

MINOLTA SUPER ROKKR 5cm f1.8 LTM

Voigtlander COLOR-SKOPAR 28mm F2.8 Aspherical (Type I)

もう少しカラースコパーの作例あると思ってたのにS5Ⅱで撮ってましたぴえん。(※2024.05.30 カラスコの作例ちょっと追加しました)

今回も例に漏れず全てリアルタイムLUTを使用した撮って出しです。今回のLUTは全てこちらで撮影しています。

ファーストインプレッション

LUMIX S9が届いた瞬間に28mmのカラースコパーと35mmのウルトロンを買いました。ノクトンじゃなくて、暗い方。これちっちゃいレンズ使うしかないっすよね。だって可愛いもん。ただ、初期設定だとちょっと撮りにくかったです。でも今は快適。ざっくりとしたファンクション設定も最後にちょろっと。

どこを向いたカメラか

私はカメラが届いた時にまず最初に考えることは、メーカーが誰に売りたいのか、コンセプトは何かを考えますが、今回は判りやすかったと思います。キットレンズのライトユーザー、サブカメラ、Vlog、オールドレンズ母艦、この辺だと思います。

周りのライトユーザーの使い方

私もライトユーザーの友人は沢山いますが、「一眼レフ」を使っている友人も「ライブビュー」を使うんです。しかもこれが少なく無い。

こんなマニアックなレビューを見ている酔狂で熱心なカメラユーザーにとっては驚愕の事実かと思いますが、我々が思っているよりもファインダーに対する認識のズレは大きいのかもしれません。特に彼らはSNSやってなかったりしますからね。総数は意外と多いはずなのに声が見えにくい。

そんな彼らがターゲットに入っていると想像に難く無いS9は小型軽量ボディ。これぐらいで良いと思います。ボタンが多いだけで難しそうって感じるんだもの。

ファインダー、ダイヤル、メカシャッターとかが気になるなら、S5Ⅱを使ってください。むっちゃ良いカメラです。そもそもS9が486gで、S5Ⅱが740g、その差は254gです。小さく無い差ですが、ファインダー、各種ダイヤル、さらにホットシューとグリップとフルサイズHDMIに空冷ファンまで付いてボディ剛性も高い。

小型になるってどういうことか

これだけのスペックを維持したまま物理的に小型になるってことは、ファインダーは小さく見難いものになるし、ダイヤルも窮屈で操作しにくくなるし、メカシャッターも最高SS1/4000とかになるし、全部小型のボディにそのまま積むってことは手ぶれ補正が無くなる可能性もあるし、ボディ内が詰まって熱暴走の危険が高まる。

と、むしろ全部突っ込んだ時の不満の方が大きいと思ったので、使い勝手も含めた総合的な評価として、個人的には好感持てました。

ここまで踏まえた上で、想定ユーザーはプロではなくライトユーザー向け、そして「Pモード or Aモード」かなと。

レンズに絞りが付いているLEICA M型やQシリーズを使っている友人も、使い方はISOオートやAモードを使う人が割と多い事を考えると、このぐらいシンプルでも使い勝手は問題ないのでしょう。実際ほぼ問題なかったです。

それでも、やっぱり、この小型ボディでファインダー欲しかったなあ笑 小さいファインダーでも良いから、MF時に覗く為のやつ。チルト液晶でファインダーが付いたスチルにもう少し振ったやつ。なんなら固定液晶にして背面がツライチのデザインでも良い。ずっと言ってますが、バリアングルは嫌い。スチルの撮影体験、もう少しだけ良いモデルを未来に期待。

使い勝手

漸く使い勝手のレビューですが、想像に難く無いと思います。

「お散歩Pモード専用機」以上。

Pモード、Aモード、Sモードなら良いかなって感じです。露出補正ボタンは物理ボタンで準備されているので、ISOとダイヤル一つでどうにかなる感じが最適ですね。

Mモードはお世辞にも使いやすいとは言えないです。ファンクション設定弄ってみたんですけど、ISO、F値、SS、WBは物理ダイヤルじゃないとスピード感のある操作は厳しい。このクラスと対象ユーザーに求める操作性では無いので、問題にするのも変でしょう。

LUMIXはISOオートが優秀なので、PやAモードに下限SSだけQメニューに登録しておけば、普段の撮影ではほぼ困らないです。

いつかこの上の箱型ボディが将来的に出るとすれば、まんまGX8で大きくなってくれたら良いなあ。

安価な小型軽量オールドレンズ母艦として

このnoteを見てる人が最も気になるのはこれですよね。

オールドレンズでの周辺の色被り

少々マニアックな話しとなりますが、先ほどの作例を見ていて、多分ほとんどの人は普通に気にならずにサラッと見れたかなと思います。今回の作例として使ったレンズは、全てライカMマウントか、ライカL39マウント (LTM)のみとなっています。そして開放付近の作例ばかりです。

そう、ちゃんとS9でも周辺の色被りが少ないんですよね。センサーのカバーガラスが薄いとか、フランジバックの距離とか、なんか色々あるらしいんですけど、ちょっとよくわかんない。白背景でも問題なくちゃんと使えてると思います。

ファインダーが無いけど、実際どうよ

ファインダーが無いので日中のMFは気になる場面がありました。あくまで私の頻度で言えば5%未満ですかね。人によってはもっと多いかも。ただ液晶の輝度は眩しいぐらいに高くできるので、ほとんどの場面で問題ないですけど。

撮影体験として、MFレンズはファインダーがあった方が楽しいと思います。これはちょっと残念。

LUMIXはPinP風のピント拡大が優秀だし、小さなファインダーだと結局ピント面見えないからぶっちゃけ無くても変わらないけど、折角なら覗きたいよね。

フリーアングルモニター

S9はフリーアングルモニター(バリアングル)なので、ウェストレベルだと光軸からズレます。

MFレンズを使っていると、これ結構気になる。アングルごとにクルクル回さないといけないのも鬱陶しい。でも仕方ない。これはS5Ⅱでも一緒。メーカーさんと話す時にいつも文句を言ってます笑 逆に縦のウェストレベルやハイレベルは、地面と水平に液晶が出せるので見やすいです。

グリップ無くない?

いりません!(大声)中途半端なグリップのせいで持ちにくく、後付けグリップのデザインがダサいカメラを死ぬほど見てきたので、これは個人的に不要です。

最高!!ありがとうLUMIX!!!これだけでも買う価値がある!!!!

ちなみにですが、SmallRigさんからLUMIX S9専用のグリップやケージが出るみたいです。ピタピタなデザインでかっこいい。しかもグリップが意外と安いの。今ならセールで¥5,890ですってよ奥さん。

個人的な話しですが、グリップが無くても小型のレンズではあまり気になりません。むしろ思っていたよりも握りやすいです。大型のレンズだと握力70kgぐらい必要ですが、S9だと使わないでしょう。

とは言え、焦点距離85mmを超えてくると構図を整える時に不安定になります。なにせボディが軽すぎて、フロントヘビーになりがち。

グリップがないことがこのボディの最高の美徳だと思うので、デメリットと言いたく無いですが、人によってはデメリットになるやも。50mmぐらいまでは気になりませんが、中望遠以上は素直にS5Ⅱを使った方が幸せになれるって婆ちゃんが言ってた。

この辺は文章や見た目で判りませんし、手の大きさも関係してくるので、
気になる人は一度使ってみた方が良いかなと思います。ちなみに私は手が小さいです。mont-bellのグローブはSサイズでピッタリ。

S9とMFレンズのセットアップ

それよりもこれですよ。

かっこいい。まじで。デザインが超優秀。ファインダーが無いことで軍幹部もスッキリしているので、首から下げて上から見た状態がとってもかっこいい。ビューファインダーとかつけたいですよね。高くてちょっと買えなかったけど。3-4万しますもん。

色々とカスタムしたくなっちゃうボディってのが憎いですね。カラバリもあるみたい。グリーン欲しい。赤もかっこいい。悩むなあ。折角ならファッションに振り切りたいボディですもの。マウントアダプターに青や赤の差し色が入っているものがあるので、その辺もさらに悩ましいポイントですね。

MFレンズ母艦用ファンクション設定

最低限、変更すると幸せになれるものだけ書いておきます。

ファンクション

AFボタン→AFモード切り替え
親指AFそもそも使わないことと、MF時はAFモード切り替えボタンがピント位置拡大になるので、MFでは必須です。AF使用時もよく使いますからね。これするだけでMF母艦になると言っても過言ではありません。

ホイール右→WB微調整
リアルタイムLUT使用時は、WBシフトを多用しますし、MFレンズは絞り値で色乗りが変わるので、よく変更するのであると良いです。

ホイール左→フォトスタイル
MyフォトスタイルにリアルタイムLUTの設定を充てているので、お手軽撮って出しカメラにするならこれも必須かなと。因みにMyフォトスタイルは10個まで表示できるように変更しています。

LUTボタン→アスペクト比変更
これは人によって様々だと思いますが、個人的にアス比はバンバン変えるので必須です。別のファンクション入れてもいいかもです。

Qボタンメニュー内で変更したもの

下限SS設定(基本Pモードですからね)
ドライブモード設定(手持ちハイレゾはここから)
手ぶれ補正スコープ(手持ちハイレゾ時にあると便利)
手ぶれ補正設定(折角のMFレンズなのでオフにして手ブレ入れたい時)

Myメニューに追加したもの

LUTライブラリ
レンズ情報(電子接点の無いレンズ追加とか)
など

まだ追加したものはありますが、ひとまずこの辺りを変更すれば、かなり使い勝手は良くなったなと感じました。ファンクション設定やメニューを細かく変更できるのはLUMIXの良い点ですよね。

最後に

メリットとデメリットの天秤に掛けた時、僕はメリットの方が多いなと思ったので、S9は気に入って使っています。玄人の皆様はサブとして使い分け、初心者の方は簡単で綺麗に撮れるフレンドリーなカメラとしておすすめします。

全部S9だけで完結!ってのは、ちと難しいかな。良いカメラですけどね。この性能のフルサイズとしては安いですが、20万円って高額な商品であることには変わりありません。自分のスタイルと照らし合わせてしっかりとご検討くださいね。

タッチ&トライイベント at LUMIX BASE TOKYO

LUMIX BASE TOKYOにて、5.25-26(土・日)と、6.1-2(土・日)で先行タッチ&トライイベントを開催します。

5.25-26は二日間ともお昼過ぎから私も在館します。モデルシューティング(両日14:00-17:00)の講師としても参加しますので、もし気になることとかあれば、直接聞きに来てくださいね。

ご高覧いただき、ありがとうございました!

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