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レビュー「エレファントカシマシアルバムレビュー」 第十八回 昇れる太陽

「昇れる太陽」

前作の「STARTING   OVER 」、アルバムのタイトルの意味の通り、華々しく再ブレイクで再出発をしたことはドラマチックでした。また、前作から本作にかけてのシングルの数々は、その年の紅白歌合戦への期待も膨らみましたし、自らが再ブレイクしたことを祝うムードさえも漂っていました。つまり、祝祭のムードと喜怒哀楽の喜が強調された「昇れる太陽」ですが付随してカラフルな印象も与えます。まるでお祭りやクリスマスのように、遊園地や果物がいっぱいのケーキみたいにテンションが上がります。しかしながら、個人的には本作が発表された後に忌野清志郎が天国へ旅立ってしまったという事柄が真っ先に浮かんでしまう作品でもあります。わたしは忌野清志郎が、あるいはRCサクセションが好きだから彼ら四人のファンになりました。デビューした頃の宮本の声はキヨシローに似ていましたが、彼ら四人に親近感を持ちました。「昇れる太陽」は祝祭のムードと喜怒哀楽の喜が強調された作品ですがキヨシロー、あるいはRC サクセション、そして、エレファントカシマシに出会えた喜びを再確認するアルバムです。

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