スシガール #追悼千葉真一
千葉真一の突然の訃報。しかも死因は新型コロナ感染によるもので、発熱、入院した後わずかな期間で亡くなったとのこと。
ファンの人たちに言うと怒られそうだが、訃報を聞いて真っ先に思い浮かんだのがトニー・スコット監督の映画「トゥルーロマンス」だった。
千葉真一本人は出演してないのだが、クリスチャン・スレーター演じる主人公がキャラ要素の一つとして、サニー千葉(ハリウッドなど海外で活動する際の芸名)のカラテアクションが最高で大ファンであることを劇中で語っている。
登場人物のセリフの中に出てくるだけでも強烈な存在感を放つ役者、千葉真一。
映画「スシガール」は、そんな彼を映画館のスクリーンで観た最後の作品。
タランティーノオマージュ溢れるバイオレンススリラー映画である。
作品自体は、人を食ったようなタイトルからは想像もつかないほど秀逸に散りばめられた伏線と、後半それらをテンポよく回収しながら進んでたどり着く見事なクライマックスに、見終わった後心の中で拍手喝采だった記憶が残っている。
この映画の中で千葉は寿司職人を演じている。キルビルではコミカルな演出も多少盛り込まれていたりもしたが、こちらの作中ではハードボイルドさを強烈にデフォルメした役作りとなっている。
往年のアクション満載!これぞ千葉真一!なのもさることながら、アクション無くともこの2作品でのいぶし銀な千葉真一も一見の価値ありと思う。
なにはともあれ稀有な役者が突然いなくなったことを寂しく思う。
故人の御冥福をお祈りします。
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