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建築士を目指す人が知らないと損する10のこと

建築を勉強されている方や、これから勉強する方で
将来建築を仕事にできるか不安に感じていませんか?

実は私も勉強を始めた当時は、とても不安でした。デザインのセンスには自信がないし、昔から建築が好きだった訳でもありません。大学の授業についていくのもやっとでした。
当時周りに相談できる人も少なかったので、1人で抱え込んでしまっていました。

そんな修行の時代を乗り越え、27歳で一級建築士を取得し、現在は一級建築士として働くことができるようになりました。

この記事では、インスタや公式LINEなどで100人以上の学生からお悩み相談を聞いてきた私が建築士になるためにおさえておくべきポイントを解説します。

100名以上の方から頂いた質問の中でも、特に「よくある質問」を10個にまとめました。ぜひ最後まで読んで頂けると、とても嬉しいです!



①どんな人が建築士に向いている?


ものづくりが好きで一つのことに打ち込むことができる人です。
また求められる知識が多く幅も広いので知的好奇心が旺盛な人が向いています。
建築士は個人住宅などの小規模なものから病院やマンションなど大規模なものまで幅広く扱うことができます。
例えば病院を建てる時に、患者さんがどういう流れで診察、治療を受けるかを理解しないと必要な部屋を考えることはできません。
逆に向いていない人は、責任感がなく途中で投げ出してしまう人です。
プロジェクトを最後まで責任を持って進められる能力が求められます。



②建築士になるのに画力は必要か


必要ありません。実際お客さんの目の前で絵を描く機会もほとんどありませんし、今はソフトやアプリが普及しており、自分で描くよりも綺麗な建物イメージを作ることができます。
私がよく使うアプリはPlanner 5DというiOSのアプリでiPadやiPhoneでも操作可能です。
一部課金もありますが基本的な機能は無料で使うことができます。
直感的な操作方法ですので万人におすすめできるアプリです。
アプリの詳細はこちら


③建築士の受験資格をもらうには


建築系の学校を卒業することが近道となります。
専門学校、大学を問わず建築系の学校であれば受験資格を得ることができます。(念のため学校HP等で確認してください。)
建築系の学校を出ない場合、7年の実務経験を積むことで二級建築士の受験資格を得ることができますが、大学に入学した場合は4年、専門学校に入学した場合は2年で受験資格が得られるので、建築系の学校に通うことをおすすめします。



④学校の選び方


よくおすすめの学校を聞かれるのですが、建築系の学校で勉強する内容はどこも大差ありません。
選び方としては、自分が興味のある教授や研究室などで絞ると良いです。
あとは立地、学費、偏差値も選ぶ基準となってくるでしょう。
私の場合は、建築学科のある首都圏の大学を一通り受けて、試験に受かった中で1番偏差値の高かった明治大学理工学部に進学しました。



⑤建築学科の忙しさ


建築学科は忙しいイメージを持たれがちですが、
僕は大学時代にサークルを2つかけ持ち、アルバイトもやっていました。
課題は他の学科と比べると多いのですが、自分の時間もしっかりと確保できます。
模型や図面をつくる設計の授業が週に1回あり、バイトやサークル活動をしながら1週間のうち半日から1日程度、課題をやる時間を確保すれば最低限の提出はできる感じでした。
模型や図面は時間をかけて凝った作品を作ることもできますので、納得がいくまで時間をかける友人もいました。



⑥建築士の試験内容


マークシート方式の学科試験と図面を描く製図試験の2つの試験を合格しなければなりません。今回は一級建築士の内容について話します。
学科試験は計画、環境、法規、構造、施工の5科目あり125点満点の試験です。
毎年合格点は変わるのですが、合格率は18%程度です。
製図試験は課題が与えられ、その日に建物を設計して図面を描く試験です。
試験時間は6時間半あり体力も必要となる過酷な試験と言えるでしょう。
合格率は40%程度、学科試験を1度受ければ3回製図試験を受けることができます。



⑦建築士の年収


一級建築士の平均年収は650万円。二級建築士は480万円です。
日本人平均414万円と比べると高いことがわかります。
あまり大きい声では言えませんが、私が今いる会社では部長以上の役職になれば1000万円を超えてきます。
鹿島建設などのスーパーゼネコンや野村不動産などの大手ディベロッパーなどに行けば、30歳代で1000万円を超えると言われています。
一方で個人経営の小さな設計事務所だと各都道府県の最低賃金しかもらえない場合もあり、入る会社によって大きく収入が異なるのが実情です。



⑧建築士に英語は必要か


英語はできた方が良いです。
理由は、日本はこれから縮小に向かっていく傾向にあるので海外進出する企業も多くあり、突然英語が必要になることが想定されるからです。
実際私も会社の意向で突然オーストラリアの現場を任され、英語を使うことを余儀なくされました。
現地で生きていける程度には話せるようになりましたが、TOEICを受けても600点取れませんでした。
実践的な英語を学ぶ必要があると感じています。


⑨将来建築士になるためにやっておくべきこと


たくさん建物を見ることです。
自分の引き出しを増やすためにも多くの建物に触れ、その空間がなぜ心地いいのか?何が評価されているかなど自分の目で体験することが重要です。
そこで気になったところ含めたくさん写真を撮っておきましょう。
私は今でも遠出したときは、その土地の特徴的な建築物を見るようにしています。
建築物は、いつも「建築探訪マップ」というアプリを使って探しています。
都道府県や設計者、年代などでも絞って探せるのでとても重宝しております。
アプリの詳細はこちら(iOS)もしくは(Android)




⑩建築でおすすめの本


「新米建築士の教科書」
自分で建物の設計をするにあたり、お客さんと家づくりをしていく過程をかなり具体的かつ実践的に解説した内容となっております。
私は大学を卒業した後に読みましたが、在学中に読んでおくと社会に出た後の実務をイメージしやすいと思います。
本の詳細はこちら

「ようこそ建築学科へ」
建築学科とはどういう学科なのか、どういうことを重視して勉強するべきなのか、将来の生き方まで学ぶことができる建築学生必見の内容となっています。
こちらも私は大学卒業後に読んだのですが、共感できる話や意外に思った話が多くあり、在学中のみなさんにもおすすめしたい一冊です。
本の詳細はこちら

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございます!
これからも皆様の役に立つ情報を発信していきますので、よろしくお願いします。
他にもこんな内容を取り扱ってほしい!こんな企画やってほしい!などあればお気軽にコメントください!
よろしくお願いします。

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