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【間取りコラム】子供は親をよく見ている。入念なチェックのススメ。

我が家は完全分離型二世帯住宅である。
1階は親世帯、階段を上がって2階は子世帯の私達が住んでいる。
その為、お出かけに行く時、帰って来た時は階段の上り下りが必要になってくる。

最近、1歳5カ月の次男がお尻から階段を下りるのをちょっと赤ちゃんっぽいと思ったのか、手を繋いで立って階段を下りるようになった。
大人の足の裏サイズ+α程度の段板をヨチヨチ歩いて、自分の膝よりも高い階段を1段1段一生懸命下りる姿が可愛い。

ここ数日、何故か5段位下りた所で後ろを振り返り、階段を上るようになってしまった。

「何で?もうお出かけするよー??」

と言うと、

「コリャ?(これは?)」

と、そこら辺に落ちていた何かを持って来る。
オモチャだったり、お尻拭きだったり。

「そんなのいらないよー!!行くよー!!」

そうかそうか、と、再び階段を下り始める。

すると、5段位下りた所で再び後ろを振り返り…同じ事をくり返す。
えーなんで?お出かけ嫌なのかな…?
たかが数段とはいえ、何度も上り下りするの、こちらも疲れるんだけどなぁ。

何度か同じ事を繰り返して、やっと下りる気になったのか、あと少しで階段を下りられる。そう思った時に気付いた。

あ…靴下履かせ忘れた…

「靴下取ってくるね!」

次男と何とか下りきった階段を駆け足で上り、靴下を取りに行く。
私は産後ボケがまだ治りきっていないのか(もう産後とは言えない、かもしれない)、最近忘れ物が激しい。
玄関に着いてから毎度何かしらの忘れ物を取りに行っている気がする。こういう時、2階リビングしんどいな…と思う。なぁんて思いながら階段を上りきってハッとした。

次男、私の真似をしているんだ!!

階段を下りては戻り、忘れ物を取る私を真似して、「これ、忘れてない?」と、私に確認するようになってしまったのだ。まずいまずい。

それ以来、私はお出かけ前に持ち物の入念なチェックをして階段下りに挑み、息子に「コリャ?」と聞かれた時は「大丈夫だよ!忘れ物ないよ!」と答えるようにしている。
そんな事言っておきながら忘れ物があるんだから、息子の確認癖は暫く治らなそうだ。

完全分離の二世帯住宅を設計していた時、レイアウトをどうしようか悩んだ。

左右で分ける?

でも、できるだけリビングは広く取りたいしなぁ。建築面積に限りがある中で、それの半分、更に階段に面積取られるし…となると、リビングを大きくするのが難しい。

上下で分けるのが良さそう!

どっちが2階の方がいいのかな?
子供がいたら庭で遊ぶ事が多いだろう。
だけど、これから高齢者になる両親が階段を上り下りしないと外出出来ないのはよろしくない。
しかも、1階部分は2階に住む世帯の玄関、階段に面積を使う。

という事は、2人で住む親世帯が1階に、子供のいる3人家族(後に4人となるが)の子世帯が2階に住む事が良いね。
2階には大きなベランダをつけて、そこでプールとかBBQをやれるようにしよう!

という結論になった。

2階リビングって少し大変だけど、1度上っちゃったり下りちゃったらそれでおしまいだもんね!
と話していた。
忘れ物をする事は想定外だった。外出時に玄関のドアを開ける際、私はいつも息が切れている。(運動不足の問題?)

2階リビングに住む予定の方は、階段を下りる前に入念な忘れ物チェックをするか、階段を何往復しても息切れしないトレーニングをする事をオススメします。

さて、二世帯住宅を建てた友人が、「私は2階が親世帯、1階が子世帯なんだ!」と言っていた。
強靭な肺をお持ちのご両親なのか?と思っていたら、エレベーターがついているお家だった。

お金があれば問題は全て解決する。

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一級建築士なよこ|注文住宅のぼやき
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