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嫌われた監督


日本プロ野球の世界で”勝ち続けた”のに嫌われた監督がいた。

その名も落合博満。


2004年に中日ドラゴンズの監督に就任以来

すべての年でAクラス入り(3位以上)を果たし

4度の優勝

2007年には日本一になり、日本プロ野球界で一番強いチームとなった。


監督として輝かしい経歴を持ちながら、なぜか落合博満は周りから疎ましい存在であった。


「つまらない野球」

これは落合博満が作り上げたチームを象徴する言葉だ。


目の前の勝利が絶対で、そこに私情は挟まない。

完全試合(27個のアウトを1人のランナーも出さずに試合が終わること)達成まであとアウト1つまできたピッチャーに対して交代を告げる。

若いからといってその選手を育てるわけではなく、すでに実力のある上手い人がずっと試合に出続ける。


落合博満の野球はファンを楽しませることよりも、チームの勝利を誰よりも考えた。


その結果、「つまらない野球」と各所から揶揄されたのであった。



しかし、本当に落合博満は世間のイメージ通り「冷徹」で「非情」なのだろうか。


その答えはこの本に記されている。


なぜ語らないのか。

なぜ俯いて歩くのか。

なぜいつも独りなのか。

そしてなぜ嫌われるのか。


常勝軍団を作り上げた一人の男の物語がここにある。


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2021年12月5日 けんぼーい

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