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あだ名禁止について思うこと

これまで呼ばれたあだ名で一番変わったあだ名は、煮干しのにぼちゃんでした。魚のことが大好きな転校生に付けてもらったあだ名です。

あだ名に苦い思い出がありう人もいるでしょう。
そんなあだ名を禁止し、『〇〇さん』と統一することをルールとしている小学校が増えているというニュースを見ました。

そもそもどういった経緯であだ名を禁止しているのか、あだ名を禁止することでどうしたいのか、少し考えてみたいと思います。

あだ名を禁止する理由

あだ名を禁止したい学校側の理由について考えてみました。

あだ名を要因としたトラブルを避けるため』
多分このように答える先生が多いのではないでしょうか。
確かに嫌なあだ名をつけられたことで起こるトラブルはあると思います。
またあだ名がある人とない人という中でも、ない人が疎外感を感じるのかもしれません。

小学生の頃を振り返ると、大きな問題と感じてしまう子どもたちの気持ちも理解できます。
ですが、少し考えてみたいことがあります。

あだ名を禁止したところで問題の解決になるのか?

トラブルの発生要因の一つであると考える『あだ名』を禁止する。
一見すると正しい判断のように思います。

ですが何か抜け落ちているように感じます。それは何か?
『相手へ敬意をもって接することを学ばせるべきではないか』と考えます。

相手の嫌がる呼び方をしない、させない。
相手の立場に立って考えることを意識して行動する。

大事なことはこの2つのはずです。
なんでも統一することはこの2つの考えを少しおろそかにしてしまうのではないかと私は思います。

社内であだ名を使う会社もある

少し教育現場から離れてみます。
賛否が割れていますが、社内であだ名で呼び合う会社もある世の中です。
取引先と話をする中であだ名で呼ぶことはあまりよくはないと思います。
ですが、社内で親しみをもってあだ名を使うことで連携が取れるのであればいいのではないかと思います。

社会が多様化していく中で、TPOを踏まえて行動する力。
その1つとして、相手を適切に呼ぶこともあるのではないでしょうか?

『嫌なことははっきりと伝える』そんな勉強の場にも!

嫌なあだ名をつけられたとき、『このあだ名は嫌だ!』とはっきり伝えることも大切だと思います。
どのように相手に伝えるかというのも社会に出たとき大切なことなのではないかとも思います。

自分の意見を持つこと、その意見をどう伝えるかということ。
社会に出たとき、きっと役に立つスキルを身に付けられるのではないかと私は思います。

あだ名禁止について書いてみました。
ここに書いたこと以外にこんな問題があるからあだ名を禁止するに至ったという当事者の方が読まれることもあるでしょう。
批判的な意見もあることは重々承知しています。
みなさんのいろんな意見を良ければコメントくださると嬉しいです。

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