見出し画像

景気刺激策で株式市場急上昇、原油価格に低迷に注視せよ

日本株が大幅下落し、Jobless Claimが予想を遥かに超え過去最多328万件に急騰したこともあって、米株先物はマイナス圏で推移していましたが、トランプ大統領の景気刺激策が上院で可決したことに好感し、大幅上げとなりました。

「米ダウは3日間で21%上昇しブルマーケット入り」という悪い冗談をwall street journal は書いていたほどです。セクター別では依然として売られた銘柄の買い戻しが目立ち、その意味でショートカバーが続いているように見受けられます。一方でそれらは救済策を受けられるということという期待感でも買われています。

もちろん相場観は交錯しているし、2番底を見に行くと見る向きも多いです。この3日間で少しは安心したような雰囲気感はありますが、不透明要因がありすぎですから株式市場がこのまま安定化に向かうという根拠は全くありません。それでもショートカバー以外の買いも多少は入ってきているので、底作りの過程ではないか?という楽観論も出てきてます。個人的にはまだ早い気がしますが。

株式市場に目が行き過ぎてますが。注意しなければならないのは原油価格の低迷です。今回の混乱の原因の一つである原油価格下落は、中期的な景気後退の可能性を示唆していると思います。昨夜のコメントでも書きましたが、原油価格20ドル台はサウジ・ロシア双方にとって、両国の経済にとって長期間維持出来る水準ではないので、近未来に何らかの合意があるのではと予測します。

立沢 賢一

公式サイト
https://kenichi-tatsuzawa.com/
Newspicks
https://newspicks.com/user/2401546


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?