コロナショック、GDP数値化へ

昨日の株式市場は経済政策が否決されたことに嫌気売りされてました。

確かにトランプ大統領は使えるものは全て使ってこの苦境から脱却しようと試みようとしてますが、それに対して野党的には突っ込もうと思えばいくらでも突っ込めるでしょう。

しかしながら、現状を放置しておけば新型コロナウイルス肺炎効果は米国経済悪化のスピードを加速させてしまいます。また、それにより回復の為の時間とエネルギーは更に必要となってしまいます。

これは野党も理解していることでしょうし、また余り駄々こねていると国民からのブーイングも出てしまい、野党は11月の大統領選前に好まない状態に追いやられてしまうでしょう。従いまして、時間の問題で経済対策は可決される筈です。

昨日の株式市場は少し落ち着きを取り戻しつつあるように見えます。例えばVIX指数は金曜日に引き続き相応に下落してますし、先週値を崩した債券・金が買い戻され、米ドルインデックスも乱高下しながらやっと上げ止まったようにも見えます。勿論、油断禁物ですが。。。

また、全く先が見えなかったので経済が計量的にどうなるのか見えなかったのですが、遂にIMFや民間エコノミストは今年のGDP予想を出し始めました。ゴールドマンサックスは第1四半期マイナス6%に続き、第2四半期マイナス24%を予想し、モルガンスタンレーは第2四半期をマイナス30%と予想してます。これで本当のリアリティーチェックが始まり、数字は壊滅的ですが景気対策の量的効果が測定できるようになりました。

経済は3月に突然のりセッションに入り、向こう8週間で新型コロナウイルス肺炎の制御が出来ないとなると市場に更なる不安を醸成することになるでしょう。

経済対策が今後可決されたとしてもそれに反応し米国株式市場がV字回復するとは思えません。引き続き、新型コロナウイルス肺炎撲滅の為に徹底した行動が要求されます。ウイルスの感染沈静化や終息までは株式市場は不安定な動きをし続けるのは確実です。

立沢 賢一

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