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望遠レンズでギュッと詰まったチューリップを撮る

いや、撮りたい…撮りに行きたい!去年も撮りに行けなかったし!!

毎年、昭和記念公園のチューリップを撮りに行くのを楽しみにしてるんです。ほんとにいいですよ^^

撮りに行くと望遠レンズで撮ってる人、結構いますよね。逆に短いレンズで寄って撮ってる方や「そっちは逆光よ、お父さんこっちこっち」って言ってる方も見受けられます。

個人的には、チューリップは晴れた日に逆光で望遠寄りのレンズで撮るのを強く強くおススメしたい!日の光にあの分厚い花びらが透き通り、キラキラ光るガラス細工みたいなチューリップが撮れます!しかもギュッと詰まって!(陽が高い時間帯がおススメ!)

で、望遠寄りのレンズを使うとなんでギュッと詰まったように撮れるのかを説明するために書いたブログ記事(2014年)があるので、ここにも投稿してみたいと思います。

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見出し画像もこの写真も、SIGMA 70-300mm F4-5.6 Macroという激安レンズで撮っています(安いけど200-300mmの間だけマクロモードで1mまで寄って撮れるというレンズですが、今回マクロは必須ではありません)。

ではなぜ広角でも標準でもなく、望遠なのか?ズバリ言うと、望遠効果で距離が縮まるからです。

広角レンズ:
広い範囲が写る。距離が強調される。遠いものはより遠く写る

望遠レンズ:
狭い範囲しか映らない(拡大される)。距離が圧縮される。遠いものはずっと近く写る。

こう書くと当たり前なんだけど、計算して、実際に図を作ってみました。

比較するレンズは50mmと100mm(参考に200mmも。焦点距離は35mm判換算)。

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この図では50mmレンズを付けたカメラからだいたい30㎝の場所に直径8cmの球体(図のA)があり、その球体後ろ20cmに同じく8cmの球体が4つ(図のB)あります。

100mmレンズでも球体(A)が同じ大きさに写るように60cmの位置にカメラを設置します(200mmは球体から120cm)。
この場合50mmレンズも100mmレンズも球体(A)は同じ大きさに写るので写る範囲と球体は図の(a)のようになります。

次に(B)の4つの球体は、50mmと100mmの画角の違いで写る範囲が異なります。
図の中の写る範囲を示した(b)を見ると、球体が4つとも入る一番外側の枠が50mmで写る範囲。その一つ内側の枠が100mmで写る範囲。一番内側の枠は200mmレンズで撮った場合の写る範囲です。

では、(a)の写る範囲と(b)の写る範囲の大きさをそろえて、実際に写真にどう写るかを再現したのが次の図です。

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どうでしょう。(A)から20cm後ろにある(B)の大きさが50mmと100mmでぜんぜん違いますよね。
200㎜になると前後の球体の大きさがずいぶん近くなります。

で、同じようなレンズで試しに撮ってみたのが下の写真。

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1枚目は50mmのレンズで、2枚目は105mmのレンズ。
手前のビンと後ろの…の大きさが2枚目の方が大きくなっているのがわかります(よーく見ると、背景のチェストが2枚目では大きくなりすぎて足しか写ってません)。
他にもテーブルの形が前後に詰まって変わってしまってますね。

こんなわけで、チューリップみたいに密集してる花を撮る場合、望遠側で撮ると後ろにあるものがぐっと近くなって、にぎやかな写真になるわけなんです(しかもぼかしやすい!)。

他にもネモフィラとかキンセンカなんかを撮るときにも使えます!

Nikon D600+SIGMA 70-300mm F/4-5.6DG Macro

お花畑を撮りに行くときは、マクロにもう一つ、長めのレンズを持って行ってくださいね!

※注意!超望遠で人物を撮るときは要注意!顔を正面から撮ると凹凸が圧縮されて顔が平面ぽく写っちゃうよ!

#カメラのたのしみ方  #チューリップ #昭和記念公園

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