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初心者のための中国版Tiktok(Douyin)の理解
日本でも馴染みがあるTiktok、実は中国の会社が開発したアプリで、中国でもDouyin(抖音)という名で呼ばれ、老若男女問わず使われています。
本日は中国版Tiktok(Douyin)に関する基礎情報をご紹介します。
どこの会社が開発、運営しているの?
運営会社は北京抖音信息服务有限公司(ByteDance,バイトダンス)という会社で、2012年3月に北京で創立されています。
意外と知られてないことですが、バイトダンスはいきなり中国版Tiktok(Douyin)をリリースしたわけではありません。
最初は「今日头条(TouTiao)」(日本語で言えば、"本日のトップニュース")というニュースアプリからスタートしています。
創業者は誰?
![](https://assets.st-note.com/img/1719107640521-wqfHndfnRy.jpg)
バイトダンスの創業者は張一鳴(Zhang Yiming)で、1983年福建省生まれの若い起業家です。
大学時代からエンジニアとして起業を目指してましたが、最初の起業に失敗した後、不動産業務関連の検索エンジンの開発などいくつかの起業を試みるも大きな成功までには至らず。
2012年に今までの経験を活かして北京で「今日头条(TouTiao)」をリリースし、再度起業をします。
本社オフィスはどこ?
![](https://assets.st-note.com/img/1719107580758-cRuRCWiQSx.jpg?width=800)
本社所在地は中国北京市海淀区知春路甲48号2号楼10A室
中国版Tiktok(Douyin)はどんなアプリなの?
2016年9月20日に中国版Tiktok(Douyin)がリリースされています。
実は「今日头条(TouTiao)」のレコメンドエンジンが中国版Tiktok(Douyin)のベースにあると言われています。
このレコメンドエンジンはユーザーの閲覧歴、位置、趣味嗜好性などいくつかの閲覧情報に応じて、ユーザーが見たい情報を積極的に表示させる仕組みになっています。
日本でもYahooニュースアプリで、特定のタレント情報を頻繁に閲覧しているとトップページにそのタレントに関連したニュースが出てくるようになると同じような仕組みです。
![](https://assets.st-note.com/img/1719128789611-CGg3lrS9gc.jpg?width=800)
違うのはDouyinの場合、ニュースではなく動画になった点です。動画+音楽は文字情報よりも情報量が充実していること、自分から探す必要がなく、指でスワイプすれば新しい動画が現れて、時間も1分~3分と短く、ちょっとした隙間時間でも見れるため、瞬く間に中国でユーザー数が増加しました。
今までは自分が知りたい情報を検索エンジンの中から検索し、見たい情報をピックアップすることが当たり前でしたが、中国版Tiktok(Douyin)は検索を必要としない動画アプリなのです。
※動画検索機能もありますが、レコメンド機能を使うユーザーが大多数です。
ユーザーが増えれ増えるほど情報は細分化されるのでレコメンドエンジンの精度も上がり、よりパーソナライズされたレコメンド情報がユーザーに届きます。ユーザーとしては瞬時に自分が見たい情報が見れるので余計なノイズ情報や探す行為を必要としないため、便利だと感じ、サクサク動画を見入ってしまいます。
どんな人が使っているの?
ユーザー数
2023年の段階でアプリユーザーの登録数は約10億人、アクティブユーザー数は8億4,000万人に達する規模と言われています。
![](https://assets.st-note.com/img/1719107849624-SbFy32SFfq.png?width=800)
単位:億人
バイトダンスの公式資料では2020年8月の段階で、アクティブユーザー6億人だと公開していますので、1年おきに約6,000万人増えている計算になります。
性別
![](https://assets.st-note.com/img/1719108530387-EL9HIQ6118.png?width=800)
2023年Quest Mobile社から出したデータによると、女性ユーザーが51.5%、男性ユーザー48.5%となります。
年代
2020年にQuest Mobile社から発表されたデータによると以下の状況になっています。
19-24歳 19%
25-30歳 24%
31-35歳 18%
36-40歳 11%
41-45歳 8%
46歳以上 11%
20〜30代が60%以上占めているので基本的に若いユーザーがメインです。
中国で仕事したことがある方ならご存知だと思いますが、中国は客観的に正しいデータは日本以上に手に入りにくく、マーケティング用のデータを見つけるのにいつも一苦労します。Quest Mobileは北京にある中国のデータ分析会社で、私も仕事でいつもその会社が出している資料を参考にしています。
Quest Mobile社のサイトURLは以下です。
利用エリア
中国国内のユーザー利用エリアは北京、上海、広州などの一線都市はもちろん、新一線都市である武漢、成都、西安、蘇州などに加え、内モンゴル、チベット、香港、マカオ、台湾でも利用され、約34都市でダウンロード可能です。
残念ながら、日本から直接中国版Tiktok(Douyin)は入手できませんが、中国のアップルIDアカウントを持っていれば可能です。
閲覧時間帯
![](https://assets.st-note.com/img/1719108995553-Py8Yz3MkYg.png?width=800)
こちらもバイトダンスが公開している閲覧時間のデータですが、ユーザーが最も利用している時間帯は昼間12時、夜は19〜21時が閲覧時間のピークです。
利用目的
![](https://assets.st-note.com/img/1719128463561-3BhP7ChVkO.jpg?width=800)
地下鉄に乗るとみんなTiktokを開いて何かしらの動画を見てます。またライドシェアのドライバーやデリバリーの配達員もスマホ2台使用して、1台はGPS用、もう一台はTiktokなどのショートムービーを見ている状況もよく見かけます。暇さえあれば中国版Tiktok(Douyin)を見ているのが今の中国です。
日本ではTiktok=ダンス動画というイメージがあるかもしれませんが、中国ではダンス以外にいろんなジャンルがあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1719107913932-dAnwb3ZZZQ.png?width=800)
2019年に出したバイトダンスの公式データによると
1位演绎(=解釈)、2位生活、3位グルメとなっています。
解釈は難しい出来事や事件、また占いなどをTiktokerがユーザーに説明するというジャンルです。
どんなことができるの?
動画を見る
![](https://assets.st-note.com/img/1719128089703-IAwtBgjeqM.png?width=800)
中国の携帯番号があれば、10秒くらいで新規登録でき、すぐに利用できます。
登録したらすぐに動画閲覧でき、1つの動画を見終えたら指を上にスワイプさせると下から新しい動画が出てくるので動画だけを見る目的とする人はこの作業をずっと繰り返してどんどん新しい情報を得ていきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1719128130966-5MijYa2pBi.jpg?width=800)
中国版Tiktok(Douyin)はライブコマース、ECモール、ウォレット機能などもあって日本版よりも機能が豊富です。
投稿をする
自分の日常を簡単に撮影し、BGMを付けて10秒ほどで動画投稿もできるので、写真好きな中国人は気軽に動画投稿もしています。
![](https://assets.st-note.com/img/1719128201828-8ZopMJkUKi.jpg?width=800)
BGMもバイトダンスが提供している著作権フリーの音楽を使えるため、動画+音楽でそれなりの内容になります。
![](https://assets.st-note.com/img/1719128248956-ePjhcnzTDx.png?width=800)
終わりに
中国版Tiktok(Douyin)は日本版に比べると機能が多いため、より複雑に見えますが、機能はシンプルです。
①動画を見る ②投稿をする ③中国版では買い物もできる
とまず認識いただければと思います。
Douyinのユーザーは10億人いるため、広告機能も結構充実しています。
興味がある方はコメント欄に書いてください。
後日記事にしたいと考えています。
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