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おかんのアルミ缶の話

先日、実家に帰った時のこと、おかん(近畿地方での母親の意)と一緒にテレビを見ていたところ、アルミ缶の持ち去り禁止のニュースがやっていました。

それを見て、おかんが「いろいろあるけど、ホームレスの人たちにも生活あるのにね」と言ってて、「いつものグチかあ」程度に聞いていました。

そのまま聞いていると、「私、ずっとアルミ缶は別で出してるねん」。

もう何十年もアルミ缶だけまとめて袋に入れてゴミ出しをしているとのことでした。

理由としては家の前でゴミ袋を開けて漁られたくないというのもあるが、「ああしといたら、持って行きやすいやろ?」と、おかん。

や、優しい。。


見知らぬ人からのお礼

さらに聞いていくと、先週、朝に玄関に近いトイレにおかんが入っていると外から「カランッ」という音と共に「ありがとうございます。」と声が聞こえたらしい。

アルミ缶を持って行った人がお礼を言ったのだろう。

それを聞いて少し目が潤みました。こういった話に弱い。

こんなお礼を言えるいい人がなんで、そういったことをしているんだろう。なんで、なんで、と感じて切なくなりました。たまたま今回聞いただけで、恐らく毎回言っていたんだろうと思うとさらに泣きそうになりました。心なしかおかんも目が潤んでいました。


そこから気になって調べているとアルミ缶の収集の問題は福祉の観点もあるということ。正直そこまで深く考えてなかったので、そもそも結びつきの強い問題なのだと驚きました。

ここに意見をしている方のように家の前で開けられたくないといったりいろいろ嫌な理由はあるだろうし、金儲けに走っている人もいるだろうし。

禁止するべき、禁止したらホームレスが困る、一概にどっちが正しいとは言えない難しい問題だと感じたが、私は今回、母の習慣を聞いて、今後はアルミ缶はアルミ缶でまとめて出そうと感じました。微力ながらも変えていこうと。


この話、おかんは多分言ってくれなかったら、誰にもしてなかったんだろうな。言ってくれてありがとう。いろいろ聞き出していかなきゃだめだなと感じました。

すぐに、このほっこりエピソードを兄に共有してやりました。兄も「ええ話やん」と。そして読んでくれている皆さんにお話しさせていただきました。いいおかんでしょう?☺️

満面の笑みです、いま。

本当におかんの息子で良かったなと感じた瞬間でした。

そう、おかんのアルミ缶のお話は、自慢のおかんの話でした。







文には入れなかった、けど言いたいどうでもいいこと

・尼崎のUSB見つかって良かったね。
・転職活動大詰め、ライフワークバランスかやりたいことか迷ってます。
・最近のマイブームはバニラアイスにカラースプレー。麻薬。


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