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「サンタクロースからの挑戦状」

こんにちは。Aipo事業部の小野原です。
TOWN Advent Calendar 2022の12日目の記事を担当します。

今年もあっという間に季節が過ぎ去り、一年でもっとも街中がキラキラ眩しいシーズンがやってきました。駅前のクリスマスツリーを見ては白いため息をついている今日この頃です。

さて、私からは皆さんに一つ謎解きを用意しました。惜しくもサッカーW杯はクロアチア代表にPK戦の末に敗れてしまいましたが、日本代表は数々の感動、そして逆転劇を見せてくれました。今のところクリボッチの私ですが、まだまだ可能性はあるぞと、逆転あるぞと、PK戦まで持ち込むつもりでございます。
ということで、皆さんも是非粘り強く私の用意した謎に挑戦して、プレゼントを探していただければなと思います。

一旦ここで深呼吸をしてもらって、ふう、ではスタート!!


「それで、今年はサンタクロースに何を頼むんだい?」と木下君は聞いてくる。別段僕と彼は仲良しというわけではない。お金持ちの家に育った彼はサンタクロースに頼む高価なプレゼントを僕に自慢したいのだろう。僕はそっと、教科書のページをめくるようにゆっくり彼の方を振り向き、まるでサンタクロースになんか興味はないねという風な顔をして答える。
「別に何も頼んでないよ」
「そんな小学生はお前だけだよ」と木下君は言う。しばらく考えて、
「そうかもしれない。木下君は何を頼むんだい?」と僕は聞き返す。
「iPhon 14Proを頼むんだ」
「良いね」
そんな退屈な会話をする木下君のことを僕は嫌いではない。いやむしろ好いてる方なのかもしれない。彼はお金持ち特有の気付かずして他人を傷付けるところがあるが、8:2でお米が入っている僕の弁当箱を見ても、もちろん8がお米の方だ、平気でわずかな僕の唐揚げを取って旨そうに食べる。米が足りない時は、僕の米を少しわけることもある。シンプルに嫌なやつなだけのだ。

午後の授業も終わり、帰りのホームルームが近づくとクラスがソワソワし始めていた。今日は12月24日。赤鼻のトナカイに引かせたソリに乗って、煙突からサンタクロースが家にやってくる日だ。小学4年生にして「サンタさんって実は…」とまるでこの世の全てを悟っているかのように得意気に話す子もいれば、「そんなわけないだろ、煙突から誰が好き好んでプレゼントを持ってくるんだ。サンタクロース以外考えられない」とそもそも前提から間違えているような気もするが筋が通っている変な子、密かにサンタさんからのプレゼントを待つ子、色んな小学生がいる。もちろん僕は密かにサンタさんからのプレゼントを待っている。そのためサンタクロースを信じていない友達とこの時期は少し疎遠になる。サンタクロースに心の隙を覗かせてはいけないからだ。もしサンタクロースがいないクリスマスがあるとすれば、それは季節が無い日本くらい寂しい。だから僕が欲しいものは1ヶ月も前からサンタさんの予算と運ぶ負担を考えて確実に届けてもらえるであろうプレゼントを決めてある。必ずサンタさんは存在する。誰にも話したことはないが、僕は一度サンタクロースを捕まえる寸前までいったこともあるんだ。手紙も書いた。我ながら何てサンタさん思いな小学4年生なのだろうと思う。残るは今宵を良い子で待つだけ。準備は万端のはず、だった。

僕は意気揚々とスキップをしながら、帰り道を楽しんだ。今日はどんな素敵な夜になるだろうか、明日の朝が待ちきれないな。でもなぜか今までのクリスマスイブと違い不安があった。早る気持ちを抑えて、心を押し殺して静かに「ただいま〜」と慎重にドアを開けて玄関に入る。
「お帰り〜」とお母さんの声が静かな家に響く。あまりに今日という日に合わない呑気なお母さんの返事に少し調子が狂いそうになる。その時何か妙な胸騒ぎがした。
僕は自分の部屋に戻り、部屋の掃除をした。サンタさんが通りそうな場所はピカピカに磨き、床に散らかっていた少年ジャンプを本棚の中に戻した。クローゼット良し、窓、窓サン良し。机の上も引き出しの中もゴミは全て捨てた。*靴下の中え、たくさんおやつも入れた.枕元にはプレゼントを入れてもらうカゴも用意した。これで準備OK。宿題を終わらせて、夕食を食べに僕はリビングに下りた。
今日の晩ご飯は何かなとお母さんに聞きにリビングの机の横を通ろうとしたその時だった。何か見てはいけないようなものを見た気がした。いや確実に見た。今ここにあってはまずい事になる大事な何かがそこにあった。夕食を考えていた頭の中がぐにゃぐにゃになり、時間が引き伸ばされていく感じがした。そうだ、先週サンタさんに宛てて書いた手紙が机の上に置かれていたのだ。しまった!!サンタさんにお願いするプレゼントを人に知られてしまった!!サンタさんに欲しいプレゼントを伝えていない!!僕は手紙をポストへ出し忘れていたのだ!!!

その後の記憶は無い。置き忘れてしまった手紙と一緒に無くしてしまったようだ。確か肌を突くような寒い夜だった、街中がキラキラと輝く中、僕は暗い部屋で孤独の夜を過ごした。

翌朝…この世で一番孤独な夜を過ごした僕は絶望のどん底にいた。クリスマスなんて大っ嫌いだ。何もする気が起きない僕は念のためプレゼント用に用意したカゴの中を見たがもちろんそこには何も無い。もう一度眠りにつこうと体を横に向けた時、ドアの前に見たことが無い一通の手紙が落ちていた。


サンタクロースは来てくれていたのだ。僕はサンタさんからの手紙を持って、お母さんとお父さんを起こしに行き、手紙を見せる。なぜかプレゼントは隠されているようだが、それでもサンタさんは嘘をつかない。必ず隠し場所を見つけてプレゼントをゲットするぞ!

僕の元気な姿を見て、嬉しそうに微笑む我が家のサンタクロースであった。

ここまで私の長く拙い文章を読んで下さり誠にありがとうございました。
この物語はCHAGE and ASKAさんの「YAH YAH YAH」という曲にある最初の一文「必ず手に入れたいものは誰にも知られたくない。」に「サンタクロースを除いては」を付け加えた歌詞を思いついたことが始まりです。テーマを絞ることができたのは、アドベントカレンダーの素敵なアイキャッチが雰囲気を鮮明に伝えてくれたおかげかなと思います。
いくつか説明が不十分なところがあると思いますが、多めに見て下さると幸いです。

本命の謎解きなのですが、ワイルドカードとマップマーカーを残しております。もし悩まれている方がいらっしゃいましたら、一度会社ロゴを調べてみるのもありかと思います。
是非頭を悩ませながら解いてみて下さい!!
社外の方は是非カジュアル面談で答えを聞いてみて下さいね。
以上宜しくお願いします!!

来年の抱負ですが、下記頑張ります。
・2月19日基本情報技術者試験合格
・4月16日応用情報技術者試験合格
・シャーロックホームズの洋書8冊読む
・Oracle社Javaシルバー取得
・Oracle社Javaゴールド取得

明日は田島さんです!!

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