上手くいったことを継承する難しさ

各所で新チームのサポートが始まりました。
キャプテンが決まって始動しているところもあれば、まだその前段階という学校もあります。

立場が人をつくる、とはよく言ったもので、新チームになってこれまでと変わったなぁと感じさせる生徒もいます。
そりゃ、張り切るよね。

うまくいっていることこそ

この時期に新チームが始まるということはラグビーでは花園予選で敗退していることを意味します。
目標を達成できた学校もあるかもしれないけれど、多くは最後に悔しさを感じてのスタート。

そうなってくると、

前年度の代ではできなかったことを変えていこう

というのは自然な流れ。
もしかしたらそこが直接的な敗因だったかもしれない。
やっていて色々と感じたこともあるはず。

注意しなきゃいけないのは、前年度うまくいっていたこと。
一定の成果を得られたわけだから、当然それを受け継ぎたいのです。

だけど、この部分こそが落とし穴じゃないかなとも思っています。
当然リーダーも変わるし、チーム構成も変わってくる。
そういうこともあるけれど、

みんなが成功体験を持っていることに加えて、
導入経緯の共有度が薄まってくる

これは大きいんじゃないかな。
成功体験を持っていることは良いけれど、それでも届かなかったならば、さらに上乗せしていかないといけない。それに慣れてしまっている2年目は、同じやり方では同じ伸びは起こらない可能性も高い。

そして導入経緯の共有。
時間が経つにつれて、方法論だけが残って「なぜ?」が薄くなっていく。結果として上澄みだけで拘りが薄くなってしまうリスクもとても大きいんじゃないんだろうか。

そんなことを考えながら、色々と思案する日々。


読んでいただきありがとうございます。日々の雑感やスポーツ、運動にまつわる数字を眺めてまとめています。普段はトレーニングサポートや講義を行なっています。