UNIVASによって大学スポーツはどう動いていくのか~事業計画案と加盟校分布、見解~
先日、UNIVAS(一般社団法人大学スポーツ協会)の創立メンバー確定のリリースがありました。全部で219大学、31加盟競技団体によってスタートを切ることとなったようです。
UNIVASの取り組み
事業内容としてメディカルサービスや映像配信、運営助成なども含まれています。大学側も名簿の作成などが2019年度から行う内容として挙げられています。実際にどのような動きになっていくか、関わっているところでも加盟している学校もあるため、気になります。
*UNIVASについてはこちら
http://www.mext.go.jp/prev_sports/comp/a_menu/sports/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/12/25/1410363_005.pdf
UNIVAS加盟のメリットと事業計画案
UNIVASが掲げているそれぞれのメリットとして、
・学生のメリット
安全安心
学修環境とキャリア形成
競技環境向上
コミュニティの形成
先端技術や知識の提供
貴重な機会と体験
・大学のメリット
ブランド向上
外部資金獲得
指導者研修
表彰制度
研究推進
映像配信
・競技団体のメリット
安全安心対策
助成金獲得
観客数増加
負担軽減
海外交流
映像配信
・産業界、企業のメリット
人材の育成
イメージ向上
人材の獲得
商品・サービスのPR・販売促進
データ研究への参加
(http://www.mext.go.jp/sports/b_menu/sports/univas/index.htmより抜粋)
加盟大学の分布
設置されている大学の約3割ほどの加盟からスタートということになりますが、実際にどのような大学が加盟しているのか/していないのか、そして地域ごとの偏りがあるのか、ということを見てみました。
日本の大学数
旺文社教育情報センターによると、2018年度日本の大学数は768大学でうち8割が私立大学と示されています。
http://eic.obunsha.co.jp/resource/viewpoint-pdf/201807.pdf
下記に文部科学省のリンクがありますが、登録日時などの関係で若干のズレがありますね。今回はこの文科省のデータをベースにしています。UNIVAS加盟数も拾い切れていない学校があるようです(ごめんなさい)。
大学種別の分類
UNIVAS加盟数とその割合
データベースとの違いか、あるいは単純なミスかもしれませんが、加盟校数が3校拾い切れていません。地域としては関東・甲信越、東海・北陸・近畿になります。
割合でみると国立大学の加盟が私立よりも高いことが確認できます。
とはいえ、スポーツ庁が関与している政策であっても国立大学の加盟率は現在のところ35%ほど。また、短期大学などではカリキュラム構成も含めて運動部という観点から考えると難しい場面もあると思います。4年制大学に絞ってみると、25%程。
まずは様子見、ということもあるかもしれません。
UNIVASの意図
UNIVAS設立にあたっては様々な意図や見解が出ています。
まずは推進派、あるいは実際に関わっている方々の記事から。
UNIVASと筑波大学
筑波大学が主体的に動いていたことを知っている方も多いと思います。事実アスレティックデパートメントを設置するなどしていますが、ここには加盟していません。参考記事として貼っておきます。
さて、UNIVASに加盟したことへの強いメッセージや意思表明したは普通に検索した限りではあまり多くないようです。実際に活動が始まってからということにもなると思うので、今後も推移を注目していきたいと思います。
【大学設置数リンク】
・国立大学・公立大学数(平成21年以前の登録)http://www.mext.go.jp/b_menu/link/daigaku1.htm
http://www.mext.go.jp/b_menu/link/daigaku2.htm
・私立大学数(平成31年4月時点)http://www.mext.go.jp/b_menu/link/daigaku4.htm
・公私立短期大学(平成21年以前の登録)http://www.mext.go.jp/b_menu/link/daigaku3.htm