結局、何やってるんですか?という話

大学、専門学校を卒業してから20数年時間が経ちました。
その間、様々な活動をさせていただいて自分の中ではそれなりにあるものの、周りからはよくわからない?ようで時々、冒頭のようなことを聞かれます。ということで、改めて。

これまでの略歴はこちらにもありますが、もう少し書いてみます。

普段活動している時間を分類していくと、
講師としての活動
トレーニング指導

この2点に括ることができます。

トレーニング指導


現在は生徒・学生に対するトレーニング指導の時間が長いですが、社会人選手や一般のフィットネス愛好者の方への指導もこれまでにありました。

種目はラグビーが多いですが、他にも様々な種目に現在も関わっています。
ラグビーは自分がやっていたから、そして関わってきたキャリアも長いということがあります。

「競技経験」というのがどこまでを指すのかはわからないけれど、深く関与して来なかった種目もあります。
それぞれの場所でやっていることはさほど変わらなくて、今ある能力に負荷をかけること、そして動作や筋力などを改善していくこと。そのことがプレーを上達させたり、怪我を予防する・早期回復するということに繋がっていきます。

競技をやったことがなければデメリットに働く部分がある一方で、いつのまにか浸透している慣習に流されることがないし、違う視点から切り込むことができます。
幸いにも各競技には指導者がいるので、要望を聞きつつそのギャップや足りないかなと思うことを相談・提案させてもらいます。

競技練習をたくさんやっているんだから、オフフィールド・オフコートでも同じことをやっていたら負荷は高まりすぎてしまう。
練習から切り離すからこそできること、そういうものを取り入れられることが強みでもあると考えています。

やり方や関与の度合いに違いがっても、どこであってもそんなにやっていることには大きな違いがあるわけではありません。確かにスポーツ選手と一般の学生では体力や技術レベル、志向も違いがある。それでも怪我や事故が起こるとき、そして能力を伸ばしていくときの根本が大きく違うわけではありません。

講師としての活動


専門学校や大学での非常勤講師としての活動を平日の午前あるいは夜間などに行っています。
トレーニング指導者やいわゆる「トレーナー」の方でも同様の活動をしている方はいらっしゃるかなと思いますが、多少違うかもしれないのは直接的に「トレーナー」養成系の学校には関与がないことでしょうか。

今は理学療法士や作業療法士、看護師、そして義肢装具士。さらには栄養士・管理栄養士の養成カリキュラムの中で講義を担当させてもらっています。これらの資格は何一つ保有していません。

担当している内容は体の仕組みの話や運動の話、そして実際にトレーニングやスポーツに関わる話。コア科目や免許の必修科目として位置づけられているものもありますし、一般教養的なものもあります。

  • 運動やスポーツの効果

  • 運動やスポーツのリスク

  • 障がい者スポーツについて

  • 運動処方の考え方

  • 嗜好品がもたらす影響  などなど

運動や身体活動、スポーツが広く健康に貢献するためにはどうしたらよいかということが伝わればいいかなと考えています。
障がい者スポーツでは、本来の用具などではないけれど疑似体験を取り入れてみたり、
運動も特定の練習などではなく個人の裁量で調節してみたり。
「体験格差」という言葉もありますが、この時間の中でいろいろなことを感じてもらうというのも大切にしたいところです。

生理学などは苦手だと思い込んでいる学生も多いけれど、自分の体で起きていることであるし、知ることで気付けることが増える。
もちろん試験として点を取ることも大切だし、慣れない用語もあるけれど自身の体験知を反映できるともっと親しみやすい科目でもあるので、そんなことを伝えたい。

生徒・学生は患者様や対象者の健康増進などを担う役割への関与も大きくなりますが、まずは自分自身も健康であること、自身の体調を把握したり調整することも大切。
専門科目、ではなくても専門性を学ぶところでの繋ぎ目にはなれるんじゃないかな、そう気付いてもらえたらいいですね。

教員免許はありませんが


出身大学などから「教員」や「講師」という職業は想像しやすいようですが、教員免許を持っているわけではありません。これは色々あった、、とかはなく単に当時興味がなかったということに尽きます。

確かにその過程を取ってはいないけれど、それでも環境によってそういったことに繋がるカリキュラムを履修したことはもちろん影響しているかもしれません。たまにお仕事の依頼をいただくときに教員免許を持っていなくて叱られることもあります。


1つのカテゴリを突き詰めた強さは持っていないですが、その分多様な種目・対象に関わってきたことで気付いたことや発見したことは多くあります。紹介いただいた時には「これは自分がやって大丈夫なものか?」と考えたものもありますが、その経験はとても大きかったと感じています。

結局のところ

最終的には「コンディショニング指導」といえるかもしれません。それはグラウンド/コート、あるいは教室の場であっても。また、短期的なものだけではなく、長期的なことも含めて。そしてそれらは色々なトレーニングによって改善されていく。「トレーニングコーチ」という言葉はそういう部分でもおさまりがいいのかもしれません。よく使われている意味とは少し違うようにも感じるので、難しいところですが。

外から見る角度が変われば見え方も変わってきます。それが役職や肩書きでもあり。なので、色々な見え方がすることは自然かもしれません。それぞれで違うことをやろうとするよりも、それぞれで同じコンセプトでやろうとしていて、レベルや志向によって広がりが変わっていくので、結果的に違うことをしているように見えるのかもしれませんね。

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読んでいただきありがとうございます。日々の雑感やスポーツ、運動にまつわる数字を眺めてまとめています。普段はトレーニングサポートや講義を行なっています。