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第98回「花園」調べ①出場チーム、選手あれこれ

花園が開幕して1回戦が終了しました。

ラグビーマガジン12月号には選手名鑑がついていて、出身校や経験競技など細かく掲載されています。そこからのまとめということで、何回かに分けてそのデータを紹介していきます。
*この名鑑を元に私自身が入力・集計したものになりますので誤りがある可能性もあります。ご承知おきください。
まずはチームの構成から。

こんなことを調べています。

1.出場校種別:公立/私立の差はどのくらいあるか
2.部員数:登録メンバー以外、女子部員やマネージャーを含めた人数
3.キャプテンのポジション
4.登録メンバーの学年分布
5.経験者の割合(学年、ポジション)

1.出場校種別

出場校を公立/私立に分類していくと公立:私立は1:1。
地域によっては私学が少ないところもあるからでしょうね。ちょうど半分ずつでした。

2.部員数(≠選手数)

平均で54.4人。全国的な数値で見ればやはり多いです。しかし、登録人数が30人に満たないチームもある一方で、最多は121人。
そして、これにはマネージャーや女子部員なども含まれています。やはり偏りは大きい《最少:山形中央高校(16人)、最多:東福岡高校(121人)》

3.キャプテンのポジション

以前とは様相が変わってきていますが、ギャプテンには色々な権利や責任が与えられています。そのキャプテンがどのポジションを務めているか、その分布をまとめてみました。

ちなみにラグビーのポジションはこちら

今回はNo.8(8番)が最も多く、次いで司令塔と呼ばれるSO(10番)、SH(9番)。複数いるポジションを1つにまとめると

ゲームリーダーとキャプテンは別、というところも多いのかなと思っていましたが、今はその辺はあまり区別しないのか、今回がたまたまなのか。

4.登録メンバー1486名の学年分布

登録人数は
1年生:251名、2年生:468名、3年生:767名

3年生が半分、というのは少し意外かな。もう少し多いかなと思っていたけど、能力の高い生徒や人数的にも、、、というのはあるかもしれません。

ポジションで見てみると

学年ごとの割合でみると

PR・LO・FL・CTB・WTBは2ポジションあるので、構成人数、比率ともに高くなっているので半分で考えると大きな差はないかな。他のポジションに比べて3年生ではNo.8を任されていることが多いのかな、と言えます。

5.経験者の割合

選手名鑑の中で競技経験にラグビーが記載されている割合は1065名
全体の71.6%が経験者になります。

経験者がメンバー入りしていない、というのは2チーム
逆に全員が経験者であるのは13チーム。
いわゆる強豪校であっても、中学校までラグビー経験がない選手もメンバー入りしているところもあります。

学年比では
1年生:182/251名・2年生:339/468名・3年生:544/767名。どの学年でも約70%ほどに相当します。全体での割合と大差ないですね。

経験者と非経験者でみると、

このようにNo.8はどの学年だろうと関係なく経験者が担当していることがわかります。70%を基準として考えるとPRやLO,WTB,FBは非経験者が担当している割合が比較的高いことがわかります。
テクニックも沢山あるんだけど、体の強さや足の速さ、キック、、、など一芸に秀でた選手の能力が活きやすいということが言えるかもしれません。

ひとまずここまで。今回のまとめは以下の通りです。

1.公立と私立での割合に差はない
☞自治体ごとの学校設置数、ラグビー部設置数によって差が出る?
2.部員数:3チーム組めないのが23校。75名を超える学校も9校
☞全員が出場可能選手、というわけではない
3.キャプテンのポジション:No.8、SO、SHが多い
☞昔に比べるとFWDの割合が減っている?ゲームキャプテンと分けないケースが増えているのか、、、??
4.登録メンバーの学年分布:全1486名中3年生は約半分(51.9%)。学年ごとにみると、各ポジションに比較的均一に分布している
5.経験者の割合:全体の70%ほど、学年で差は少ない。ポジションでみるとNo.8は全員経験者が担当している。一芸や体格等に関わるポジションは高校から始めた選手が担当している割合が増える

次回はチームを率いる監督さんのデータをご紹介します。

読んでいただきありがとうございます。日々の雑感やスポーツ、運動にまつわる数字を眺めてまとめています。普段はトレーニングサポートや講義を行なっています。