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キャディのスケールによって顧客価値はどう変遷するか/キャディ創業5周年記

初めまして。創立5周年記念noteの6日目を担当します、キャディ株式会社 MANUFACTURING事業部の堀江顕です。
キャディへは2021年11月に入社し、顧客にとっての調達パートナーの取引責任者として、億円規模の加工品取引のプロジェクトマネージャーを務めています。

1.キャディについて

私たちキャディは「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」というミッションを掲げ、製造業のバリューチェーン全体に潜む構造的な課題を、グローバル規模で解決しようとしている、6期目を迎えたばかりの会社です。
「CADDi MANUFACTURING(調達・製造のワンストップパートナー)」と「CADDi DRAWER(図面データ活用クラウド)」を提供しています。
この記事では主に前者の「CADDi MANUFACTURING」について扱います。ご興味頂けた方は、是非以下のリンクにも足を延ばしてみてください!

2.調達・製造のワンストップパートナーって?

上記、加藤のnoteにて、CADDi MANUFACTURINGは「調達・製造のワンストップパートナー」と表現され、サプライチェーン全体をまるっと任せられるパートナーという存在であり、そのためにサプライチェーンにイノベーションを自ら起こす、と語られています。

そもそも、製造業において、サプライチェーンを作ることは何が難しいのでしょうか?
シンプルに言うと、数十~数百社の取引先の納期や品質を管理しながら、(~中量産規模では)オーダーメイド品のコストも下げに行くことです。
工業地帯で遠目に見えるプラントや、テレビで目にする食品製造の装置。そういった装置を作り上げるには、膨大な量と品種の部品が必要になります。ほとんどの装置メーカーにとって、これらの全てを自社工場で生産することは現実的でなく、必然的に誰かに作ってもらい、それを仕入れてくる(=調達・製造)という行為が発生します。
かつ、数社の工場でこれらを捌くのは現実的には困難なため、調達担当者は多くのサプライヤとの管理・監督・交渉という膨大な業務をこなしながら、調達コスト低減という大きな課題へ立ち向かうことになります(この一般的な調達の難しさに加え、多くの調達現場で増産へのキャパ確保などの固有課題が乗ってきます)。

↑キャディの取り扱い装置・業界の例

調達・製造のワンストップパートナーとは、こうした調達の業務を、課題解決込みで正にまるっと引き受けられる存在のことであり、納期管理、品質管理、キャパの確保、コスト低減といった調達に紐づく行為全てを、全ての図面・加工品種について受け取れること、が目指すゴール像となります。
一つの顧客に対してこれを達成するだけでも相当に難しそうですが、同種の装置を作るメーカー間でも求められるモノづくりに差異があり、サプライチェーンの個別顧客fitも欠かせない要素となってきます。

↑CADDiが取り扱う加工製品
金属加工品以外にも急拡大しているが、これだけでは装置は完成しない

ちなみに、キャディにおけるプロジェクトマネジメントは、顧客への価値提案をして調達をお任せ頂き、顧客それぞれにfitするサプライチェーンを構築し、調達行為をやり切るところまでの全てを役割としています。関わるステークホルダーのポテンシャルが解放されていく様を間近で感じながら、一つ一つが事業開発とも言える規模・難易度のプロジェクトを動かす、非常にやりがいの大きい立場です。

3.個別最適から標準プロトコルへの転換

これまでのキャディのグロースは、個別顧客にfitしたサプライチェーンを通した価値提供によって成し遂げて来ました。
つまり、調達・製造のワンストップパートナーという存在が、顧客にとって大きな価値があることを明らかにし個別顧客のモノづくり暗黙知を言語化しfitするサプライパートナーを通してモノづくりすることで、(まだすべての領域ではないながらも)価値を実現してきたという訳です。

しかし、今はまだ大量の図面や仕様書を読み込み、顧客とのすり合わせを通して表現され切っていない暗黙知を形式知化し、その顧客のサプライチェーンへ実装する、というマニュアル前提での実現となっており、キャディの大きな価値であるとともに、スケーラビリティという観点でボトルネックになりやすい部分でもあります。
例えば、厚さXmmの材料Aで作る図面について、その厚さの規格がない場合に限って材料Bを使ってもよい、といった暗黙知がそれに当たります。一度作り上げた後は、キャディのプロダクトとオペレーションで大幅に自働化・効率化されますが、それまでは顧客・サプライパートナー・キャディの3者にとって大きなコストを要します。

この現状を解消するための新たな武器がCADDi Factory System(CFS)です。
CFSの詳細な内容は、以下の河野のnoteに書かれていますが、簡単に言うと、CFSは上記の様な顧客ごとにバラバラの図面の書き方・前提となる仕様や暗黙知を、決まったインターフェースで伝えるためのプロトコル(ルール体系)です。これによって、従来は個別最適のすり合わせの繰り返しとなっていた取引初期のコストを、体系的に整理されたいくつかのパターンに落とし込むことで、大幅に軽くすることができると考えています。

このCFSという概念、PCやスマホのOSをイメージ頂ければよいと思います(厳密には結構違うけど、普及のための仲間づくりが非常に重要という意味で)。WindowsのPCやAndroidのスマホが活躍するためには、そのOSをPCやスマホに採用してもらうことと、そのOS上で動くアプリを開発してもらうことの両方が重要ですよね。
CFSも同じで、プロトコルを作るだけでなく、それに沿ってモノづくりをしてくれるサプライパートナーと、そのプロトコル上で作られた製品を使ってくれる顧客の両方が欠かせないステークホルダーということになります。

4.CFSを実装していくことの意味と難しさ

ここまで書いてきたことをまとめるとこんな感じです(顧客価値を出す姿に観点を絞っており、CADDi MANUFACTURINGやCFSの全体像を表したものでない事には注意)。

  • 製造業界の顧客にとって、”調達・製造のワンストップパートナー”という存在には価値があるが、実現には多くの課題がある。

  • キャディは個別最適の積み重ねによって、一部の顧客・加工品の領域においてはその姿を実現出来てきている。

  • その価値を届けるスピードを上げるため、個別最適のやり方を、CFSという共通のプロトコルに基づくやり方に転換していく。

  • その実現には、顧客・サプライパートナーとの協力、仲間化が欠かせない。

CFSに沿った形でのモノづくりによって、顧客にとっても取引の初期コストを大幅に下げ、サプライチェーンの柔軟性を大きく向上させることができます。製造業のポテンシャル解放というミッションにおいても、大きな一歩になると思います。
一方でそれは顧客にとっても非常に難しい判断になると想像されます。
壮大なプロトコルを作っていくと同時に、製造業界におけるキャディのプレゼンスを非連続に上げて行くべく、モノづくりを通した顧客価値の提供に徹底的にこだわるキャディで有り続けます。

おわりに

キャディに入社して一年。トヨタ自動車という巨大メーカーにいるだけでは見えていなかった製造業の難しさに悩みながらも、幸せなことに確実に前進していると感じる日々を過ごせています。
キャディが目指す製造業の未来は、理屈上は必ず実現可能であり、その世界では製造業が社会に与えられるインパクトは飛躍的に向上すると確信していますが、その実現にはまだまだ数多くの頼れる仲間が必要です!!
この note を読んで少しでも話を聞いてみたいと思った方、ご自身のスキルを生かせると感じた方、圧倒的にやりがいのあるプロジェクトを自らリードしたい方など、是非ご連絡をお待ちしています!!


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