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日用雑貨の会社にいた時の話②

前回からのつづきです。

仕事が安定していた中でも、
問題点がありました。

それは、出社時間が早い
ということです。

ハローワークの求人では
9:00からの始まりでしたが
実際は8:00からでした。

毎日得意先の配達があり、
追加の品出しがあります。

会社に7:30までに行くために
毎朝5:30に起きて出勤を
していました。

なので、職場に着いてひと息つきながら、
コーヒーを飲むなんて悠長なことは
出来ない状況でした。

それでも勤まったのは、倉庫で在庫管理
といった一人になれる環境だったので
働きやすかったからです。

それと、わずらわしい人間関係が
なかったのも大きい。

仕事が忙しかったので、
人の揚げ足を取る暇がなかったです。

しかし、そんな状況も少しずつ
変わってきます。

私の仕事は2人体制で、作業をしていました。

もう1人の方が定年退職で体がキツイという
理由から勤務延長を辞退したことによって、
私が1人で業務を担うことになります。

ちょうど、廃業するお店も増えたことも
あって売上が下がり、経費を抑えたいのが
理由です。

そのことから、仕事はさらに忙しくなります。

しかし、忙しいのは私だけです。

そこで、社長に改善を求めますが、
「貢献度が足りない」と一方的に言われ
取り入ってもらえず、それ以降仕事に対する
要求が更にきつくなります。

配達の積み込み作業は、営業も一緒に
行うため、社長としては早く営業に出させて
新規開拓の時間に割り当てさせたい目的から、
これまでの時間よりさらに30分早く出勤する
ように命じてきます。

7:30から7:00に変更。

その分朝起きるのも早くなり、
毎朝5時起きです。

また、社員構成は私が一番若いことから
力仕事は当然私が全部やることになります。

発注した商品が搬入されると、
パレットに荷物を放置しておくわけには
いかないので、片づけなければいけません。

これまでは、2人体制でしたので、ある程度
手伝ってくれました。

どの商品もケース単位で30ケース近く納品
されるので、これを1人で片づけるとなると
容易ではなく、結構重労働になります。

そんなことから、次第に仕事の不満を持つ
ようになり、大きなミスをしてしまいます。

棚卸で在庫の数を間違えてしまい、
そのことが発覚して、給料を減額。

弁解の余地はありませんが、
自分だけ損な役回りをしていることに
嫌気がさして、社長との関係も悪化します。

また、重い荷物を持って体を酷使するので
2度ギックリ腰をしてしまい、体力的にも
キツイことから、退職をします。

ある程度、自分の才覚で仕事ができたので
辞めるのは正直悔しい思いがありました。

でも、今思えば、社長に直談判せずに
先輩方に根回しをして、社長に話して貰う
方法を取っていれば、上手く立ち回れたと
思いますが、これもまた運命なのかと
感じています。

              (つづく)


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