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好きな子を想い続けて成績が下がってしまいました

前回からのつづきです。

中三のクラスは、友達にも恵まれ
中学に入って、学校へ行くのが
楽しいと初めて思えました。

卓球部のメンバーがいたのが
大きかったです。

これまで、
寝たフリをして休み時間をつぶしていたので
彼がトランプに誘ってくれたことは
とても有り難かった。

でも、学校にはトランプを持ってくることは
禁止で先生に見つかると没収されます。

トランプがなくなると、
友達関係が切れてしまうのを恐れて、
家にあるトランプを持っていきました。

ひとりぼっちになる恐怖をさんざん
味わってきたのでとにかく必死でした。

その甲斐もあって、友達とは良好な
関係を築くことができました。

しかしその反面、成績は下がりました。

私の成績は、だいたい全教科でオール3。

可もなく不可もない成績です。

その中でも、唯一4が取れたのが社会と数学。

社会は歴史が好きなこともあって、
勉強は苦になりませんでした。

数学は、中一の時不登校の期間があったので
担任の教科が数学とあって「関数」を
マンツーマンで教わった経験から
得意となりました。

成績が下がった理由は、
好きになった子を想うあまり
勉強が手につかなくなったからです。

彼女はバスケ部で、スポーツ全般が得意な
活発な子でした。

手の届かないような美人タイプというよりも
一緒にいて癒してくれるような存在。

最初は気にも留めていませんでしたが
なにかと、ちょっかいを出してくる彼女に
次第と惹かれていきます。

彼女のタイプは、当時人気だった
『おニャン子クラブ』の
新田恵利に似ていました。

二学期になると部活も引退し、
みんな勉強に本腰を入れるため
成績を伸ばしていく中、ひとり伸び悩み
苦しむという状況に陥りました。

このままでは、志望校に入ることは
無理と先生に通告され
私立の単願を進められます。

その学校は底辺校として知られ、
学校名を言うのが恥ずかしいことから
親は難色を示します。

選択を余儀なくされ、考えた末に断ります。

その代わりに、公立高校と併願で
受験となります。

第一志望と併願となる高校は共に
商業科でした。

小学校の時、そろばん塾に通っていたこともあって
計算するのが好きであったのと、デスクワークの
仕事がしたかったからです。

下がっていた成績もまた回復しつつあり、
手ごたえを感じていました。

しかし、試験の結果は不合格でした。         

                 (つづく)


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