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【世界で最も貧しい国ケニア】⑧聖地

あらすじ

遂にアフリカはケニアの民族、ドゥルマ族の村に到着!!

盛大な歓迎を村人から受け大興奮の中、マテラ長老(シャーマン)から今晩夢を見るから教えてくれとの事。

果たして、俺はどんな夢を見るのだろうか!?


前回の記事はこちら

本編

うわ~!!

こんなに寝る事がわくわくするのは久しぶりだ!!

俺はどんな夢を見るか凄く楽しみにして寝た。

そして本当に夢を見た。

しかもその夢は、日本の子供たちとドゥルマ族の子供たちが一緒に儀式を行い

それを見た大人たちが泣くというとてもお告げ感満載の夢だった!!

俺は朝、早速マテラ長老にその事を話した。

するとマテラ長老は笑顔で

未来は、そうなるよ

と言った・・・(もちろん通訳をしてもらってます。)

その時は、本当にそんな未来だったら素敵だな~と思った。

今日は朝から大忙しで、まずは聖地に行くそうだった。

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村の人が何人かついてきてくれるようで、なかなかの大所帯での移動だった。

そして聖地の入り口に着くと

ここから下に敷いてある石を踏んではいけない、この聖地から帰る時は後ろを振り向いてはいけない

後ろ姿

と日本の風習に似ているところがあった。

聖地の奥に進むと、大きな木があった。

木

とても、雰囲気があり

この木に向かって自分の願い事をして下さい

と長老が言ったので

俺は姉貴に子供が出来ますように、皆が無病息災でありますように

と願った。

そして長老は、

雨ごいをしました。きっと皆さんが来た事を歓迎する為に太陽が敬意をはらい

雨が降るでしょう

と言った。

俺は

へ~太陽が敬意をはらうって凄い発想だな~

と思っていると

本当に雨が降った。

え!?

乾季のケニアで、雨???

まぁ、たまたまなんだろうが・・・

凄い偶然だな~とは思った。

そして帰りに振り向いてはいけないと言われていたのを忘れて普通に振り向いてしまった笑

聖地から出て村に戻り、また他の聖地に車で向かう事になった。

どうやらこの人たちにとっての聖地は色んな所にあるらしい。

そして着いた聖地にも木があり、お祈りをした。

お願い

ちなみに、このスマホをさわっているのがマテラ長老です。

いや、聖地でスマホさわんなよ!!笑

話を戻すとなんと、この木を通って全てのバンツー系の人たち(西アフリカの人達)が

ケニアにやって来たらしい。

紀元100年前後とはるか遠くの昔に!!

この場所はシングアイアという地名で湖も近くにあった。

湖にも伝説があり、元々干上がっていた場所だったがある日猪が遊んでいると水がわき

それからは決して枯れる事のない湖となったそうだ。

この湖は今ではこの近くに住んでいる人の重要な資源になっているという事だった。

さらに、この湖を最初に発見した人の先祖が来ていた!!

シングアイアの先祖

いやファンキーやな!!笑

でも、待てよ、さっきからこの人たちは何でこんなに歴史を・・・それも始祖を知ってるんだ??

気になったので今回のツアーガイドの千晶さんに聞いてみると

アフリカの人達は文化として文字を持っていなかったので口伝をしている。だから全てのケニア人は、自分がどの部族で

先祖が何処で産まれ、名前が何かを知っているの。だから、こういった伝説も誰が最初に言ったかとかその先祖が誰だとかは

皆知ってるのよ。

と、とても丁寧に教えてくれた。

それにしても、伝説の人物が普通に生活しているなんてとても不思議だ。

でも、だからこの人たちは先祖を敬い家族を敬い友を敬い幸せそうなんだろう。

日本ではもう、忘れ去られようとしている文化だ。

それから村に戻り、ご飯を食べていよいよ

ンゴマザペポという儀式をする事になった。

この儀式は精霊をおろす儀式であり、女性のシャーマンが主体となって行う儀式らしい。

そ・し・て

精霊がおりてきた人は、精霊の言葉を話したり失神するんだとか・・・

さ・ら・に

精霊はシャーマンだけに降りてくるものではなく、気まぐれに周りの人にもおりてくるのだと。

つ・ま・り

俺にも降りてくる可能性があるという事だった!!

うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!

おもしれええええええええええ!!!!!!

太鼓に合わせて肩を揺らす事で精霊を降ろすらしい。

だから、儀式が始まると俺は必死に見様見真似で肩を揺らした。

この儀式は21時から始まり23時まで続いた。

今の所・・・・何も起こっていない。

これはもしかしたら何も起こらないんじゃないか?と思いながらも

踊っていたら俺の隣にいるシャーマンの女性が気絶して倒れていた。

気絶

え!?

ガチ!?!?

呆気にとられるまもなく、それからはばったばったと人が倒れまくった!!

とゆうか、俺達日本人側の女性陣もみんな倒れていった!!

え!?

精霊って!!

女好き!?!?!?!?!?!?

笑、そんな冗談を言っている場合ではない!!

それから、他の所からセンゲーニャという儀式をするために何人かシャーマンが来た。

随分遠くから来たらしく、まずはご飯を食べて儀式は0時から始まるらしい。

しばしの休憩。

俺はその間に、これがどういう事か考える事にしたのだが

どうという事でもない・・・

実際に雨ごいをすれば雨が降り、儀式をすれば人が失神したのだ。

そしてこれから更に、不思議な事が連続で起こるのだが

この時は知る由もなかった・・・


衝撃のつづきはこちら


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