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中毒は、放っておいても良くなりません

いくつになっても、イケてるって思われたい。そんな感情は私にも少しはある。だから、新しいメガネを選ぶときも、流行を少しだけ取り入れ、イケてるオジサンをイメージして選んだのだ。メガネをかけた初日なんて「お、結構おしゃれじゃない?モテちゃったら困るなぁ。」なんてありえないことを妄想したりするのだ。いくつになっても男子なのだ。目が覚めたのは、、、やっぱりあの瞬間だ。

「パパ、メガネかえたんだね。」(6歳息子)

「おう、なかなかいいだろ?」

「うん!まえはヒカキンさんってかんじだったけど、こんどはひょっこりはんになったね!にあってるよ!」

・・・・・

はい!ひょっこりはん。

イケオヤジへの道は遠い。

どーも。にっしーです。


ゲームとデジタル依存について、思うことを書いていきます。

不登校の子どもと切り離せないのが「ゲーム」と「Youtube」です。
我が家も例外ではありません。
子どもたちは「ゲーム」も「Youtube」も大好きです。

そして・・・あっという間に中毒になります。

中毒ってどういう状態かわかりますか?脳が勝手に求める状態です。無意識で求めてしまう状態です。意識で変えるのは非常に大変です。

あのスティーブ・ジョブズでさえ、子どもたちには一切デジタル端末を触らせなかったのだそうです。デジタル依存症の危険性を知っているからです。

でもね、スティーブ。

あなたのお陰で、この便利で簡単なデバイスは世界中に広がりました。子どもたちでも簡単に扱いを知り、すぐに使えるデバイスがです。3歳児だって立派にフリックします。5歳にもなれば自分でYoutube検索ができるようになります。今更「子供には使わせていないぜ。」とか言われても遅いわけです。我々はすっかり、大人も子どももデジタル依存症です。

だからこそ、対策が必要です。

よく、「ゲームが好きなら好きなだけやらせればいい。」っていう言葉を聞きます。カウンセラーさんや精神科の先生がこれを言うこともあるようです。

でも、これは危険だと思っています。

「お酒が好きなら好きなだけ飲めばいい。」
「タバコが好きなら好きなだけ吸えばいい。」
「覚醒剤が好きなら・・・。」

おいおいおいおい!!
その先どうなるかは、想像に難くないでしょう?
ゲームもYoutubeも悪いものじゃないですよ。楽しいし、素敵です。
でも、中毒になることはもうわかっています。10歳以下だと尚更です。

「欲望のままに好きなだけ。」

これは正直危険なんです。
幸い・・・お酒やタバコほどはっきりとした健康被害はありません。

でも、奪うと禁断症状が出ます。暴言や暴力も飛び出します。
うちの子どもも、Youtubeをみている時だけは、それを止める声かけに対しての言葉がきつくなります。無理矢理止めようとすると尚更です。我が家では先を見越して声をかけます。

「その動画が終わったら一旦休もうか。」

「15分後に集合!お風呂入るよ〜!」(多くの動画が15〜20分です)

とはいえ・・・親が四六時中監視をするのは難しいでしょう。
もう端末は子どもの手元にあります。
子どものプライバシーエリアにあるんです。

必要なことは・・・

① 実際の事例を出して、危険性を共有する

親は知識を得ましょう。今は危険な状態であること。これからもっと危険な状態になる可能性があること。そしてこれは、お子さんだけではなく世界的な問題になっていることを、共有しましょう。(説教じゃないですよ?)お子さんが、本来やりたいことがやれなくなっていることに気がついてもらうことが大切です。

② 解決策を一緒に決める

時間になったらデジタル機器を所定の場所に戻す。一緒に散歩に出る。子どもと別の遊びをする。など解決策を一緒に考えます。一緒に考えたことは、一緒に取り組みやすくなります。
小言と嫌味と叱責は解決策にはつながりません。より相手を意固地にするだけです。一日中監視できるならそれもいいですが、必要なのは子どもを自立に向けて育てることですよね。

③ クリエイティブと浪費を分ける

リモート授業などが進むと、端末に触れる時間はどうしても長くなります。デジタル端末が悪いわけじゃないんです。テレビを延々と観てしまう人だって今までにもいました。クリエイティブな活動に端末を使っているのなら、それは構わないと思います。

ゲームだって、プロを目指しているのなら、そりゃ時間も必要です。

Youtuberを目指しているのなら、見るだけじゃなく撮る練習をしたらいい。

やりたいことに向かって進んでいるのか、やりたいことの邪魔をされているのか。ちゃんと話し合いながら分けていきましょう。

④ 難しい時はすぐに第3者に頼る

完全にデジタル依存の状態になってしまったら、「治療」が必要なこともあります。親の言うことは聞けなくても、第3者の言葉は入りやすいこともあります。感情的な叱責よりも、冷静な指摘と相談が聞くことも多いです。

家庭だけで解決が難しい場合は、第3者を入れましょう。


もっともまずい対応は

・子どもに「好きなだけやりなさい」と伝えて放置する。
・「いつかは勝手に治るだろう」と諦める。
・小言と嫌味と叱責で、親の責任を果たした気分になる。
・無理矢理端末を奪う。


必要なのは

・子どもと一緒に「危険性」について調べる、知る
・子どもと一緒に「バランスの良い使い方」を考える
・子どもの本当にやりたいことをやる時間をつくる
・一緒にルールをつくり、親も守る
・クリエイティブに端末を使う方法を教える
・第3者に頼ることを恐れない


デジタル端末は便利です。
生活を一変させる力があります。
でもね、危険もあるんだよってことは与える親が知っておく必要があります。と言うより、親もデジタル中毒になっていることが多いです。

一緒に話し合いながら、解決の道を探りましょう。

子どもとの関係性を壊すよりも、繋がりながらの解決ですよ。

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