ドキドキ文芸部をプレイして 3
【注意】
超絶ネタバレします。
未プレイの方はプレイしてきてください。
ショッキングな画像が含まれています。
まあ、三周目というかほぼクライマックスな
モニカとサシで話すこの局面。美人なんだけど怖いんですよね。
でも好き。
彼女はある時からここがゲームの世界だと気づき、友達がみんなプログラムされたものだと知って苦しんでいたのです。
そこへプレイヤーが現れて一筋の希望が見えた──が、自分のルートは用意されていないため、自分で作るしかないとモニカは決意しました。
幼馴染みという一番美味しい立場のサヨリの精神を削って自殺に追い込み、ユリの自傷癖やメンヘラ気質を爆発させたりしたけど、何をしてもプレイヤーは彼女達に惹かれていく。
ならば、と自分とプレイヤー以外を全て消して二人きりになればいいという狂人的発想に至ります。
でも彼女の気持ちも分からなくもないです。自分が幸せになれないのならできる限り最大限の手を尽くして勝利をもぎ取る。
何も間違ってないと思うのです。そしてPCのユーザーネーム(本名)で呼ばれ、マウスを投げるレベルで驚きました。
貴方が男か女かどんな人か知らない、けど好きと言われて困惑しました。
そして大好きですとの告白。【はい】しか選べず、受け入れるしかありませんでした。
嬉しい、と見つめ合ったまま話す内容が見つかるまで永遠に待機。
どれだけ会話パターンがあるのだろうかと一時間ほど粘ったのですが、終わる気配がないので泣く泣く彼女のファイルを消したのでした。
ちなみに二時間ほど会話パターンが用意されていて以降はループするようです。
結局は彼女も作者にプログラムされたキャラなんだなぁと余計に悲しくなりました。
消すと不自然に会話が途切れて一周目のサヨリ同様にけつばん状態になりました。
なぜ消したのか、優しさは私を苦しめるための嘘だったのか、大好きだったのにと恨み辛みを言われます。
あなたの勝ちよと言われてモニカが喋らなくなりました。
しかししばらくして再び彼女が口を開きました。
貴方がいたかった場所を私が台無しにしたから、と自問自答しごめんなさいと謝罪されました。
この時点でだいぶ目に涙を溜めていたのですが、謝られた瞬間に涙腺が決壊しました。
涙を拭きながら読み進め、実は完全に消しきることはできなかったと、サヨリ達のファイルを復活させました。
そしてタイトル画面に戻ると、モニカがいませんでした。
震える手でニューゲームを選択すると、一周目とも二周目とも少し違う始まりでした。
サヨリと一緒に学校へ行き、そして文芸部まで入る流れは変わりませんでした。
しかしモニカの代わりにサヨリが部長となっていたのです。
ナツキとユリは相変わらずの仲ですが、お互いがお互いの分野に挑もうとして、帰りに本屋に寄ると話していました。
サヨリが部長として文芸部を立ち上げたことについて話していると、「モニカを消してくれてありがとう。部長になったら今までの事が全てわかった」と言うのです。
今度はサヨリと二人きりにされるのかと思った矢先、ダイアログに「だめ……」と表示され、サヨリの体が崩れていきました。
「彼を傷つけはさせない」
「ごめんなさい……私が間違っていた」
「さようならサヨリ……」
文字化けして消滅したサヨリ。私はモニカに助けられたのでした。
一度収まった涙が再び吹き出しました。
暗転……そして砂嵐。
ここで初めてボイスが流れたのです。過去にモニカが言っていたピアノの練習。これ、本当でした。
正直、裏でファイル弄ってたんだろ?とか思ってました。ごめんなさい。
歌の内容ですが、文芸部を始めた事、プレイヤーに出会ったこと、自分のルートがないことへの葛藤……聞いてるだけで泣けてきます。
画面が切り替わって今までの思い出が流れていきますがモニカがドンドン消去していきます。
楽しかった思い出を消すのはモニカも辛かったと思います。
歌が終わると、モニカからの手紙が表示されました。
こっちこそありがとうございました。
本当に素敵な体験をさせてもらって、感謝しきれません。
クリックするとこんなものが表示されて二度と開けなくなりました。
さようならモニカ。さようならみんな。
さようなら文芸部。
エンディングを迎えた日は朝まで眠れませんでした。
↓スペシャルエンドの記事です。良ければどうぞ。
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