マガジンのカバー画像

けもの道 05[2018秋]

21
狩猟専門誌『けもの道』の2018秋号の有料記事をまとめてお得に読めるマガジンです。特集テーマは「残された日本の島犬」。幻の屋久島犬が躍動する姿、本州でモンキードッグとして活動する…
『けもの道 05[2018秋]』の有料記事を5〜8本以上お読みになりたい場合は本マガジンをご購入い…
¥800
運営しているクリエイター

#猪犬

【猪犬閑話】姿芸両全を考える

文・写真八木進 猟師が追求する姿芸両全とは|猪犬を使っての猪猟師にとって「姿芸両全」は魅力ある言葉である。日本犬の愛好家にとっては特に「姿」に固執する猟人が多く、「姿芸両全」は究極の目標とも言える。 日本犬を例にとると「姿」が良い犬とは一般的には日本犬保存会(以下、日保)の日本犬標準が基になっているようである。日本各地の地犬を日本土着の「日本犬」として保存が開始されたころ、当然として体型の基準が必要となり、当時の状況を詳細に調査した理想の体型を標準とし、昔も今も不変とな

有料
150

【当世猪犬見聞録】日保登録四国犬で猪を獲る猟人

文・写真八木進 取材日|平成30年7月19日 猪犬がルーツとなった四国犬犬の起源は1.5万年前から3万年前ごろに狼から進化したという説が有力であった。最新の研究では年代は特定されていないが、「かなり以前」に狼から「野生犬」の祖先が発生、その中から人に馴れやすい個体が飼い犬となったという説も注目されている。 狼説も野生犬説も発生地は「東アジア」が定説になっており、ミトコンドリアDNA解析からさらに最新のマイクロサテライト解析でも東アジアの現生犬が犬のルーツに近い種とされ、

有料
150

深いブッシュに若犬も恐怖!? 中島猪犬訓練所所長に “初心者限定” 訓練会の狙いを聞いた

文・写真|網地貫 3条件を掲げた訓練会平成30年4月22日、数日前までの涼しさから一転、初夏を思わせる強い日差しが照りつける中、三重県・中島猪犬訓練所で訓練会が催された。 中島猪犬訓練所で公的な競技会や訓練会の開催は多くはない。依頼があれば場所の提供はするが、主催することはない。もちろん方針に口出しすることもなかった。 ところが今回の訓練会は珍しく中島猪犬訓練所代表の中島毅所長の意向で3つの条件がつけられた。 初心者であること 少数制・参加犬数10頭未満 単犬単

有料
150

全国から猪犬猟師が集まる「熊野山本猪犬訓練所」の1日に密着してきた|2018年

全国から猪犬猟師たちが集まった平成30年度が始まって間もない4月15日、和歌山県・熊野山本猪犬訓練所には地元関西からだけでなく遠く北関東からも猪犬猟師たちが集まった。 春の恒例、猪犬猟師たちにとってはいわば新年度の風物詩のようなもの。「けもの道」の取材でも毎年のようにお世話になっていて、各地の猟師と顔を合わせるのが楽しみでもあり、1年ぶりに会って元気な姿を見るとこちらが安心する参加者もいる(高齢化が進む猟師の世界では冗談抜きのけっこう真面目な話だったりする)。 この訓練

有料
150