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中国のペット産業拡大と飼育環境

中国のペット産業がここ数年拡大しているそうだ。
統計データによると、全国のペット数は2010年の5900万匹から2020年には1億8900万匹と3倍以上増加。「2021年中国ペット消費動向白書」によると、ペット経済規模は2020年にすでに3000億元近くあり、2023年には4456億元に達すると予想されているという。

実際に上海に数年間住んでいて、確かに犬や猫を中心にペット飼育をする人が増えてる感はある。筆者の住むマンション近くの公園は週末にもなるとほぼドックランと化しているくらい、ペット連れの人が集まり、且つ特にリードも付けることなく自由に犬たちが走り回っている。(本当はリードを付けるようルール化されているが広い公園だし、まあまあいいじゃん・・・とう感じ)
犬嫌いの方は近寄れないような公園になってしまっているが、そこは中国的な許容度の高さからか特に規制が入ることもない。

またテラス席で犬猫と一緒にカフェしていたり、小さな商店くらいなら一緒に入ってきたりと日本と比べるとペットと一緒に行動できる範囲も多いと感じる。

また日本との大きな違いとして、ここ中国ではマンション単位でのペット禁止というのはかなり少数だということである。この点もここ数年のペット産業の拡大に影響しているだろう。日本のデータを見ると約4割くらいのマンションは基本的にペットの飼育を禁止しているということなのでペット産業の拡大にも大きな差となり得る。(※もちろん賃貸の場合は家主の許可が必要になるが、マンション単位で禁止しているというのは結構なレアケース。)

あと、これは筆者の住むマンションの話なので中国を代表する感覚では無いかとも思うが住民達の野良犬や野良猫に対する優しさを感じることが多い。
例えば日本のマンションで野良猫に餌をあげていたりするとトラブルになりそうなものだが筆者の住むマンションではもはや野良猫なのか、飼っているのかわからない様な猫たちも多いw  

最近個人的にめちゃカルチャーショックを受けたことがある。
筆者の住むマンションの1階ロビーに迷い込んだ野良猫をマンション内の猫好き住民たちが共同で飼い始めたことである。場所はもちろん共同ロビーw  
当然猫嫌いや猫アレルギーのある方々からのクレームもあったが、猫好き住民たちのパワーにより次第に消えていった・・・。

みんなで代わる代わる餌をあげたり、寒い日には毛布があったりともはや野良猫と呼べないこの猫が更に妊娠した!!その際にはなんと猫好き住民代表者が病院に連れて行き無事に4匹の子猫を出産。入院、出産にかかる病院代は病院へ連れて行った方の自費である。現在はこの子猫達の里親もみんなで探している。

無事産まれた4匹の可愛い子猫達

なんともめでたいことなのだが筆者の感覚からすると猫好き住民達の底の知れない暖かさとマンション住民達の寛容度にはかなり驚かされた。 日本なら起こりえないことであろう。
ただし、筆者の妻曰く、
「ここの猫好き住民たちは少しやりすぎだ・・・」
と言っていたので珍しいことなんだろうとは思うがw

ということで中国国内におけるペット飼育環境は日本と比べるとハードルも低く、人々の許容度も桁違いな場合もあるのでペット産業はまだまだ拡大していく可能性を秘めている!


ライター:Taro Nozawa
お問い合わせ:nozawa@kembo-net.com
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