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2022年度PISA結果発表で日本は順位を回復、中国は?

2022年度のPISA(学習到達度調査)の結果が今月12月5日に発表された。
PISAとはOECD加盟国の多くで義務教育の終了段階にある15歳の生徒を対象に、読解力、数学知識、科学知識等を調査するものである。

今回は2022年度調査の結果が発表された。
結果はシンガポールが読解力、数学知識、科学知識ともに第一位。ちなみに前回の2018年度調査では、全科目ともに2位と毎度好成績を収めている。
日本はと言えば、前回の2018年度調査時の結果と比較すると読解力は3位(前回15位)、数学的応用力は5位(前回6位)、科学的応用力は2位(同5位)で3分野とも順位を上げ、世界トップクラスを維持したということでとても喜ばしい。
さらに言えば、今回はコロナ期間も含まれる中、しっかりと結果を出せたことは、とても評価される結果であると思う。

それでは、筆者の住む中国は?ということで調べてみると・・・、残念ならが中国大陸(台湾・香港・マカオは含めない)は今回不参加ということ。
筆者としては、中国人の妻の親戚には中学生もおり、毎日毎日本当に遅くまで勉強しているので中国大陸の結果はかなり期待できるのでは、ということで非常に興味があった。

ふと振り返れば筆者の中学生時代は部活がメインであり、朝練・夕練で毎日クタクタ・・・。疲れて朝起きられないから遅刻、とか朝練で疲れすぎて眠いから昼に保健室で仮眠、という様な何が本業なのかわからない様な生活をしていた。
勉強したのは部活も中止となるテストの1週間前と高校受験の時しか記憶はない・・・

妻の親戚の中学生はと言えば、毎日17、18時まで学校におり勉強している。
中国ではいわゆる日本の小・中学生の様な部活動はないので朝練、夜練や土日の練習なんてものは存在しない。その代わりと言うわけではないが、通常授業と補習を含めて毎日8〜10時間ほどの学習時間が設定されている。これが中学・高校、また大学と続くという、かなりハードな学生生活なのである。
部活やアルバイト、サークル活動のある日本の学生生活と比較してみるとかなりの違うのだ。

ちなみに直近で中国大陸(台湾・香港・マカオは含めない)の参加は前回の2018年。当時は北京、上海、江蘇省、浙江省地区の連合ということで参加していた。
結果は・・・
読解力、数学知識、科学知識ともになんと世界1位!
やはり、ハードな学習時間はしっかりと結果に結びついている様でなんか安心した。学生達もこれで報われるはずw

しかし、中国でも最近は子供に過度なストレスを与えないよう、政府が小・中学生に対する学習塾の規制を開始している。ただし実社会では日本を超える学歴社会が存在している為、フリーの塾講師をこっそり家に呼んで授業させる、なんてことも横行しているようだ。

中国ではおそらく日本の「ゆとり教育」の様な感じにはなりそうもないが、次回のPISAにも要注目である。


ライター:Taro Nozawa
お問い合わせ:nozawa@kembo-net.com
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