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中国の学校生活は日本とどう違う?「小中高編」


こんにちは。上海KEMBOの佐々木真弥です。

中国でマーケティング活動を行うに当たって、ターゲットそのものの実態調査を行う機会はあると思うが、ターゲットがどのような背景で育ってきたか、という点は見落としがちである。今回はターゲット30代の小中高時代の学生生活をQ&A方式で紹介する。日本との違いを考えながら目を通して頂きたい。


Q)毎年クラス替えある?
A)無い。

小中高と学校が変われば当然クラスも変わるが、それ以外にクラス替えは無い。なんと小学校だと6年間同じクラスメイトと過ごすことになる。


Q)担任はどのタイミングで変わる?
A)変わらない。

クラス替えと同様に担任の変更も基本的には無い。小学校だと6年間も同じクラスメイト、同じ担任と過ごす。卒業式は涙なくしては語れない大変感動的なものになるようだ。


Q)席順はどう決まる?
A)成績順できまる。


中国では前から成績順に座るのが一般的。目が悪い学生を前にしたり成績が優秀な生徒の間に成績が思わしく無い生徒を置いて学力UPを狙うなどもある。なお、中国の席は個別の席では無く、長机に横並びで座る形式だ。


Q)公立の小中学校は誰でも入れる?
A)受験が必要。

日本の公立小中学校は該当地域に住んでいれば通えるのに対して中国は学歴社会であり公立といえども小学校から受験が必要。日本も同じ状況かもしれないが幼稚園から受験戦争が始まっており面接は両親も力を入れて挑んでいる。


Q)成績は何段階評価?
A)段階は無く点数制。

テストの点数がそのまま成績となる。はっきりと順位が付く方式であり学歴競争社会の意識の高さが伺える。


Q)送り迎えはいつまでが一般的?
A)小学校まで。

高学年でも送り迎えが一般的である。日本では集団登校はあったが親が学校まで送り迎えするのは幼稚園でも少なかったように記憶している。


Q)たばこを見つかると停学になる?
A)ならない。

注意されるだけで停学にはならない。日本は一般的に停学と思うが学習を重視する中国では停学にされない。


Q)不登校者はいる?
A)ほとんどいない。

学校は勉強が目的であり学校に行かなければその後も無いので皆通っている。学校に通う理由が勉強と一択で決まっているので余計な人間関係が発生しなかったり、余計な期待が無いのかもしれない。


Q)部活はある?
A)無い。

スポーツに特化した学校はあるが一般的な学校では部活動は無く勉強が第一である。大学からはサークルも存在する。


Q)修学旅行はある?
A)無い。

日帰りのイベントはあるが学習がメインである。修学旅行は一大イベントで思い出深いものだったが中国には無い。勉強に馴れ合いは不要だということだろうか。


Q)恋愛はある?
A)あるが表向きは禁止されている。

恋愛は止められるものでは無いが一応禁止されている。男子は1cmの坊主、女子は髪を結ばなければならないなどのルールもある。恋愛の規則は学校によっても異なるようである。


Q)不良はいる?
A)ほぼいない。

多少いるが日本のような不良では無い。カツアゲをする人などはいるが暴走族やチーマーなど暴力を匂わせる活動は少ない。髪型なども制限されているので見た目で不良とはわからない。この点はヤクザも同様で中国のヤクザは見た目ではわからない。


Q)学校などの体制側に対する反体制思想のようなものはない?
A)ほとんど無い。

尾崎豊の卒業では学校を「支配からの卒業」と歌われているが中国ではそのような考え方は無い。


いかがだっただろうか。
全体を通じて勉学に一筋な教育体制となっており、小中高の12年間は部活などの学習以外の時間はほとんど無く、日々勉学に励んで来たことがわかる。また、不登校者や不良は少なく反体制的な思想も少ない点も面白い。
これだけ勉強に集中する体制であれば、親は教育のために費用をかけるのを惜しまないだろう。部活も無く他の出費が少ないのもあるかもしれない。そして学生達は大学生となり、一気に自由な社会へと12年間の助走をつけて飛び立つのである。

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ライター:佐々木 真弥
お問い合わせ:info@kembo-net.com

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