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【WSET diploma】 D2 Wine Business

ソムリエ試験とWSET試験の最も大きな違い・・・
あるいはLevel3までとLevel4 (diploma)との最も大きな違い・・・

それがこの単元に一番表れているかもしれませんね
そう、D2「ワイン・ビジネス」です

diplomaでの学習において、ビジネスの観点はとても重要です。
それはワインのプロフェッショナルとしても必要な観点であり、
WSETが卒業生に「こうなってほしい」という願いが
具体化した部分でもあるように思います。

ビジネス、と聞くと「ワインの売り方」とか「ワイナリーを作るにはいくらかかるの」といった話を想像しますよね。
でも実際はもっと広くて、もっと身近なところにつながってきます

例えば1000円のワインと3000円のワインってなにが違うのか、とか。
なんでオーストラリアワインのラベルには品種がはっきりと書いてあるの、とか。
最近高いチリワインを見るけど、チリワインって安いんじゃなかったっけ、とか。

普段ワインを楽しむ中で思う素朴な疑問も、
その答えにはビジネス、あるいはマーケティングが深く関わっているものです。

プロである以上、ワイン・ビジネスはきちんと理解しておく必要があります。
感覚ではなく、体系的に、です。

試験準備としては大変かもしれませんが、将来への備えと考えたら、この単元はとても意味があり、そして面白い内容です。


さてキャプラン東京校では、次回6月9日 D2 examの開催が決定したとのこと。
受験者の皆さんは、今勉強に邁進されていることと思います。

残念ながらぼくは旧ルールでD2 examを終えてしまったので、新ルールの試験に臨まれる皆さんのお役に立てるお話はあまりできないかもしれません。ですが、WSETのオープン・レスポンス(記述)問題で求められていることはどの単元でも同じです。

①その単元の内容を深く理解していること
②質問の意図をきちんと汲み取ること(Explain、outlineなどの動詞に注目)
③それぞれの問題の配点に応じて解答の「深さ」も変えること

(以前に書いたD1試験に向けての記事もよかったら)

60分の試験時間はとても短いですが、時間がないからといって慌てて書き始めた後に「あ!内容がズレてる・・」と気づいてしまっては大きなタイムロスになってしまいます。

そうならないためにも、試験開始後の5分間を計画時間として
問題をしっかり読み、どう文章を組み立てるかを思案することをおすすめします。

勉強内容についてはdiploma readingに含まれているのでそちらをご参照ください。



以下、旧ルールの内容なのであくまで読み物として

ぼく自身は去年の夏にD2試験を終えています。
旧ルールでは事前にテーマだけが知らされ、準備する期間が設けられていました。
そして試験本番になってはじめて問題が明かされ、60分間で記述問題を解く、という流れでした。
テーマと準備期間があるから楽勝・・・と思っていたのですが、実際はテーマ自体がとても漠然としていて準備にものすごい時間が取られましたし、また他の受験者たちも準備期間があるのは同条件ですので、求められる水準がめちゃめちゃ高くなっていました。
(実際、ロンドンの試験会場では開始とともに一斉にペンが走る音がしてビビりました)

ぼくらの時のテーマはThe lower alcohol wines and spirits category、低アル・ノンアル飲料についてでした。
もちろんこのカテゴリーはWSETの教科書の範囲外ですので、一切の調査がネットや関連書籍、雑誌などに限られていました。1ヶ月間の準備期間がありましたが、その間にUnit 4 のスピリッツの準備もしないといけなかったので、かなり時間に追われていました。

結局、試験では準備した内容の3割程度しか書けなかったと思います。
結果はなんとかPassでしたが、あのまま会場の雰囲気に呑まれていたら落ちててもおかしくなかったと思います。

シャーペンの芯、3回くらい折れましたから


ではまた!

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