見出し画像

ラーメンでレンゲを使うな!

 昔、テレビで食レポを見ていた時「ラーメンのスープを飲む時はレンゲを使わない!みそ汁やお吸い物はレンゲを使わないでしょ!味が変わるんですよ!」と器のままスープを飲むことを強要しているレポーターがいました。私は見ていてなるほど!と思い、それ以降はなるべく器から直接飲むようにしていましたし、誰かと一緒にラーメン屋に行った時には、したり顔でそのうんちくを語っていました。

 そんなある日です。いつものようにラーメンを食べようとしたときに、器からスープを飲もうとしたときにむせてしまったのです。その店は一蘭という全国チェーン展開している有名なとんこつラーメン屋です。スープが濃いので器から飲むと「ゴホっ!」となってしまったのです。そこで久しぶりにレンゲでスープを飲んでみるとマイルドになって私の味覚にはちょうど良い感じになっていました。そこで反省をしたわけです。状況に応じてやり方は変わる。それを知らずに人にしたり顔で語っていた自分はなんと恥ずかしい事か。

 マニアックな人って変なこだわりを見せる事ありますよね。ダチョウ俱楽部の寺門ジモンさんなどは焼肉好きで有名で焼肉の映画まで製作するほどの焼肉マニアですが、寺門さんが他の共演者と一緒に焼き肉屋で焼肉を焼いていると、「そこ!焼すぎ!!はい!今!食べ時!」と絶叫するくらい焼き加減へのこだわりが半端なくて落ち着いて食べられない共演者が可哀そうになる時があります。心の中では「うっせーよ!自分のペースで食べさせろよ!」と心の中で思っている人もいるだろうなぁと私は思うわけです。

 ダイエット方法も、結構うるさい人いますよね。「朝ごはん食べないのが一番太る!」とか「炭水化物を取らないのは絶対ダメ!」とか「筋トレよりも有酸素運動!」とかいろんな流派が百花繚乱しています。私もダイエットマニアなので様々なダイエット方法に挑戦してきたのですが、私のダイエット方法を話すと鬼の首を取ったようにその方法にダメ出しをしてくる人が一定います。その時私は「うっせー!自分の思うようにやらせてくれ!っていうかお前太っている人の気持ちや苦労分からねーだろ!がーーー!」と心の中で叫んでいたものでした。

 習慣のアドバイスする時も気をつけなければいけないですよね。ノウハウを伝えるのは大事ですが、それが強要されるレベルになると人間は反発を覚えるものです。また、ラーメンのレンゲのように状況に応じて柔軟に対応する事も大切な事です。習慣を実行する人にとって“心地よく”“違和感無く”“面白そう”と思えってもらえるような習慣をそっと設定してあげる事。これが習慣サポーターとしては大事な事なのだろうと思う今日この頃です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?