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「自責の念」を有効活用しよう

自責の念が強すぎてがんじがらめになってしまう人は、無理に「考えないようにしよう」としても難しいです。
むしろ、「自分は逃げているのではないか」と、更に追い込む結果になりかねません。
どうせ考えてしまうなら、今後のために有効活用しては如何でしょうか。

【前提】自責の念に囚われている時の心情
◆自分の「ダメだったところ」「間違ったところ」「足らなかったところ」ばかり頭に浮かぶ
◆本来ならどうするべきだったか、とのギャップで苦しむ
◆同じ思考がループしている

ということは、「現状を把握し、理想に近づく方法を模索するチャンス」でもあるわけです。


1.状況分析

「何もかも自分が悪かったのだ」と考えていると、手の打ちようがありません。
まずは状況分析を行いましょう。

  • いつ

  • どこで

  • 誰が

  • 何を(した・言った)

  • 結果どうなった

かを洗い出します。この時、きっと悪いことばかり出てきてしまうだろうから、良い悪いは考えず時系列で一つずつ思い出しましょう。
全部洗いだしたら、その中から

  • ダメだったところ

  • 間違ってしまった行動、思考、言動

をピックアップしてみましょう。
それをひっくり返す
『不足していた行動、思考、言動』が見えてきます。
更に「自分のせいだ」と思っていたものが、実はそうじゃなかったことに気が付くと思います。

2.理想と現実のギャップ

「本来ならこうあるべきだった」という理想と、実際の状況とで差(ギャップ)があることで、ギャップ分を「自分の責任」だと思って落ち込んでいる状態です。
では、そのギャップとは、具体的に何でしょうか?

  • 事前準備(方法、資料、ツール、程度)

  • 相手との協力体制、情報共有

  • 自分の状態(健康、メンタル、余裕の有無)

  • 自己採点(厳しすぎ or 甘すぎ)

など。
ギャップの内容を理解できると、「ギャップの埋め方」も思い浮かびます。
時間はかかるかもしれませんが、一つずつ埋めていくことで、着実に理想に近づいていきます。

3.自分の思考パターンを知る

自責の念に囚われているあいだ中、同じ思考パターンがぐるぐるしていませんか?

1.100か0か思考
2.いつも~になる
3.悪い面しか見ていない(良い面はない)
4.何もかもダメだ
5.自分はダメ社員だ
6.全て自分のせいだ

こうした極端な思考を「認知の歪み」と呼びます(本来はもっと種類があります)。
物事を見る角度が固定されていたり、色メガネで見ているために、本来の姿としてとらえられず、歪んで理解してしまっている状態です。
「見方」の問題ですから、一歩下がれば違う捉え方もできます。


「自責の念を持たないようにしよう」としても、中々難しいです。
そして、自責は悪いことばかりでもありません。

◆やりすぎ注意
◆どうせ考えるなら有効活用

で、スキルアップのきっかけにしましょう


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