うつ家族との休日の過ごし方
うつ病に限らず、誰もが待ち望む休日。
あれもしよう、これもやりたいと思いつつ、うつ病で動けない家族がいたら、普段通りの休日を過ごすのは難しいと思ってしまいます。
だからこそ、気をつけたいのは3つ。
「いつも通り」「自分だけの時間」「何もしない」
です。
「いつも通り」→生活リズム保持で月曜日を憂うつにしない
平日と休日では、起きる時間からして普段とは違う人が多いと思います。
ですがここは、許容範囲で平日と同じリズムで過ごしましょう。
同じ時間に起きて、朝ご飯を食べて、着替えたり顔を洗ったりしましょう。
うつ病の人は整容(身なりを整える)は出来ないかもしれないので、そこは本人に任せます。
日中の活動内容やリズムが大きく変わると、ダイレクトにその日の夜の睡眠に影響します。
睡眠リズムが崩れると、その次の日が辛くなります。
土日二日間で崩れたリズムを月曜日に元へ戻すよう調整するのはかなり難しい。
ただでさえうつ病家族の心配や世話で疲れているところに、自分の生活リズム調整という別の課題まで増えると、月曜日がもっと憂うつになります。
折角の休日朝寝坊したい気持ちは分かりますが、朝は普通通り起きて、眠くなったら午後に短いお昼寝を取りましょう。長くても30分以内がお勧めです。
「自分だけの時間」→共倒れ防止
平日は仕事をしている場合、休日は家族と一緒に過ごしますよね。
うつ病の家族と丸一日ずっと一緒に過ごすのは、言うほど簡単ではありません。
うつ病の人は、ヒビが入りかけたガラスのようなもの。些細な言葉や音、外的刺激に大きく反応し、自分の内面を責めて傷つけます。
だからそっとしておくのが一番。
「折角の休みなんだから、出掛けない?」なんてもっての外です。
寂しいかもしれませんが、むしろ逆に利用して、ひとり時間を楽しみましょう。
お子さんなど他の家族がいるなら一緒に。
うつ病の人を家に一人にするのが危険な時期なら、別の部屋でもいいと思います。
「自分が何とかしなければ」と気負うあまり、一緒にい続けて疲れてストレス溜めて本人へぶつけてケンカになる、という悪循環は避けたいところです。
共倒れにならないためにも、自分だけの時間を持つことは大事です。
「何もしない」→本人を信頼して見守る
休日は「平日とは違う特別な日」と考えている方も多いと思います。
折角仕事がない自由な時間なのだから、特別感があるのは当然ですよね。
ただ、うつ病の人に対して「休日だから」と何かを求めるのはやめましょう。
うつ病の人は、一見何もしていないように見えて、心と頭の中はフル回転です。
自分を責め、過去を思い出し、未来を不安視し、自分がどうすればいいのか考えることも出来ずにグルグルしています。
辛そうですよね。中断させて、気分転換させたほうがいいのかな、と思うのも無理ありません。
しかし、精神的なエネルギーが枯渇してる状態で(体も動かなくなってますが)、気分転換は難しいです。
むしろ残った最後のエネルギーまで使い果たす可能性があります。それくらい律儀な性格だからうつ病になってしまったわけですし。
何もしない状態を受け容れる練習だと思って、じっと様子を見守りましょう。
うつ病はとても辛い病気です。本人も周囲も辛いです。
しかしどうやって向き合うか、回復までの時間をどうやって過ごすか、によって、「すごく辛かったけど乗り越えられた」と、本人も家族も自信をもつことが出来、繋がりも強くすることが出来ます。
その為には焦らないこと、一人で抱え込まないこと、自分を守ることを忘れないでください。
応援しています。
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